人の顔の若さとは?──学術的メカニズムと自然な若返りのためのアプローチ

人の顔の若さ」は、美容医療の世界で永遠のテーマと言えますが、実際のところ私たちの顔は、骨格・脂肪・皮膚・筋肉など多様な要素で成り立っており、それらがバランスよく保たれることで若々しい印象を生み出します。
年齢を重ねると各要素が変化し、しわやたるみ、輪郭の崩れなどが進行してしまいますが、医学的アプローチによって“-5から-10歳の顔立ち”を取り戻すことが可能です。
本記事では、学術的なメカニズムを踏まえながら「顔の若さ」を深掘りし、トータルフェイシャルトリートメント(TFT治療)の視点で考える自然な若返りの方法を詳しく解説します。


目次

  1. 1. 「若さ」を決める顔の構造とは?
  2. 2. 骨格・脂肪・皮膚の加齢メカニズムを学術的に解説
  3. 3. 印象を変える主なエリア:頬・こめかみ・顎・目元
  4. 4. -5から-10歳を目指すTFT治療の考え方
  5. 5. 具体的な施術例:ヒアルロン酸・ボトックス・美容内服
  6. 6. ラベール代官山TFTクリニックでのカウンセリング
  7. 7. 参考文献

1. 「若さ」を決める顔の構造とは?

1-1. 3つの要素:骨格・軟部組織・皮膚

人の顔の若々しさは、骨格(頭蓋骨や顎骨)がしっかりと支え、軟部組織(脂肪・筋肉)が適切な位置とボリュームを保ち、皮膚が弾力を失わずにハリを維持している状態だといえます[1]
加齢によって骨の萎縮が進むと、顔を支える土台が弱くなり、さらに皮下脂肪や筋肉が下がる・減少することでシワやたるみが生じます。この「骨格の支え」「脂肪の位置」「皮膚のハリ」の3つがバランスを失うと、老け見えにつながってしまうのです。

1-2. 立体感と影のバランス

若い顔は、頬や額など「高い部分」と顎・こめかみなど「低い部分」がバランス良く配置されており、自然な陰影が作られます。これがいわゆる“黄金比”に近い状態をキープするための重要な要素。
加齢によってこめかみや頬骨周辺がこけると影が強調され、頬が下がるとほうれい線やマリオネットラインが目立ち、老けた印象に直結します[2]

1-3. 「ヒアル顔」と呼ばれる不自然さ

ヒアルロン酸注入による若返りが普及する一方、過度に注入すると「ヒアル顔」と呼ばれる不自然さが生まれることも。顔の若さはボリュームを増やすだけでは得られず、骨格・脂肪・皮膚のバランスを総合的に整える必要があるため、必要以上のヒアルロン酸注入は逆効果といえます。


2. 骨格・脂肪・皮膚の加齢メカニズムを学術的に解説

2-1. 骨格の萎縮:頭蓋骨や顎骨の変化

加齢に伴う顔面骨の萎縮は、頬骨の突出具合や顎の位置を変化させ、皮膚と脂肪のサポート力を失わせます[3]。これが頬のたるみや二重あご、こめかみのくぼみを招く要因の一つ。
若い顔は骨格がしっかりしているため、脂肪が「正しい位置」にとどまりやすく、立体感を保てます。骨格が萎縮すると、土台が弱いため少しの脂肪下垂でも大きな老け見えに繋がるのです。

2-2. 脂肪体の移動と減少

顔には表層・深層に複数の脂肪体が存在し、加齢でこれらが萎縮したり下垂したりすることで頬や目の下、口元のたるみを生じます。
頬の深層脂肪体(SOOFなど)が落ち込むとほうれい線やマリオネットラインが顕著になり、目の下の脂肪が減るとクマやくぼみが目立ち、疲れた印象を与えてしまいます[4]

2-3. 皮膚の弾力低下と表情筋の影響

コラーゲンやエラスチンなどの減少により皮膚が薄く弾力を失うと、表情筋の動きによるシワ(動的シワ)が深く刻まれるだけでなく、静的シワとして肌に固定されやすくなります。
こうした加齢プロセスを複合的に捉え、少量のヒアルロン酸をポイント的に入れて支えを再構築するのが“顔の若さ”を回復させる主要手段の一つです。


3. 印象を変える主なエリア:頬・こめかみ・顎・目元

3-1. 頬(Mid-face)

頬骨周辺に適度なボリュームがあるとリフト効果が高まり、若々しい印象を得やすいです。加齢による頬の凹みやたるみを補整するには、適度な量のヒアルロン酸を骨膜上や深層脂肪体に注入し、フェイスラインの下がりを防ぎます。

3-2. こめかみ

こめかみがくぼむと、目尻から頬骨にかけてのラインが落ち込み、横顔や斜め前方から見たときの立体感が失われ、老け見えに直結します。骨膜上に0.5〜2cc程度(片側)を分割して注入することで、額や頬とのバランスを整えるのが常套手段です。

3-3. 顎とフェイスライン

顎が後退しているとフェイスラインが不鮮明になり、頬のたるみも強調されがち。0.3〜0.8cc程度のヒアルロン酸で顎先をやや前方に出し、輪郭をシャープにするだけで-5から-10歳の若返りを実感できるケースも少なくありません[4]

3-4. 目元

目の下のクマやまぶたのくぼみも、顔全体を老けさせる要因。皮膚が薄い部位なので、0.1〜0.3cc程度の少量を複数回に分けて注入するのが基本です。加齢で落ちた脂肪体を補うイメージで行うと、疲れた印象がやわらぎます。


4. -5から-10歳を目指すTFT治療の考え方

4-1. 単なるパーツ治療ではなく“総合的な若返り”

トータルフェイシャルトリートメント(TFT)治療では、顔を一つのキャンバスと捉え、骨格・脂肪・皮膚を統合的に分析。頬だけ、こめかみだけといった個別施術ではなく、必要に応じて複数部位に少量ずつヒアルロン酸を注入し、全体のバランスを整えます。
これにより、“ヒアル顔”にならず、自然な若返りが実現しやすくなるのがメリット。

4-2. 顔の黄金比とMD Code™の融合

MD Code™で顔をCk、Tm、Ch、Mなどのコードで分割し、さらにTFT治療の視点で骨格の萎縮度・脂肪体の変化を見極めることで、より科学的かつ総合的にヒアルロン酸の注入量を決定できます[1]
単に1本で済ませるのではなく、-5から-10歳のイメージに合わせて部位ごとの必要量を割り出していくのがポイントです。


5. 具体的な施術例:ヒアルロン酸・ボトックス・美容内服

5-1. ヒアルロン酸注入+ボトックスの併用

深いしわや表情筋のクセが強い場合、ボトックスで筋肉の動きを和らげつつ、ヒアルロン酸で足りないボリュームを補うのが効果的です。眉間や額、目尻など動的シワが主体の部位にはボトックスを、こけやたるみが主体の部位にはヒアルロン酸を、という使い分けで総合的な若返りを狙います。

5-2. 美容内服で内側からサポート

ヒアルロン酸注入だけでなく、美容内服(ビタミンや抗酸化物質など)を併用することで皮膚のターンオーバーをサポートし、施術効果の持続を狙うことができます。肌質や代謝を整えることで、ヒアルロン酸によるふっくら感をより長くキープできるでしょう。

5-3. 分割施術でリスクを分散

安全性を重視するなら、一度に大量のヒアルロン酸を入れず、数回に分けて微調整しながら注入量を増やす方法が推奨されます。これにより、過剰注入による血管圧迫や不自然な盛り上がりのリスクを最小限に抑えつつ、満足度の高い結果を得られます。


6. ラベール代官山クリニックでの無料カウンセリング

6-1. アラガン社製ヒアルロン酸を用いたTFT治療

ラベール代官山クリニックでは、厚生労働省承認のアラガン社ヒアルロン酸製剤のみを使用し、TFT治療とMD Code™の考え方を融合。頬、こめかみ、顎など各部位に最適量を微調整しながら入れることで、不自然さのない-5から-10歳の若返りを実現しています。
1本1ccあたり110,000円(税込)と適正価格を設定し、施術中の安全管理やアフターケアも充実しているのが特長です。

6-2. 予約は「LINEメニュー」からのみ

当院では施術前に十分なカウンセリングを行い、必要量を含めた施術計画を患者様と一緒に決めます。カウンセリングの予約は「LINEメニュー」からのみ受け付けています。
忙しい方でもチャットで気軽にスケジュールを確保できるほか、施術内容やリスクなども事前にお問い合わせ可能です。はじめての方はぜひ一度ご相談ください。


7. 参考文献

  1. De Maio M. The minimal approach: An innovation in facial aesthetic procedures. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2017;5(9):e1454.
  2. De Boulle K. Management of complications after filler injections. J Cosmet Laser Ther. 2014;16(5):239-249.
  3. Mendelson BC, Wong CH. Changes in the facial skeleton with aging: implications and clinical applications in facial rejuvenation. Aesthetic Plast Surg. 2012;36(4):753-760.
  4. Funt D, Pavicic T. Dermal fillers in aesthetics: an overview of adverse events and prevention. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2013;6:295-316.

まとめ
人の顔の若さ」は、骨格や脂肪、皮膚の複合的な要因によって左右され、短期間で大きく変えようとするほどリスクが高まります。
MD Code™では顔を細かいコード領域に分割し、どの部位に何ccほど注入すれば理想の若返りが実現できるかを学術的根拠に基づいて見極める手法を提唱しています。
ラベール代官山クリニックでは、アラガン社製ヒアルロン酸とTFT治療で安全かつ効果的な施術を行い、-5から-10歳の自然な若返りを目指します。カウンセリングは「LINEメニュー」からのみ受け付けていますので、少量ずつの微調整で理想の「若さ」を取り戻したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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医療法人丸岡医院 理事
丸岡 悠
Column

ヒアルロン酸治療について

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