顎へのヒアルロン酸注入で理想の輪郭へ~自然なシャープさと美しい横顔を実現する方法~

顎のヒアルロン酸注入は単なるパーツ治療ではなく、TFT治療による顔全体のバランス調整に重要な役割を果たします。理想的な輪郭形成と自然な若返りを実現する顎ヒアルロン酸の効果と施術法について医師が解説します。
顎のヒアルロン酸注入でかなえる理想の輪郭美人|TFT治療による自然な美しさ
顎の形や長さは、顔全体のバランスに大きく影響します。特に日本人女性は顎が短い、後退しているといった悩みを持つ方が多く、これが「顔の印象が幼く見える」「フェイスラインがぼやける」といった美容上の課題につながっています。顎のヒアルロン酸注入は、そんな悩みを解決する効果的な方法として注目されていますが、単に顎部分だけに注入するのではなく、顔全体のバランスを考慮したTFT治療(トータルフェイシャルトリートメント)の一環として行うことで、より自然で調和のとれた美しさを実現できます。本記事では、顎のヒアルロン酸注入について詳しく解説するとともに、TFT治療の観点から見た顎治療の重要性や、最適な施術方法について医学的根拠に基づいてご紹介します。
目次
- 1. 顎のヒアルロン酸注入とは:基礎知識と美容医療的意義
- 2. TFT治療における顎治療の重要性と位置づけ
- 3. 顎のヒアルロン酸注入の効果と適応症例
- 4. 顎のヒアルロン酸注入:施術の流れと使用する製剤
- 5. 顎のヒアルロン酸注入のリスクと合併症対策
- 6. 顎のヒアルロン酸注入の持続期間とメンテナンス
- 7. 理想の顔立ちを叶えるTFT治療の実際
1. 顎のヒアルロン酸注入とは:基礎知識と美容医療的意義
1-1. ヒアルロン酸の特性と美容医療での活用
ヒアルロン酸は、私たちの皮膚や関節液など体内に広く存在する多糖類の一種です。優れた保水力を持ち、皮膚の弾力性やハリを保つ重要な役割を担っています。美容医療で使用されるヒアルロン酸は、アレルギー反応が極めて少なく安全性が高いことが特徴です[1]。
ヒアルロン酸は体内に元々存在する成分であるため、注入後は徐々に体内で分解され、およそ1年半から2年程度で吸収されます。これは長所でもあり短所でもあります。一時的な効果であることから、万が一思い通りの結果が得られなかった場合でも元に戻るという安心感がある一方、継続的な効果を得るためには定期的な注入が必要になります。
1-2. 顎へのヒアルロン酸注入の目的と美的意義
顎は、顔の輪郭を決定する重要なパーツです。顎へのヒアルロン酸注入は、以下のような美容上の目的で行われます:
- 短い顎を前方または下方に延長し、顔のバランスを整える
- 後退した顎を前方に出して横顔のシルエットを改善する
- 顎の先端を鋭角化してシャープな印象を与える
- 顎の幅や形を調整してより理想的な輪郭を作る
- 加齢によるあご下のたるみをカバーする
日本人女性の場合、遺伝的に顎が短く、いわゆる「受け口」や「オトガイ部の後退」が見られることが多いため、顎へのヒアルロン酸注入は特に効果的な施術となっています。適切な量と場所に注入することで、顔全体のバランスが劇的に改善し、より成熟した印象やシャープな輪郭が得られます[2]。
1-3. 外科的処置との比較:ヒアルロン酸注入のメリット
顎の形状を変える方法としては、従来から顎プロテーゼ挿入術や骨切り術などの外科的処置が行われてきました。これらの方法と比較して、ヒアルロン酸注入には以下のようなメリットがあります:
- 低侵襲性:メスを使わず、注射針のみで施術が可能
- ダウンタイムの短さ:腫れや内出血が最小限で、日常生活への早期復帰が可能
- 調整の容易さ:注入量や場所を微調整しながら、理想の形に近づけられる
ただし、効果の持続期間が限られていることや、大幅な形状変更には限界があることも理解しておく必要があります。特に骨格的な問題が強い場合は、外科的処置が適している場合もあります。TFT治療の観点では、顔全体の調和を考慮した上で、ヒアルロン酸注入と他の治療法を適切に組み合わせることが重要です[3]。
2. TFT治療における顎治療の重要性と位置づけ
2-1. TFT治療(トータルフェイシャルトリートメント)の基本理念
TFT治療とは「トータルフェイシャルトリートメント」の略称で、顔の特定のパーツだけを個別に治療するのではなく、顔全体のバランスや調和を考慮して総合的にアプローチする美容治療の考え方です。従来の美容医療では「目の下のくぼみが気になるから、そこだけにヒアルロン酸を注入する」「法令線だけを目立たなくしたい」といったパーツ治療が主流でした。しかし、このようなアプローチではいわゆる「ヒアル顔」と呼ばれる不自然な顔立ちになるリスクがあります。
TFT治療では、顔を構成する骨格、脂肪体、筋肉、皮膚などの各要素がどのように顔の印象に影響しているかを総合的に分析し、それぞれのパーツがどのように連携して顔全体の印象を形成しているかを理解した上で施術を行います。その結果、より自然で調和のとれた若々しい表情を実現することが可能になります[4]。
2-2. 顔の構造学的観点から見た顎の重要性
顔の構造学的観点から見ると、顎(オトガイ部)は顔の輪郭を決定する重要な要素です。特に横顔において、顎の位置や形状は全体の印象を大きく左右します。美容医学では、理想的な顔の比率や角度について様々な研究が行われており、その中で顎の位置は特に重要視されています。
例えば、審美的に理想とされる横顔では、E-ラインと呼ばれる鼻先と顎先を結ぶ直線に対して上下の唇がどのような位置関係にあるかが重要です。日本人女性の場合、顎が後退していることが多く、このE-ラインのバランスが崩れていることがしばしば見られます。また、顎が短いことによって、顔の縦のバランス(3分割の法則)も崩れがちです[5]。
顎の形状は以下のような様々な要素に影響します:
- 顔の縦横比:顎の長さや前後的な位置により、顔の縦横比が決まる
- フェイスライン:顎の形状や幅がフェイスラインの印象を左右する
- 首との境界:顎下のラインは首との境界を明確にし、若々しい印象を与える
- 年齢印象:適切な顎のラインは成熟した大人の印象を与える
- 表情筋の支え:顎の骨格や軟部組織は表情筋の支えとなり、表情の豊かさに影響する
2-3. TFT治療における顎治療の位置づけとアプローチ
TFT治療において、顎治療は単独で行うものではなく、顔全体の調和を考慮した総合的なアプローチの一部として位置づけられます。ラベール代官山TFTクリニックでは、以下のような観点から顎のヒアルロン酸注入を他の部位の治療と連携させています:
- 上顔面・中顔面とのバランス:おでこ(前頭部)やチークの形状と調和した顎の形成
- 鼻との相対的位置関係:鼻の形状や高さと顎の前後的位置のバランスを考慮
- 顎下・首との境界:顎下のラインを明確にしてフェイスラインをシャープに見せる
- 頬骨との連携:頬骨の形状や高さとバランスのとれた顎のボリューム調整
- 口元・口唇との調和:口元の形状や唇の厚みと調和した顎の配置
TFT治療では、顎だけを見るのではなく、こうした関連部位との相対的なバランスを常に意識しながら施術を行います。例えば、顎先を前に出すだけでなく、頬骨や額のボリュームも適切に調整することで、全体として調和のとれた自然な美しさを実現します。これこそが、単なるパーツ治療と一線を画すTFT治療の真髄であり、ラベール代官山TFTクリニックが提供する価値の核心です[6]。
3. 顎のヒアルロン酸注入の効果と適応症例
3-1. 顎のヒアルロン酸注入で得られる美容効果
顎へのヒアルロン酸注入によって得られる美容効果は多岐にわたります。適切な施術を受けることで、以下のような変化が期待できます:
- 輪郭の明確化:顎のラインがはっきりすることで、フェイスラインが引き締まり、シャープな印象になります
- 横顔の改善:後退気味の顎が前方に出ることで、プロファイルが整い、バランスの良い横顔になります
- 顔の縦横比の調整:短い顎が伸びることで、顔の縦横比が理想的なバランスに近づきます
- エイジングケア効果:顎下のたるみをカバーすることで、若々しい印象を取り戻せます
- 表情の豊かさ向上:顎の適切な支えにより、表情筋のバランスが整い、自然な表情が生まれます
- 小顔効果:顔の輪郭がすっきりすることで、視覚的に小顔に見えることがあります
特に日本人女性に多い「エラが張っているのに顎が短い」というケースでは、顎にヒアルロン酸を注入することで顔のバランスが劇的に改善します。顎先を適切に延長することで、エラの張りが目立たなくなるという視覚的効果も得られます[7]。
3-2. 顎のヒアルロン酸注入が適している症例
顎のヒアルロン酸注入が特に効果的な症例には以下のようなものがあります:
- アクティブな顔つきに変えたい方:少し顎を前に出すことでより積極的な印象に変わります
- 顔の輪郭をシャープにしたい方:ぼんやりとしたフェイスラインをくっきりさせたい場合
- あご下のたるみが気になる方:軽度のたるみを顎の支えで改善したい場合
- オトガイ部の凹凸が気になる方:いわゆる「でこぼこあご」を平滑化したい場合
- 外科的処置を検討しているが、まずは効果を試してみたい方:将来的な顎プロテーゼなどを考慮中の方
特に20代後半から40代の女性に多いのが、「顔が幼く見られる」「頼りない印象を与えてしまう」といった悩みです。これらは顎が短いことによる印象であることが多く、適切なヒアルロン酸注入によって大人の女性らしい凛とした表情を手に入れることができます[8]。
3-3. 症例別ビフォーアフターでみる効果の違い
顎のヒアルロン酸注入の効果は、元の顔立ちによって大きく異なります。一般的に見られる症例別の効果の違いを以下にご紹介します:
ケース1:短顎の場合
短顎では、顎先に適量のヒアルロン酸を注入することで、顎の長さを補い、顔の縦横比のバランスを整えます。この場合、正面からはフェイスラインがすっきりと見え、横顔では顔と首の境界が明確になるため、全体的に引き締まった印象になります。TFT治療では、単に顎を延長するだけでなく、同時に頬骨や額のボリュームも考慮して調整することで、より自然な仕上がりになります。
ケース2:後退顎の場合
後退顎の方には、顎先だけでなく顎全体にヒアルロン酸を注入して前方に出す施術を行います。これにより、横顔のE-ラインのバランスが整い、上品で凛とした印象に変わります。後退顎は特に「頼りない印象」や「意志が弱そう」といった誤解を受けやすいため、改善効果が実感しやすい症例です。
ケース3:顎先だけが出ている場合
まれに顎先だけが尖っている場合があります。この場合は、顎先ではなく両側の顎角部(えらの下)にヒアルロン酸を注入して、全体のバランスを整えます。TFT治療の考え方では、突出している部分を削るのではなく、周囲とのバランスを整えることで自然な美しさを追求します。
ケース4:顎のラインが左右非対称の場合
顎のラインが左右で非対称な場合は、左右のバランスを考慮しながら、非対称な部分を補うようにヒアルロン酸を注入します。対称性の回復は顔の印象を大きく改善させる効果があります。
いずれの場合も、TFT治療では顎だけを見るのではなく、顔全体のバランスを常に意識しながら施術を行います。このようなアプローチにより、「施術した感じがする」ではなく「なぜか若く見える」「自然に美しく見える」という結果につながります[9]。
4. 顎のヒアルロン酸注入:施術の流れと使用する製剤
4-1. カウンセリングと診断の重要性
顎のヒアルロン酸注入を成功させるためには、施術前のカウンセリングと診断が極めて重要です。ラベール代官山TFTクリニックでは、医師による1対1の丁寧なカウンセリングを実施し、以下の点を入念に確認します:
- 顔の構造分析:骨格、軟部組織、皮膚の状態を総合的に評価
- 顎周囲の筋肉や脂肪体の評価:顎下部の脂肪体の状態や筋肉のバランスをチェック
- 顎の前後的・垂直的位置の計測:理想的な位置との差異を分析
- 顔の全体的バランスの評価:TFT治療の観点から顔全体との調和を考慮
- 患者様の希望や生活スタイルの確認:どのような印象になりたいか、どのくらいのダウンタイムが許容できるかなどを確認
カウンセリングでは、顎だけでなく関連する部位(頬、口周り、首元など)も含めて診察し、総合的な治療計画を立案します。また、写真を用いて現状分析を行い、施術後のイメージを患者様と共有することもあります。これにより、患者様ご自身が納得した上で施術に進むことができます[10]。
4-2. 顎のヒアルロン酸注入に適した製剤の選択
ヒアルロン酸製剤には様々な種類があり、それぞれ粘度や持続性が異なります。顎の注入に適した製剤の選択は、施術の成功を左右する重要な要素です。一般的に、顎へのヒアルロン酸注入には以下のような特性を持つ製剤が選ばれます:
- 高粘度・高弾性:形状を維持し、十分な支持力を持つ製剤
- 長期持続性:通常のヒアルロン酸よりも持続期間が長い製剤(18〜24ヶ月程度)
- リフト効果:周囲の組織を引き上げる効果のある製剤
具体的な製剤としては、Juvederm Voluma®などが顎の注入に適しています。ラベール代官山TFTクリニックでは、患者様の骨格や組織の状態、求める効果に応じて最適な製剤を選択しています。また、一度の施術で複数の製剤を組み合わせて使用することもあります。例えば、深層部には支持力のある高粘度製剤を、表層には自然な仕上がりのための中粘度製剤を使い分けるといった方法です[11]。
4-3. 施術の実際:テクニックと安全性への配慮
顎へのヒアルロン酸注入は、単に注射するだけの簡単な施術ではありません。解剖学的知識と高度な技術が求められる専門的な施術です。ラベール代官山TFTクリニックでの施術の流れは以下の通りです:
- 前処置:施術部位の洗浄と消毒、必要に応じて麻酔(表面麻酔クリームの塗布や局所麻酔)を行います
- マーキング:注入部位と注入量を慎重に計画し、マーキングを行います
- 注入テクニック:
- 顎先への注入:骨膜上または深部軟部組織へ少量ずつ丁寧に注入
- 顎角部への注入:顎角に注入し、全体のバランスを整える
- 顎下ラインの形成:必要に応じて顎下部の輪郭を整える注入を行う
- 成形:注入後、形状を整えるためにマッサージや成形を行います
- 最終確認:鏡で患者様と一緒に仕上がりを確認し、必要に応じて微調整を行います
- アフターケア指導:施術後のケア方法や注意点をお伝えします
顎の注入で特に注意すべき点は、重要な神経(オトガイ神経など)や血管が存在することです。万が一これらの神経や血管にヒアルロン酸が注入されると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。ラベール代官山TFTクリニックでは、全医師がTFT治療専門医院「ラベールミラクリニック」でトレーニングを積んでおり、解剖学的知識と安全な注入テクニックを熟知しています。具体的には以下のような安全対策を講じています:
- 少量ずつの段階的注入:一度に大量注入せず、少量ずつ注入して経過を観察します
- 吸引:注射器を引いて血液が逆流しないことを確認してから注入します
- 解剖学的安全層の遵守:危険な血管や神経が走行する層を避けて注入します
- 緊急時の対応準備:万が一の合併症に備えて、ヒアルロニダーゼを常備しています
このような安全対策と高度な技術により、ラベール代官山TFTクリニックでは合併症のリスクを最小限に抑えながら、満足度の高い施術を提供しています[12]。
5. 顎のヒアルロン酸注入のリスクと合併症対策
5-1. 一般的な副作用とその管理方法
顎へのヒアルロン酸注入は比較的安全な治療ですが、他の美容医療と同様に一定のリスクや副作用が存在します。一般的な副作用とその対処法について解説します:
- 内出血・皮下出血:注射針による血管損傷で発生することがあります。通常は1〜2週間で自然に消失します。施術前に抗凝固剤(アスピリンなど)の使用を控え、施術後はアイシングを行うことで軽減できます。
- 腫れ・むくみ:注入による組織反応として腫れが生じることがあります。通常は2〜3日で落ち着きますが、個人差があります。過度の運動や飲酒を控え、頭を高くして就寝することで改善が早まります。
- 痛み・不快感:施術中や施術後に痛みを感じることがあります。表面麻酔や局所麻酔を使用することで軽減できます。術後の痛みには冷却や適切な鎮痛剤が効果的です。
- 左右非対称:注入技術や組織の反応性の違いにより、左右差が生じることがあります。経験豊富な医師による施術と、必要であれば追加治療による調整で対応可能です。
- 硬結(しこり):ヒアルロン酸が塊となって触れる場合があります。通常は時間とともにマッサージで改善します
これらの副作用は一時的なものであることがほとんどで、適切な術前術後のケアにより最小限に抑えることができます。ラベール代官山TFTクリニックでは、術後の細かいフォローアップを重視し、患者様の不安や疑問に速やかに対応しています[13]。
5-2. 稀ではあるが重篤な合併症とその予防策
顎のヒアルロン酸注入において、稀ではありますが以下のような重篤な合併症が報告されています:
- 血管閉塞:ヒアルロン酸が血管内に入り込み、血流を遮断することで組織壊死を引き起こす可能性があります。特に顎周囲には顔面動脈や外頸動脈の分枝が走行しており、注意が必要です。
- 神経障害:オトガイ神経などの知覚神経を圧迫することで、しびれや感覚異常が生じることがあります。
- 遅発性炎症反応:施術から数週間〜数ヶ月後に炎症反応が生じることがあります。
- 異物肉芽腫:稀に体が異物反応を起こし、注入部位に肉芽腫(しこり)が形成されることがあります。
- 感染:適切な消毒が行われなかった場合や、施術後のケアが不十分な場合に感染リスクがあります。
これらの重篤な合併症を予防するために、ラベール代官山TFTクリニックでは以下のような対策を講じています:
- 入念な解剖学的知識に基づく施術:血管や神経の走行を熟知した上で安全な注入部位と深度を選択
- 高度な注入テクニック:少量ずつゆっくりと注入することで血管内注入のリスクを軽減
- 適切な製剤選択:顎の構造と目的に合った適切な製剤を選択
- 無菌操作の徹底:感染リスクを最小限に抑えるための厳格な衛生管理
- 緊急時対応の準備:血管閉塞などの緊急事態に備えたヒアルロニダーゼの常備と使用訓練
万が一、施術後に異常を感じた場合は直ちに医師に相談することが重要です。特に、強い痛み、皮膚の色調変化(白色化や紫斑)、急速に進行する腫れなどの症状は緊急対応が必要なサインかもしれません。ラベール代官山TFTクリニックでは、施術後のフォローアップを徹底し、患者様の安全を最優先しています[14]。
5-3. 医師の技術と経験が安全性を左右する理由
顎へのヒアルロン酸注入において、医師の技術と経験は施術の安全性と効果を大きく左右します。その理由は以下の通りです:
- 解剖学的知識の重要性:顎周囲には複雑な解剖学的構造があり、血管や神経の走行を熟知していなければ重篤な合併症のリスクが高まります。
- 注入技術の差:適切な深度、速度、圧力での注入は経験によって培われるものであり、これが血管内注入などのリスクを左右します。
- 美的センスの違い:顔の全体バランスを見た上での顎の形成には、医学的知識だけでなく優れた美的センスと経験が必要です。
- 合併症発生時の対応力:万が一の合併症が生じた際の迅速かつ適切な対応能力は、経験豊富な医師ほど高くなります。
- TFT治療の理解度:顎だけでなく顔全体のバランスを考えたTFT治療の理念を理解し実践できる医師とそうでない医師では、仕上がりに大きな差が出ます。
ラベール代官山TFTクリニックでは、全ての医師がTFT治療専門医院「ラベールミラクリニック」で厳格なトレーニングを受けた認定医です。解剖学的知識はもちろん、安全な注入テクニックや緊急時対応、そして何より顔全体のバランスを考慮したTFT治療の哲学を深く理解しています。
質の高い施術を受けるためには、広告やコストだけでなく、医師の経験と専門性を重視して選ぶことが重要です。ラベール代官山TFTクリニックでは、安全性と効果の両面で高い水準を保つために、常に技術の研鑽と最新知識の更新に努めています[15]。
6. 顎のヒアルロン酸注入の持続期間とメンテナンス
6-1. ヒアルロン酸注入の持続期間と分解過程
顎に注入されたヒアルロン酸は永久的なものではなく、時間の経過とともに体内で自然に分解されていきます。その持続期間と分解過程について理解しておくことは、施術を検討する上で重要です。
一般的に、顎へのヒアルロン酸注入の効果持続期間はおおよそ1年半から2年程度とされています。ただし、以下のような要因によって個人差があります:
- 使用する製剤の種類:高粘度・高架橋製剤ほど長持ちする傾向があります
- 注入部位と深さ:骨膜上の深い層に注入されたヒアルロン酸は、表層に比べて長持ちします
- 注入量:適切な量が注入されていると、効果が長く持続します
- 代謝の速さ:代謝が活発な方ほど分解が早く進む傾向にあります
- 生活習慣:喫煙、過度の紫外線曝露、不規則な生活などは効果の持続を短くします
- 運動量:激しい運動や顎を頻繁に動かす習慣がある方は分解が早まることがあります
ヒアルロン酸の分解過程は以下のようになります:
- 初期変化(施術後1〜2週間):軽度の腫れが引き、注入したヒアルロン酸が馴染んできます
- 安定期(1ヶ月〜1年):効果が最も安定して現れる時期です
- 緩やかな減少期(1年〜1年半):徐々にヒアルロン酸が分解され、効果が少しずつ薄れてきます
- 消失期(1年半〜2年):注入したヒアルロン酸のほとんどが分解され、元の状態に近づきます
体内に存在する酵素(ヒアルロニダーゼ)によってヒアルロン酸は分解されますが、この過程は非常に緩やかで段階的に進むため、突然効果がなくなるということはありません。徐々に元の状態に戻っていくので、追加注入のタイミングを計りやすいのも特徴です[16]。
6-2. 効果を長持ちさせるためのケア方法
顎へのヒアルロン酸注入の効果をより長く維持するために、以下のようなケア方法が推奨されます:
- 紫外線対策:UV-Aは皮膚の深層まで到達し、ヒアルロン酸の分解を早める可能性があります。日焼け止めの使用や日傘、帽子などで適切な紫外線対策を行いましょう。
- 保湿ケア:適切な保湿は皮膚の状態を良好に保ち、間接的にヒアルロン酸の効果持続に寄与します。高品質な保湿製品を使用し、肌の水分バランスを整えましょう。
- 健康的な生活習慣:バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動は全身の代謝を整え、肌状態の維持に役立ちます。
- 喫煙・飲酒の制限:喫煙は血流を悪化させ、飲酒は脱水を引き起こすため、どちらもヒアルロン酸の分解を早める可能性があります。
- 過度なマッサージの回避:注入部位を強くマッサージすると、ヒアルロン酸の移動や分解を促進する可能性があります。
- 定期的なフォローアップ:医師による定期的なチェックを受けることで、状態に応じた適切なアドバイスを得られます。
また、ヒアルロン酸の効果を内側からサポートする栄養素を意識的に摂取することも有効です:
- ビタミンC:コラーゲン生成を促進し、肌の弾力をサポートします
- アミノ酸:肌の構造タンパクの材料となります
- 抗酸化物質:フリーラジカルからの肌ダメージを防ぎます
- 亜鉛:肌の新陳代謝や修復に関わります
ラベール代官山TFTクリニックでは、施術後のケア方法について詳しくアドバイスしており、患者様一人ひとりの肌質や生活習慣に合わせたカスタマイズケアを提案しています[17]。
6-3. 適切な追加注入のタイミングと方法
ヒアルロン酸の効果を継続的に維持するためには、適切なタイミングでの追加注入(メンテナンス)が重要です。以下に、追加注入のタイミングと方法についてご説明します:
追加注入の理想的なタイミング
一般的に、以下のような状況が追加注入の目安となります:
- 効果が明らかに減弱してきたと感じる時:通常は初回注入から1年〜1年半程度経過した頃
- 完全に元の状態に戻る前:効果が70〜80%程度残っている段階での追加が、より自然な状態を維持しやすい
- シーズンイベント前:重要なイベントがある場合は、その1〜2ヶ月前が理想的(腫れや内出血が完全に落ち着く期間を考慮)
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、個人差があります。定期的に医師の診察を受け、客観的な評価を得ることが重要です。
追加注入の方法と特徴
追加注入は初回注入と若干異なる特徴があります:
- 注入量の調整:通常、追加注入では初回よりも少ない量で効果を維持できることが多い
- 注入部位の微調整:前回の結果を踏まえ、より理想的な形状に近づけるための微調整が可能
- 製剤の選択肢:前回の結果や分解スピードを考慮して、より適した製剤を選択できる
- 層の組み合わせ:深層と表層を組み合わせるなど、より自然な仕上がりのための戦略的注入が可能
ラベール代官山TFTクリニックでは、初回施術時の記録(写真や注入量、部位など)を詳細に保存しており、追加注入の際にはこれらのデータを参考に、より精密な施術を行っています。また、TFT治療の理念に基づき、顎だけでなく顔全体のバランス変化も踏まえた総合的なアプローチを行います。
追加注入を重ねることで、徐々に理想的な形状に近づけていくことが可能ですが、あまりに短期間に大量注入を繰り返すことは避けるべきです。自然な美しさを保つためには、「少量ずつ、時間をかけて」という原則が大切です[18]。
7. 理想の顔立ちを叶えるTFT治療の実際
7-1. TFT治療における顎治療と他部位の連携
TFT治療の最大の特徴は、顔の特定のパーツだけを個別に治療するのではなく、顔全体のバランスを考慮した包括的なアプローチにあります。顎のヒアルロン酸注入も、単独で行うよりも他の部位と連携させることで、より調和のとれた美しい顔立ちを実現できます。
顎治療と組み合わせることで効果的な他部位の治療には以下のようなものがあります:
- 頬骨への注入:顎のラインを整えると同時に頬骨にもヒアルロン酸を注入することで、より立体的で引き締まった輪郭を作ります。特に横顔のバランスにおいて、頬骨と顎の関係は非常に重要です。
- こめかみの補填:加齢と共にこめかみがこけてくると、顔の上部が痩せて見える原因になります。顎と同時にこめかみにもボリュームを加えることで、より若々しい印象を与えられます。
- 口角周囲の調整:下向きの口角は老けて見える要因の一つです。顎の治療と共に口角周囲にヒアルロン酸を注入することで、表情全体の印象を明るくできます。
- 鼻筋の形成:顎と鼻は横顔のシルエットにおいて重要なバランスを持ちます。顎の形成と同時に鼻筋を整えることで、より調和のとれたプロファイルを作れます。
- 額(おでこ)のボリューム調整:女性らしい丸みのある額は顔全体の印象を柔らかくします。顎を整えると同時に額のボリュームを調整することで、より女性らしい顔立ちになります。
これらの部位を適切に組み合わせたTFT治療では、「ただ顎を伸ばしただけ」ではない、顔全体が調和した自然な美しさを実現できます。例えば、顎が後退している方の場合、単に顎を前に出すだけでなく、頬のボリュームも調整することで、より自然な形状変化が期待できます。
ラベール代官山TFTクリニックでは、こうした顔全体のバランスを常に考慮したTFT治療を行っており、患者様一人ひとりの骨格や筋肉、脂肪体(脂肪パッド)の状態を総合的に評価した上で、最適な治療計画を立案しています[19]。
7-2. 顎治療によるアンチエイジング効果
顎へのヒアルロン酸注入は、単に輪郭を整えるだけでなく、驚くほど効果的なアンチエイジング効果をもたらします。年齢を重ねると顔の組織は下方へ垂れ下がり、特に顎周りのラインがぼやけてしまうことが多いのですが、適切な顎治療はこの問題に直接アプローチできます。
顎治療がもたらす主なアンチエイジング効果は以下の通りです:
- 顎下のたるみの視覚的軽減:顎のラインをはっきりさせることで、顎下のたるみが目立ちにくくなります。これは実際にたるみを引き上げるというよりも、境界線をくっきりさせることで視覚的にたるみを軽減する効果です。
- フェイスラインの引き締め:顎の形を整えることで、フェイスライン全体がすっきりとした印象になります。
- 首との境界の明確化:顎と首の境界をはっきりさせることで、若々しい印象を取り戻せます。加齢とともにこの境界がなくなっていくことがエイジングサインの一つです。
- 横顔のシルエット改善:適切な顎のプロポーションは、横顔の若々しいシルエットを取り戻します。
- 口角の視覚的リフトアップ:顎のボリュームを適切に調整することで、口角が下がって見える印象を緩和できます。
特に40代以降の女性では、顎のライン改善だけで実際の年齢より若く見られるケースも珍しくありません。これは「骨格的若返り」と呼ばれる効果で、皮膚表面の若返りよりも根本的な印象変化をもたらします。
さらに、TFT治療の観点から顎治療を行うことで、こうしたアンチエイジング効果はより自然で調和のとれたものになります。ラベール代官山TFTクリニックでは、年齢とともに変化する顔の構造を熟知した上で、患者様一人ひとりの顔の特徴に合わせた最適な若返り戦略を提案しています[20]。
Q&A
- Q1:顎にヒアルロン酸を注入すると「ヒアル顔」になりませんか?
A1:「ヒアル顔」とは、顔の特定部位だけに過剰にヒアルロン酸を注入し、不自然なボリュームや輪郭になった状態を指します。ラベール代官山TFTクリニックでは、TFT治療の考え方に基づき、顔全体のバランスを考慮した適切な量と場所への注入を行っているため、不自然な「ヒアル顔」になるリスクは最小限です。医師の技術と経験、美的センスが重要であり、当クリニックの医師は全員がTFT治療専門医院でトレーニングを積んだ認定医です。自然で調和のとれた仕上がりを重視していますので、ご安心ください。 - Q2:顎のヒアルロン酸注入の痛みはどの程度ですか?
A2:顎のヒアルロン酸注入の痛みは、個人差はありますが比較的軽度です。注射針の刺入時に一時的な痛みを感じることはありますが、多くの患者様は「想像よりも痛くなかった」とおっしゃっています。また、施術後の痛みも軽度で、通常は市販の鎮痛剤で対応できる程度です。不安がある方は事前にカウンセリングでご相談ください。 - Q3:顎のヒアルロン酸注入とボトックス治療を併用するメリットはありますか?
A3:顎のヒアルロン酸注入とボトックス治療の併用には大きなメリットがあります。ヒアルロン酸が顎の形状や長さを整えるのに対し、ボトックスはエラの張りの原因となる咬筋(咀嚼筋)の緊張を緩和します。両者を適切に組み合わせることで、顎の形状改善と小顔効果の両方が期待できます。また、ボトックスによって顎下の皮膚のたるみを改善することもできるため、より若々しいネックラインの実現も可能です。ラベール代官山TFTクリニックでは、患者様一人ひとりの顔の特徴に合わせて、ヒアルロン酸とボトックスを最適な比率で組み合わせたオーダーメイド治療をご提案しています。
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顎のラインをシャープにすることで、横顔や正面からの印象が格段に洗練されるケースは珍しくありません。TFT治療では、顎を単独のパーツとして扱うのではなく、顔全体のバランスを考慮して総合的に美しさを追求します。もし「顎が短くて輪郭がぼやけている」「横から見たときの顎先のラインが気になる」というお悩みをお持ちであれば、ぜひラベール代官山TFTクリニックのカウンセリングを受けてみてください。カウンセリングでは、美容医療に精通した医師が個々の骨格や脂肪体を入念にチェックし、TFT治療の考え方をもとにベストな施術プランをアドバイスいたします。患者様一人ひとりの顔の特徴に合わせたオーダーメイド治療を行っています。ご予約は公式LINEのみで承っておりますので、理想の輪郭を実現したい方はお気軽にお問い合わせください。整った顎のラインで、自信の持てるフェイスプロポーションを手に入れてみませんか。
