ヒアルロン酸注入で叶える!メスを使わず自然なフェイスラインを手に入れる方法

輪郭を整えることは、顔全体の印象を大きく変える力があります。骨格や脂肪の量、肌のたるみなど様々な要因が重なって「フェイスラインが曖昧になっている」「頬や顎周辺にメリハリが足りない」「口元や頬骨の形が気になる」という方は、メスを使わない輪郭形成の手段としてヒアルロン酸注入を検討してみる価値があるかもしれません。自然な骨格補整と若返り効果の両立を目指せる手法として、近年大きな注目を集めています。

しかし、ヒアルロン酸注入による輪郭形成には、「本当に効果があるのか」「仕上がりが不自然にならないか」「安全性は大丈夫なのか」といった疑問を持つ方も多いはずです。本記事では、当院が実施しているトータルフェイシャルトリートメント(TFT治療)の考え方を交えながら、輪郭形成におけるヒアルロン酸注入のメリットや施術フロー、リスクやダウンタイムといった要点を包括的に解説します。院内の施術実例や学術的根拠を踏まえつつ、なぜ顔全体のバランスが重要なのか、どのように安全面に配慮しているのかなど、知っておいて損はない情報をお届けします。


1. なぜ輪郭形成にヒアルロン酸注入が効果的なのか

顔の輪郭は、骨格や脂肪組織、筋肉や肌の弾力など、複数の要素が相互作用することで形作られています。加齢によって脂肪が移動したり減少したりすると、フェイスラインが曖昧になって見えることもありますし、もともとの骨格によってはエラ張りや顎の短さ、頬のこけといった問題が強調されやすい場合があります。こうした多面的な要素を解消するには、手術で骨を削ったり脂肪を吸引するような外科的アプローチも検討されるかもしれませんが、ダウンタイムやリスクの大きさから躊躇する方も少なくありません。

そこで浮上するのが、メスを使わず短時間で行えるヒアルロン酸注入です。ヒアルロン酸は体内にも存在する保湿成分をもとに人工的に製造されており、生体適合性が高く、アレルギー反応も起こりにくいとされます。また、ジェル状のため適切な層に注入すれば骨格を補うような形でボリュームアップが可能です。たとえば頬骨周辺や顎先、こめかみなど、顔のくぼみに部分的にヒアルロン酸を入れることで、輪郭の輪郭線(アウトライン)を自然に整えられるというのが大きな魅力となっています。骨格を大きく動かす手術とは異なり、1〜2時間程度の施術で終了し、切らずに理想の輪郭に近づきたい方にとって有力な選択肢となるでしょう。

また、ヒアルロン酸には体内で徐々に吸収される性質があり、半永久的な効果ではない点はデメリットとも捉えられますが、裏を返せば仕上がりに納得がいかなければ溶解酵素で修正することができる可逆性の高さも大きな強みです。外科的な骨削り手術の場合、一度骨を削ってしまうと元に戻すことは難しいですが、ヒアルロン酸なら万が一の時に溶解処置でやり直すことも可能です。この柔軟性が、輪郭形成の分野でヒアルロン酸が注目される理由の一つでもあります。


2. トータルフェイシャルトリートメント(TFT治療)で輪郭形成を考える

ヒアルロン酸注入による輪郭形成は、単に頬骨や顎だけにヒアルロン酸を入れれば良いわけではありません。顔には複数の脂肪体や筋肉、骨格が連携しており、頬を少しボリュームアップしただけでも口元やこめかみの印象が変わるという複雑な相互作用が存在します。当院では、こうした構造を理解し、顔全体のバランスを意識した施術を行うため、トータルフェイシャルトリートメント(TFT治療)という理念を活かしています。

TFT治療の考え方では、例えば顎先が足りないと感じる方でも、実は頬骨の高さやこめかみの凹み、あるいは口角周りのたるみなどが影響して、顎の形が強調されているケースも考慮します。顎そのものにヒアルロン酸を入れる前に頬やフェイスラインを整えるだけでバランスが劇的に改善する場合があるため、一箇所をピンポイントに治療するのではなく、顔全体の立体的な構造を踏まえて必要最小限の量で最大限の効果を狙うというのがTFT治療の主眼です。これはヒアルロン酸注入による輪郭形成においても同様で、何本も使って特定の部位を過度に補うのではなく、少量ずつ複数ポイントを調整することで自然かつ美しい輪郭を実現しやすくなります。

また、加齢に伴う骨萎縮や脂肪体の萎縮が原因でフェイスラインが不明瞭になっている場合、頬上部やこめかみ、顎先などをバランスよく補うことでリフトアップ効果が高まることも知られています。こうした全体の相乗効果を狙える点が、パーツ治療では得難いTFT治療ならではのメリットです。医師と十分にカウンセリングを行い、あなたの骨格や肌状態に合わせたプランを立てることで、自然な輪郭形成と若返りを同時に叶えることができるかもしれません。


3. 施術フロー:カウンセリングからアフターケアまで

ヒアルロン酸注入による輪郭形成は、外科的な手術と比べれば施術までのハードルが低いといっても、リスクや仕上がりの問題がないわけではありません。当院では、まずは医師によるカウンセリングで患者様のご希望や骨格、脂肪体の配置、肌質などを包括的に分析し、適切な施術プランを提示します。ここで重要なのは、「どの部位にどれくらい注入するか」をあくまで顔全体のバランスで決めるという点であり、頬骨を高くしたい、顎をシャープにしたいといった要望だけでなく、額やこめかみ、フェイスラインの状態も見極めながら施術計画を立てるのがTFT治療の流れです。

カウンセリングが完了し、同意を得られたら施術当日に進みます。施術時間はおおよそ1〜2時間程度を目安としており、施術では、極細の針やカニューレを使用してヒアルロン酸を適切な層にゆっくりと注入し、必要に応じて仕上がりを確認しながら微調整していきます。輪郭形成の場合、頬骨周辺、顎先、口角、フェイスライン、こめかみなど複数箇所に少量ずつ分散注入するのが特徴で、過度なボリュームアップを避けながら自然な曲線を描くようデザインするのが当院のスタイルです。

施術後は、腫れや内出血が出る場合があるため、当日は患部を強くこすったり温めすぎたりしないよう注意が必要です。長時間の入浴や激しい運動、飲酒など血行が促進される行為は控えることでダウンタイムを短縮しやすくなります。腫れや青あざが出ても多くは数日から1週間程度で落ち着き、普段の生活やメイクに戻ることが可能です。


4. ダウンタイム・リスク・メンテナンスなどを理解する

メスを使わず、比較的短時間で輪郭形成を行えるヒアルロン酸注入ですが、ダウンタイムやリスクについてはしっかりと把握しておく必要があります。まずダウンタイムは、前述の通り数日から1週間程度が一般的であり、その間は軽い腫れや内出血が気になる方もいるでしょう。コンシーラーやファンデーションでカバーできる範囲であることが多いため、長期の休業が必要になるほどの大きなダメージはあまり想定されません。ただし、体質や施術箇所、注入量によって個人差があるため、どうしても気になるイベントが近い場合は余裕をもったスケジュールを組んだほうが賢明です。

また、ヒアルロン酸が血管内に誤って注入されるリスクはゼロではありません。血管が塞がれると重篤な症状を引き起こす恐れがあるため、施術する医師の解剖学的知識や経験が極めて重要となります。当院ではTFT治療の知識を持つ医師が少量ずつ慎重に施術を行い、万が一トラブルが起こった場合でも溶解酵素を用いた早期対処が可能です。施術後に強い痛みや皮膚の変色などが見られた際は放置せず、すぐにクリニックへ連絡することが大切です。

ヒアルロン酸は体内で徐々に分解・吸収される性質があるため、効果の持続期間は1年半程度とされています[1]。永久ではない点はデメリットとも言えますが、気軽にメンテナンスしながら理想の輪郭を保てる利点も存在します。年齢や体質、注入する製剤の種類によっても異なるため、カウンセリング時に医師と相談し、どの程度の間隔で追加施術を行うか計画を立てるのが良いでしょう。施術を繰り返すことで、若々しい状態を長期間維持できるという長所があるため、ヒアルロン酸注入による輪郭形成を継続的な美容ケアの一環として取り入れる方も少なくありません。


5. 当院のTFT治療が選ばれる理由

当院のトータルフェイシャルトリートメント(TFT治療)は、患者様の骨格や肌質、悩みの深度を総合的に捉え、顔全体のバランスを改善することを目的としています。輪郭形成に関しても、頬や顎、フェイスラインといった単一の部位に着目するのではなく、こめかみ、口角、目の下、場合によっては額などとの兼ね合いまで包括的に考慮します。このアプローチを徹底することで、いわゆる“ヒアルロン酸顔”と呼ばれる不自然な膨らみを避けながら、立体的かつ洗練された印象の輪郭を形成することが目指せるのです。

輪郭形成と一口に言っても、「顎をシャープに見せたい」「頬骨の高さをやや下げたい」「フェイスライン全体をすっきりさせたい」など、患者様によって具体的な希望や骨格上の問題は大きく異なります。TFT治療では、これらの悩みを総合的に把握し、必要最小限の注入で最大限の満足度を得られるようプランを組み立てるため、結果としてヒアルロン酸の使用量や施術回数を抑えられる場合もあります。つまり、コスト面やダウンタイム面でもメリットを感じていただける可能性があるのです。


6. Q&A(よくある質問)

Q1. ヒアルロン酸を多量に入れて輪郭を変えると、不自然な顔になるのでは?
A1. 大量のヒアルロン酸を一部位に集中して入れると不自然な凸感が生じるリスクはありますが、当院ではTFT治療の理念に基づき顔全体のバランスを考えながら少量ずつ分散して注入する方法を取っています。これにより、ごく自然に輪郭を整えながら若返りやリフトアップ効果を得ることが可能です。

Q2. 痛みに弱いので麻酔をしたいのですが、対応してもらえますか?
A2. 麻酔を基本しない方針ではありますが、痛みに非常に敏感な方やご希望のある方には局所麻酔や神経ブロックなど、適切な痛み対策を検討することが可能です。カウンセリング時に遠慮なくご相談ください。

Q3. ダウンタイムが少ないとのことですが、仕事にはすぐに復帰できますか?
A3. 多くの方は施術翌日から通常業務に復帰されています。腫れや内出血が出る場合もありますが、マスクやメイクでカバーできる程度であり、長期の休暇を取る必要はあまりないケースが多いです。大切なイベントが控えている方は、念のため1週間ほど余裕を見て施術を受けるとより安心でしょう。

Q4. 予約したいのですが、どうすればよいですか?
A4. 当院では公式LINEのみでご予約を受け付けています。ラインで「施術希望」「カウンセリング希望」などの旨をメッセージで送っていただければ、スタッフが空き状況や流れをご案内します。施術枠には限りがありますので、早めのご相談をおすすめします。


参考文献

[1] Talarico S et al. “Long-Lasting Efficacy and Safety of Hyaluronic Acid Filler in Facial Contouring: A 9-Month Follow-Up Study.” J Drugs Dermatol.
[2] Swift A et al. “BeautiPHIcation of the Face: Using Divine Proportions in Aesthetic Treatment.” Clin Plast Surg.
[3] Funt D, Pavicic T. “Dermal Fillers in Aesthetics: An Overview of Adverse Events and Treatment Approaches.” Plast Surg Nurs.

ヒアルロン酸注入による輪郭形成は、外科手術に比べて体への負担が少なく、施術時間も2時間程度と短いという手軽さが特徴です。加齢や骨格の問題でフェイスラインがぼやけたり、頬や顎の形に悩みを抱える多くの方が、この施術で自然な輪郭と若々しさを取り戻しています。一方で、骨格や脂肪体の配置を無視して一部位に多量に注入してしまうと、不自然な形状や血行障害などのリスクが高まるのも事実です。当院が提案するトータルフェイシャルトリートメント(TFT治療)では、必要最小限の量を顔全体に分散して注入することで、メスを使わずに顔全体のバランスを整え、より洗練された輪郭を実現することが可能です。数日から1週間程度のダウンタイムで、切開手術にはない可逆性や短期的な回復を実感できる点も大きな魅力と言えるでしょう。

当院ではこのTFT治療をベースに、カウンセリングからアフターケアまで医師が丁寧に対応します。カウンセリング時には骨格や肌状態を詳細に分析し、「頬を少し高くしたい」「顎をシャープに見せたい」「こめかみのくぼみをカバーして小顔に見せたい」といった個々の希望に合わせてオーダーメイドの施術プランを提案します。公式LINEのみで予約を受け付けているため、ご希望の日時や施術内容に関するご質問をメッセージで送っていただければ、スタッフが空き状況や流れをご案内いたします。麻酔も基本しない方針ですが、痛みに不安がある方には局所麻酔などを検討することも可能です。メスを使わず、自然な若返りと理想の輪郭を同時に目指したいとお考えの方は、ぜひ当院のTFT治療による輪郭形成を検討してみてはいかがでしょうか。

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医療法人丸岡医院 理事
丸岡 悠
Column

ヒアルロン酸治療について

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