目の下 くぼみ ヒアルロン酸注入で、若々しい表情を取り戻すには?

「疲れた印象」「老け顔に見える」――目元のくぼみは、こうしたマイナスイメージに直結しやすい悩みの一つです。年齢とともに進行する下まぶたの凹みや影によって、実年齢以上に老けて見えてしまう方も少なくありません。
しかし現在では、ヒアルロン酸注入という注射だけで目の下のくぼみを手軽に改善し、若々しい表情を取り戻す施術が行われています。本記事では、学術的な観点やTFT(トータルフェイシャルトリートメント)治療の実績を踏まえながら、目の下へのヒアルロン酸注入に関する包括的な情報を提供します。
「どれくらい効果があるの?」「ダウンタイムは?」「リスクは?」といった疑問を解消しつつ、自然な若返りを実現するためのポイントを詳しく解説いたします。


目次

  1. 1. なぜ目の下はくぼむのか?加齢と構造のしくみ
  2. 2. 目の下のくぼみを改善する方法:ヒアルロン酸注入とは
  3. 3. ヒアルロン酸注入のメリット・デメリット
  4. 4. TFT治療(トータルフェイシャルトリートメント)の考え方
  5. 5. ラベール代官山TFTクリニックでの施術フロー
  6. 6. 施術のリスクと安全性
  7. 7. まとめ:自然な若返りを目指すなら
  8. Q&A(よくある質問)
  9. 参考文献

1. なぜ目の下はくぼむのか?加齢と構造のしくみ

1-1. 目の下の「くぼみ」とは

「目の下のくぼみ」とは、下まぶたから頬にかけて形成される凹みや影のことを指します。特に加齢による脂肪の萎縮や組織の下垂などが進行すると、上部と下部の境界がはっきりしてしまい、線状のくぼみが強調される形になります。
目元は顔の中でも皮膚が薄くデリケートな部位であるため、加齢変化が他のパーツよりも早く・顕著に現れやすいのです[1]。くぼみが目立つと、疲れた印象や老けた雰囲気を与えてしまうことがあります。

1-2. 加齢が及ぼす影響

年齢を重ねると、眼窩周囲の骨格や眼輪筋の支持力が低下し、眼球周囲を支える脂肪パッドが萎縮・下垂しやすくなります[2]。また、皮膚や皮下組織を構成するコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分も減少し、ハリ・弾力が失われやすくなるのです。
その結果、「上まぶたのたるみ」「下まぶたのふくらみ」「目の下のくぼみ」といった様々な老化サインが現れやすくなります。とくに下まぶたと頬の境界部(tear trough と呼ばれる溝部分)の変化は顕著で、目の下をくぼませ、陰影を強調する原因となります[3]。

1-3. くぼみの種類と症状

一口に「目の下のくぼみ」といっても、その原因や症状は様々です。たとえば、先天的な骨格の凹みにより若い頃からくぼみがある方もいれば、後天的な脂肪萎縮によって年齢とともにくぼみが深くなるケースもあります。
また、「クマ」と混同されやすいですが、クマは色素沈着や血行不良などの複合要因によって発生する場合が多く、必ずしも脂肪や組織のボリューム不足だけが原因ではありません。ただ、脂肪の減少に伴ってくぼみが目立つことで、黒クマやたるみクマが強調されることはよくあります[1]。


2. 目の下のくぼみを改善する方法:ヒアルロン酸注入とは

2-1. ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸はもともと人の体内に存在する多糖類で、皮膚や関節などに多く含まれ、保水性・クッション性が高い成分です[4]。加齢とともに体内のヒアルロン酸量が減少すると、肌のハリや弾力が失われ、シワやたるみが顕在化しやすくなります。
そのため、美容医療では保水力の高いヒアルロン酸製剤を注射で補い、失われたボリュームや弾力を取り戻す手法が一般的に行われています。

2-2. ヒアルロン酸注入の仕組み

目の下のくぼみに対するヒアルロン酸注入では、適切な深さ・層にヒアルロン酸を注入することで、へこんだ部位を内側から持ち上げます。施術時間は比較的短く、メスを使う外科的手術とは異なり、切開や抜糸の必要がありません[4]。
注入直後から見た目の変化がわかる即効性も魅力であり、周囲への負担やダウンタイムが比較的少ないため、「忙しくて長期休暇が取れない」という方でも気軽に受けられる施術となっています。

2-3. どんな方が適応か

下記のような悩みをお持ちの方が、目の下へのヒアルロン酸注入による改善を検討するケースが多いです。

  • 下まぶたの凹みが目立ち、疲れた印象を与えている
  • 加齢による目元のやつれ感が気になる
  • 外科手術よりも手軽に、ダウンタイムを短く抑えたい
  • クマの影がくぼみによって強調されている

しかしながら、下眼瞼の皮膚や眼輪筋のたるみが極端に大きい場合などは、ヒアルロン酸注入だけでは完全に改善が難しいケースもあります。場合によっては、たるみ取り手術や脂肪再配置など他の治療オプションが適応になることもあるため、まずは医師とのカウンセリングで自分に合った施術を見極めることが大切です[5]。


3. ヒアルロン酸注入のメリット・デメリット

3-1. メリット

ヒアルロン酸注入の主なメリットは以下の通りです。

  • 即効性: 施術後すぐに、くぼみ改善やボリュームアップ効果を実感しやすい
  • ダウンタイムの少なさ: メスを使わないため、数日程度の軽度な腫れや内出血を除けば普段通りの生活が可能
  • 可逆性: ヒアルロン酸溶解酵素(ヒアルロニダーゼ)を用いれば、注入したヒアルロン酸を溶解除去できる
  • アレルギーが起こりにくい: ヒアルロン酸は生体適合性が高く、異物反応を起こしにくい

こうした点から、初めて美容医療を受ける方でもチャレンジしやすい施術となっています[4]。

3-2. デメリット・限界

一方で、ヒアルロン酸注入には以下のようなデメリットや注意点も存在します。

  • 永久的ではない: 体内に吸収されるため、半年~1年半程度で効果が徐々に薄れる[6]
  • 不適切な注入による不自然さ: 過剰に注入した場合、凸感が出たり、膨らみすぎて不自然な仕上がりになるリスク
  • 血管閉塞などのリスク: ごく稀に、誤って血管内に注入された場合は合併症の可能性がある
  • たるみが強い場合は限界がある: 下まぶたの皮膚や筋肉のたるみが重度の場合、ヒアルロン酸のみでは十分に改善しない可能性

安全かつ効果的に施術を受けるためには、解剖学的知識と豊富な経験を持つ医師を選び、適切な量と層に注入してもらうことが重要です[2]。


4. TFT治療(トータルフェイシャルトリートメント)の考え方

4-1. パーツ治療との違い

当院が推奨するTFT治療(トータルフェイシャルトリートメント)とは、単に「目の下のくぼみだけを埋める」施術ではなく、顔全体のバランスを考慮したアプローチです。
従来のパーツ治療では、患者様の要望に応じて1ヶ所だけに注入しがちでした。しかし、目の下だけにヒアルロン酸を入れると、不自然に膨らんだり、頬との境界が目立ってしまう「ヒアル顔」になるリスクが指摘されてきました[7]。

4-2. 多層・多部位に注入するメリット

TFT治療では、多層注入法を活用し、顔全体(額・こめかみ・頬・フェイスラインなど)を俯瞰しながら必要な部位に少量ずつヒアルロン酸やボトックスを注入します。そうすることで以下のようなメリットがあります。

  • 目の下だけでなく、頬のボリュームやこめかみの凹みも同時に補正し、より調和のとれた若返りを実現
  • ヒアルロン酸が局所に偏りにくく、不自然な膨らみを防ぐ
  • 根本的な原因(脂肪萎縮や骨格の落ち込み)を考慮し、持続効果と満足度を高める

多角的なアプローチによって、結果的に少ない量のヒアルロン酸で自然な若返りを演出できるのも、TFT治療の大きな特長です[7]。

4-3. 当院がTFT治療を推奨する理由

ラベール代官山TFTクリニックは、顔全体を総合的に診るTFT治療に特化した医院として運営しています。ヒアルロン酸注入をはじめとする全ての施術は、トレーニングを積んだ医師のみが担当。
「失敗したくない」「不自然な仕上がりが怖い」「メスを入れたくない」といったお悩みに対し、豊富な症例数と学術的知識を活かして、安全かつ効果的なプランをご提案いたします。


5. ラベール代官山TFTクリニックでの施術フロー

5-1. カウンセリング(医師1対1)

当院では、完全予約制かつ医師による1対1のカウンセリングを徹底しています。まずは下記のような流れで患者様のお悩みを伺い、施術プランを検討します。

  • 目の下のくぼみやクマの状態を丁寧に診察
  • 骨格・脂肪・皮膚のたるみ具合など、解剖学的視点から原因を分析
  • TFT治療のコンセプトやメリット、リスクを詳しく説明
  • ヒアルロン酸の種類や料金(1本1cc 110,000円)のご案内
  • ご希望や不安点を伺いながら、最適な治療プランをご提案

3D解析装置は設置していませんが、医師が入念にリスク確認し、必要に応じて表情の動きなどもチェックしながら安全に施術できる体制を整えています。

5-2. 施術当日の流れ

  • 洗顔・メイク落とし: 施術部位を清潔に保つため、必要に応じてクレンジングを行う
  • デザイン・マーキング: 注入箇所をマーキングし、血管や神経を避ける位置を確認
  • 麻酔: 麻酔クリームや極細針、カニューレを用いて痛みを最小限に抑える
  • ヒアルロン酸注入: 多層・多部位に少量ずつ丁寧に注入し、目の下のくぼみや頬のボリュームを調整
  • 最終確認: 鏡で仕上がりをチェックし、問題なければ終了

施術時間は範囲にもよりますが、カウンセリング含めておおよそ1時間前後を目安としています。施術後はすぐにメイク直しや帰宅が可能です。

5-3. アフターケアと注意点

ヒアルロン酸注入後は、針跡や軽い内出血・腫れが見られる場合がありますが、通常数日~1週間程度で落ち着きます[6]。
以下の点に気をつけていただくと、よりスムーズな回復が見込まれます。

  • 当日は過度なマッサージや強い圧迫を避ける
  • 飲酒や激しい運動は翌日以降に控える
  • 万一、持続的な痛みや腫れがある場合は速やかにクリニックへ連絡

当院では施術後も公式LINEを通じてフォローアップを行っており、気になる症状や追加相談などにも迅速に対応いたします。


6. 施術のリスクと安全性

6-1. 一般的な副作用

腫れ内出血赤みなどの症状は、注射行為に伴う一時的な反応として比較的よく見られます[6]。通常は日常生活に支障をきたすほどではなく、施術直後からメイクが可能です。ただし、大切なイベントがある場合は念のため施術のタイミングを調整しておくと安心でしょう。

6-2. まれな合併症

血管閉塞アレルギー反応など、重篤な合併症は非常にまれですがゼロではありません[7]。血管閉塞が起こると、皮膚の蒼白化や壊死に繋がるリスクも考えられます。ただし、適切な注入手技と解剖学的知識があれば発生率は極めて低く、万が一の場合でも速やかにヒアルロニダーゼを用いた溶解処置を行うことで対処が可能です。

6-3. 信頼できるクリニック選びが大切

ヒアルロン酸注入が広く普及する一方、低価格を謳うクリニックや非医療者による施術など、リスクの高い事例も報告されています。安全な施術を受けるためには、以下の点を確認しましょう。

  • 正規品のヒアルロン酸製剤を使用しているか(厚生労働省承認品など)
  • 施術を担当するのは美容医療に精通した医師か
  • 合併症リスクやアフターケアについて十分に説明してくれるか

ラベール代官山TFTクリニックでは、検証された製剤のみを使用し、熟練の医師が責任を持って施術を行います。リスク説明やアフターサポートも徹底しておりますので、安心してご相談ください。


7. まとめ:自然な若返りを目指すなら

目の下のくぼみは、実年齢以上に「老け見え」「疲れ見え」を招く大きな要因です。しかし、ヒアルロン酸注入で下まぶたのボリュームを補うことで、即効性のある若返り効果が期待できます。メスを使わずに施術でき、ダウンタイムも少ない点で人気の高い治療法となっています。
また、TFT治療という考え方を取り入れることで、単に目の下を埋めるだけでなく、頬や顔全体のバランスを考慮した総合的な若返りが可能です。従来のパーツ治療に比べて、不自然さや凸感が出にくく、より満足度の高い仕上がりを目指せるのが特徴と言えるでしょう。

当院、ラベール代官山TFTクリニックでは、学術的なエビデンスを基に安全かつ効果的な施術を行っています。医師による丁寧なカウンセリングを通じて、あなたの理想やお悩みに合わせたオーダーメイドのプランをご提案いたします。
目の下のくぼみを改善し、明るく若々しい印象を取り戻したい方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。無料カウンセリング公式LINEでのご予約も随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。


Q&A(よくある質問)

  1. Q1:ヒアルロン酸注入の効果はどれくらい持続しますか?
    A1:一般的には6ヶ月〜1年半ほどで徐々に体内に吸収され、効果が薄れていきます[6]。ただし、個人差や注入部位、製剤の種類によって差があり、1年以上持続する場合もあります。定期メンテナンスで理想の状態を保つ方も多いです。
  2. Q2:施術後すぐにメイクや外出は可能ですか?
    A2:はい、可能です。注入部位を強くこすることは避けていただきたいですが、軽いメイク程度なら当日から行えます。腫れや内出血が出る場合がありますが、多くは数日で落ち着きます[4]。大事なイベント前は余裕を持ったスケジュールをおすすめします。
  3. Q3:他院で受けたヒアルロン酸注入の修正はできますか?
    A3:可能です。ヒアルロン酸製剤はヒアルロニダーゼという溶解酵素を使用することで、ある程度溶かすことができます[4]。当院ではカウンセリング時に現在の状態を診断し、最適な修正プランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。

参考文献

  1. [1] Talarico S et al. “Long-Lasting Efficacy and Safety of Hyaluronic Acid Filler in the Tear Trough: 9-Month Follow-Up Study.” J Drugs Dermatol. 2021;20(12):1320–1325.
  2. [2] Scheuer JF et al. “Facial Anatomy and Fillers: A Comprehensive Review.” Plast Reconstr Surg. 2021;147(2):241–252.
  3. [3] Swift A et al. “BeautiPHIcation of the Face: Using Divine Proportions in Aesthetic Treatment.” Clin Plast Surg. 2020;47(1):77–89.
  4. [4] Jones DH et al. “Consensus Recommendations on the Aesthetic Usage of Hyaluronic Acid Fillers in the Periorbital Region.” Dermatol Surg. 2019;45(10):1341–1349.
  5. [5] Rohrich RJ et al. “Facial Fat Compartments and the Tear Trough Deformity: A New Understanding of the Aging Process and Treatment Options.” Plast Reconstr Surg. 2022;149(5):1057e–1071e.
  6. [6] Funt D, Pavicic T. “Dermal Fillers in Aesthetics: An Overview of Adverse Events and Treatment Approaches.” Plast Surg Nurs. 2015;35(1):13–32.
  7. [7] Jung GS et al. “Hyaluronic Acid Filler Injection Technique in Multiple Layers of the Nasolabial Fold.” Plast Reconstr Surg Glob Open. 2021;9(1):e3385.

目の下のくぼみ治療は日々進化を続けており、論文報告など学術的見地からも安全性と有効性が裏付けられています。ただし、施術者の技術や患者様の状態によって仕上がりに差が出ることも事実です。当院では、トータルフェイシャルトリートメント(TFT)の考え方を軸に、自然な若返り安全性を最優先に考えた医療サービスを提供しております。
ご興味をお持ちの方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。あなたの「目元のお悩み」に合わせたベストなアプローチを一緒に見つけていきましょう。

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医療法人丸岡医院 理事
丸岡 悠
Column

ヒアルロン酸治療について

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