ヒアルロン酸で失敗する人の特徴と見極め方

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この記事の執筆者

丸岡 悠 医師
丸岡 悠(まるおか ゆう)
医療法人丸岡医院 理事

1988年山形県酒田市生まれ。酒田南高校卒業後、獨協医科大学(栃木)にて医師免許取得。 沖縄県立北部病院、独立行政法人日本海総合病院を経て現職(医療法人丸岡医院)。ラベールミラクリニック新井医師に師事し、ヒアルロン酸TFT治療を学び、庄内プライベートクリニック(美容外科/美容皮膚科)を開業。

「ヒアルロン酸注入で失敗したらどうしよう…」そんな不安をお持ちの方は、決して少なくありません。実際、私のクリニックにも「他院で受けた治療が思うようにいかなかった」という相談で来られる患者様がいらっしゃいます。

先日も、40代の女性から「友人がヒアルロン酸注入を受けて、なんだか不自然になってしまった。私も検討していたけれど、同じようになったら嫌で…」というご相談をいただきました。

これまでこの分野で治療を行ってきて感じるのは、ヒアルロン酸注入の「失敗」の多くは実は予防できるということです。医師選びから治療前の準備、そして治療後のケアまで、いくつかのポイントを押さえておけば、リスクを大幅に減らすことができます。

この記事では、これまでの臨床経験をもとに、どのような方が失敗しやすいのか、そしてそれをどう避けるかについて、率直にお話しします。


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目次

なぜヒアルロン酸注入で「失敗」が起こるのか

まず「失敗」といっても、その内容はさまざまです。よくあるのは「思っていた仕上がりと違う」「不自然に見える」「効果を実感できない」「腫れや内出血がひどかった」といったものです。

私が拝見してきた中で、最も多いのは「期待と結果のギャップ」です。これは必ずしも医師の技術的な問題ではなく、治療前のコミュニケーション不足が原因のことが多いのです。

例えば、「ほうれい線を目立たなくしたい」という同じ希望でも、患者様によって思い描いている仕上がりは全く違います。「完全に消したい」と考える方もいれば、「少し目立たなくなれば十分」という方もいます。この認識のずれが、後の不満につながってしまうことがあります。

また、ヒアルロン酸注入は確かに安全性の高い治療ですが、注入部位や技術によっては一定のリスクがあります。特に目の周りや鼻周辺は血管が多く、経験と知識が不足している医師が行うと、思わぬトラブルが起こる可能性があります。

失敗しやすい人の特徴:医師が気をつけて見ているポイント

これまでの経験から、失敗のリスクが高い方にはいくつかの特徴があることが分かってきました。これは患者様を批判するためではなく、より良い治療を提供するために私たちが気をつけて見ているポイントです。

1. 理想が明確すぎる方

「20代の頃の写真と同じようにしてほしい」「芸能人の○○さんのようになりたい」といった、非常に具体的な理想をお持ちの方は、実は注意が必要です。

ヒアルロン酸注入は確かに効果的な治療ですが、魔法ではありません。お一人おひとりの骨格や皮膚の状態、年齢による変化を考慮した上で、現実的に達成可能な範囲での改善を目指すものです。

過度な期待を持たれている場合、私たちは時間をかけて現実的な目標設定についてお話しします。時には「今回は控えめに始めて、様子を見ながら調整していきましょう」とご提案することもあります。

2. 急いでいる方

「来週結婚式があるので、それまでに何とかしたい」「明日大切な会議があるから」といった、非常にタイトなスケジュールでいらっしゃる方も心配になります。

ヒアルロン酸注入は比較的ダウンタイムの少ない治療ですが、腫れや内出血が起こる可能性は十分にあります。また、仕上がりを確認して微調整が必要になることもあります。余裕のないスケジュールでは、十分な治療やアフターケアができません。

3. 他院での治療歴を詳しく話されない方

カウンセリングで「以前どこかで治療を受けたことはありますか?」とお聞きしても、「少し前に、どこだったかよく覚えていませんが…」といった曖昧な答えが返ってくることがあります。

実は、以前の治療の内容や使用した製剤は、次の治療を安全に行うために非常に重要な情報です。「あまり効果がなかったから言わなくてもいい」と思われるかもしれませんが、私たちにとっては貴重な判断材料なのです。

4. 料金を最優先される方

「とにかく安く済ませたい」「他のクリニックより安くしてもらえませんか?」といった、料金面だけに注目される方も注意が必要です。

もちろん費用は大切な要素ですし、無理な治療をお勧めすることは絶対にありません。しかし、安全性や効果を犠牲にして料金だけを追求すると、結果的に満足できない治療になってしまう可能性があります。

医師選びで見極めるべきポイント

良いクリニック、信頼できる医師を見つけることは、失敗を避けるための最も重要なポイントです。ただ、「良い医師」の基準は分かりにくいものです。

カウンセリングの質を見る

まず注目していただきたいのは、カウンセリングの内容です。良い医師は必ず以下のことを確認します。

これまでの治療歴や現在服用している薬について詳しく聞く、希望する仕上がりについて具体的に話し合う、治療のリスクや副作用について説明する、料金について明確に提示する、無理に治療を勧めない。

逆に、「大丈夫です、任せてください」といった曖昧な説明しかしない、リスクについて十分説明しない、その場で治療を受けることを強く勧める医師は避けた方が無難です。

症例写真の見方

多くのクリニックで症例写真を見せてもらえますが、その見方にもコツがあります。

注目すべきは、劇的な変化よりも自然な仕上がりの症例です。「こんなに変わります!」という派手な症例ばかりを見せるクリニックより、「この程度の自然な改善」を丁寧に説明してくれるクリニックの方が信頼できることが多いです。

また、同年代の症例があるかも確認してみてください。20代の症例ばかりで、ご自身の年代の症例がない場合は、その年齢層の治療経験が少ない可能性があります。

アフターフォローの体制

治療後に何か問題が起こったとき、すぐに相談できる体制があるかも重要なポイントです。

「何かあったら連絡してください」と言われても、実際に連絡が取れなかったり、対応が遅かったりするクリニックもあります。緊急時の連絡方法や、アフターフォローの具体的な内容について事前に確認しておきましょう。

治療前に自分でできる準備

医師選びと同じくらい大切なのが、治療前のご自身の準備です。

希望を具体的に整理する

「きれいになりたい」という漠然とした希望ではなく、「どの部分が」「どの程度」気になるのかを具体的に整理してみてください。

鏡を見ながら、正面、横顔、斜め45度など、さまざまな角度から気になる部分をチェックしてみましょう。また、普段の表情(無表情、笑顔など)での見え方の違いも確認しておくと良いでしょう。

現実的な目標設定

ご自身の年齢や肌の状態を客観視することも大切です。20代の頃の写真と現在の自分を比べるのではなく、「今の自分がより良く見えるためには何が必要か」という視点で考えてみてください。

スケジュールの調整

治療後1-2週間は、大切な予定を入れないようにしておきましょう。特に人前に出る機会がある場合は、万が一の腫れや内出血を考慮して、十分な余裕をもったスケジュールにしてください。

実際の失敗例から学ぶこと

ここで、これまでに相談を受けた実際のケースをいくつかご紹介します。個人情報に配慮して、詳細は変更していますが、同じような失敗を避けるための参考にしてください。

ケース1:頬への過剰注入

30代後半の女性が、頬のボリューム不足を気にして他院でヒアルロン酸注入を受けたところ、「リスのような頬」になってしまったというケースです。

この方の場合、一度に大量のヒアルロン酸を注入されており、明らかに過剰でした。本来なら段階的に治療すべき症例だったのに、「一度でしっかり効果を出したい」という患者様の希望と、それに応えようとした医師の判断が裏目に出た形です。

私たちが行った対応は、まず時間をおいてヒアルロン酸が馴染むのを待ち、それでも気になる部分については溶解注射で調整しました。幸い、数ヶ月後には自然な仕上がりになりましたが、患者様には精神的な負担をかけてしまいました。

ケース2:不適切な部位への注入

40代の男性で、目の下の膨らみが気になるということで相談にいらした方がいました。話を聞くと、他院で「目の下にヒアルロン酸を入れれば改善する」と言われて治療を受けたものの、かえって膨らみが目立つようになったとのことでした。

実際に拝見すると、この方の場合は元々の脂肪の膨らみが問題で、ヒアルロン酸注入の適応ではありませんでした。むしろ、注入によって膨らみが強調されてしまったのです。

このようなケースでは、まず正確な診断が重要です。見た目の症状が似ていても、原因が違えば治療法も変わります。

ケース3:期待値の設定ミス

50代の女性で、「ほうれい線を完全に消したい」という希望で治療を受けたものの、「思ったほど効果がない」と不満を持たれたケースです。

実際の治療結果を拝見すると、技術的には問題なく、年齢相応の自然な改善が得られていました。しかし、患者様は「20代の頃のようなツルツルの肌」を期待されており、現実的な効果との間にギャップがありました。

このケースは、治療前のカウンセリングでの期待値設定が不十分だったことが原因でした。

失敗を避けるための具体的なチェックリスト

これまでの内容を踏まえて、治療を受ける前にチェックしていただきたいポイントをまとめました。

カウンセリング前

自分の希望を具体的に整理しておく、現在服用している薬をリストアップする、過去の美容医療歴をまとめる、予算の上限を決めておく、治療後のスケジュールを確認する。

カウンセリング当日

医師が丁寧に話を聞いてくれるか、リスクについて説明があるか、料金が明確に提示されるか、無理に治療を勧められないか、質問に対して納得できる答えが返ってくるか。

治療決定前

他のクリニックと比較検討する、家族や信頼できる人に相談する、即日治療ではなく、一度持ち帰って検討する、アフターフォローの内容を確認する。

TFT治療という選択肢

私が特に重視しているのは、TFT(Total Facial Treatment)という考え方です。これは、顔を部分的にではなく全体のバランスを考えて治療する方法です。

多くの失敗例を見ていると、「ここだけ」「この部分だけ」という部分的な治療が原因になっていることが多いのです。例えば、ほうれい線だけに注目して治療すると、頬全体のバランスが崩れて不自然になることがあります。

TFT治療では、まず顔全体の状態を詳しく分析し、どの部分をどの程度改善すれば全体として自然で美しい仕上がりになるかを考えます。一見遠回りに思えますが、結果的により満足度の高い治療につながることが多いのです。

もし失敗してしまったら

それでも、もし治療結果に満足できない場合はどうすればよいでしょうか。

まずは治療を受けたクリニックに相談

まずは、治療を受けたクリニックに率直に相談してみてください。多くの場合、調整や修正が可能です。感情的にならず、具体的にどの部分がどのように気になるのかを伝えましょう。

セカンドオピニオンを求める

治療を受けたクリニックでの対応に納得できない場合は、他のクリニックでセカンドオピニオンを求めることも大切です。この際、これまでの治療内容を詳しく伝えることが重要です。

焦らずに対応する

ヒアルロン酸は時間とともに徐々に吸収されます。また、注入直後の腫れが引くと印象が変わることもあります。まずは1-2週間様子を見て、それでも気になる場合に次の対応を考えましょう。

まとめ:安心して治療を受けるために

ヒアルロン酸注入は、適切に行えば非常に満足度の高い治療です。失敗を恐れすぎる必要はありませんが、リスクを理解して適切な準備をしておくことは大切です。

最も重要なのは、信頼できる医師を見つけることと、現実的な期待値を設定することです。そして、何より大切なのは、治療を受けるかどうかも含めて、納得のいく選択をすることです。

美容医療について詳しく知りたい方、ご自身に最適な治療について相談したい方は、お気軽にお声かけください。医学的な観点から、最適な選択肢をご案内いたします。

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