ヒアルロン酸注入で自然に若返る!印象美人になる方法

この記事の執筆者

丸岡 悠 医師
丸岡 悠(まるおか ゆう)
医療法人丸岡医院 理事

1988年山形県酒田市生まれ。酒田南高校卒業後、獨協医科大学(栃木)にて医師免許取得。 沖縄県立北部病院、独立行政法人日本海総合病院を経て現職(医療法人丸岡医院)。ラベールミラクリニック新井医師に師事し、ヒアルロン酸TFT治療を学び、庄内プライベートクリニック(美容外科/美容皮膚科)を開業。

鏡を見ると「なんだか前より老けて見える…」と感じる瞬間、ありませんか?仕事や家事に追われる毎日、ふと自分の顔に疲れた印象を見つけて戸惑う――30代から50代の知的好奇心旺盛な女性なら、誰もが一度は抱く疑問かもしれません。「なぜ年齢とともに老けて見えるの?」「自然に若返る方法なんてあるの?」そんな問いが頭をよぎったら、この記事がお役に立てるはずです。 

実は、医学と美容の世界ではヒアルロン酸注入が「メスを使わず自然に若返る」手段として広く利用されており、年齢による見た目の変化を穏やかにリセットできると注目されています。ヒアルロン酸はもともと体内にある成分で、安全性が高く効果が出やすいため、世界的にも人気の施術です。例えばアメリカでは、2021年に女性に行われた美容施術のうちヒアルロン酸注入が約57%を占めたというデータもあります。とはいえ、「ヒアルロン酸注入で若返る」と聞くと、「不自然な整形顔になるのでは?」と不安に思う方も多いでしょう。確かに街中でも、いかにも施術しましたという“整形感”のある顔を見かけることがありますよね。 

ポイントは、正しい知識と適切な方法で行えば、ヒアルロン酸注入は周囲に気づかれず自然に印象を若返らせることができるということです。言い換えれば、「どこをどう変えれば若々しく見えるのか」「なぜ不自然になるケースがあるのか」を理解し、適切に実践すれば、あなた本来の魅力を生かしつつ“印象美人”になることができるのです。 

本記事では、親しみやすい美容の専門家の視点から、以下の疑問に答えていきます。

  • 疑問1: なぜ年齢とともに老けて見えるの?(顔の構造や表情・肌の変化)
  • 疑問2: なぜ「整形感」が出てしまうの?(不自然な仕上がりになる原因)
  • 疑問3: どこにヒアルロン酸を入れると若返って見えるの?(注入ポイントと与える印象)
  • 疑問4: ヒアルロン酸って危なくないの?(副作用・リスクと安全性)
  • 疑問5: 本当に効果はあるの?(科学的エビデンスと印象の変化)

さらに後半では、日常でできる印象アップの工夫や、施術を受ける際のアドバイス、そして将来を見据えた予防の考え方についてもお伝えします。科学的根拠に基づいた情報をわかりやすく紹介しますので、読み終える頃にはきっと前向きなヒントが得られるでしょう。それではさっそく、本題に入っていきましょう。

目次

疑問1: なぜ年齢とともに老けて見えるの?

まず押さえておきたいのは、顔の骨格・組織自体が加齢で変化するという事実です。顔の土台である頭蓋骨は、生涯にわたって少しずつ形を変えています。例えば目の周りの骨(眼窩)が大きく広がり、額から鼻根にかけての突出が減り、上顎の骨が萎縮し、鼻の下の開口部(梨状孔)は拡大します。その結果、中顔面の骨が平坦になり、顎先は引っ込み、エラの角度や下顎の輪郭がぼやけて見えるようになります。骨という土台が縮むと、その上に付着する靭帯や脂肪、筋肉などの位置も下がり、顔全体の構造が下垂してしまいます。 

さらに、顔のクッションである脂肪も年齢とともに減少・移動します。若い頃にふっくらしていた頬の脂肪が痩せて下がるため、丸みのあった頬骨周りは平坦になり、こめかみや目の下がくぼんでしまいます。中顔面のボリュームが減ると支えを失い、ほうれい線(鼻から口元の線)が深く刻まれます。また口元を支えていた脂肪が萎むことでマリオネットライン(口角から顎に下りる線)も目立ってきます。一方、頬や顎下の脂肪は重力で下方へ移動し、フェイスラインに滞留していわゆる“たるみ”や頬のもたつき(ジョウル)を生みます。頬の上は痩せるのに下に脂肪がつくため、顔全体が下ぶくれになった印象を受けるのです。 

表情を司る筋肉(表情筋)にも変化があります。若い頃は目尻を下げて笑顔を作る頬の筋肉や、口角を引き上げる筋肉(いわゆる“リフター”)がしっかり働いています。しかし加齢や脂肪の減少とともに、それらリフターが弱まり、代わりに眉間にシワを寄せたり口角を下げたりする筋肉(“デプレッサー”)の影響が強く現れるようになります。その結果、何もしていなくても口角がへの字に下がり、目元や眉間に力が入った疲れた・怒っているような表情になりやすくなるのです。「最近なんだか不機嫌そうに見られる…」という場合、表情筋バランスの変化が一因かもしれません。 

そして肌の質感の変化も見逃せません。肌内部のコラーゲンやエラスチンが減少すると弾力が低下し、皮膚がたるみやすくなります。さらに長年浴びた紫外線のダメージでシミ・くすみが増え、キメの乱れや乾燥、小ジワも蓄積します。若い頃はパンと張っていた肌も、年齢とともに水分や油分が減り潤いと輝きが失われた印象になりがちです。「夕方になると顔色が冴えない」「笑ったあとのシワが戻らない」など、肌そのもののエイジングサインも老け見えに直結します。 

要するに、家屋に例えると「骨格という土台が弱り、脂肪というクッションが減り、筋肉という支えが緩み、肌というカバーが古びた状態」が加齢顔と言えます。若い顔は額や頬にボリュームがあり下に向かって細くなる逆三角形型ですが、年齢とともに頬がこけて下顎にボリュームが集まった正三角形(下膨れ型)の輪郭に変化していきます。俗に「顔がしょぼんとする」と言われるように、全体的にハリとボリュームが減って下がった結果、疲れていたり寂しげだったりといった印象を与えてしまうのです。

疑問2: なぜ“整形感”が出てしまうの?

美容施術で心配されるのが、「不自然な仕上がり」です。ヒアルロン酸注入そのものは適切に行えば自然な若返り効果を発揮しますが、過度または不適切な注入によって、いわゆる「整形感」が出てしまうことがあります。実際、フィラーの入れすぎで顔全体がパンパンに膨らんでしまう現象は、医学的にも「Overfilled Syndrome(顔が膨れすぎる症候群)」と呼ばれています。必要以上のボリュームが注入されると顔のバランスが崩れ、局所的に不自然な膨らみや凸凹が生じます。一見若返ったようでも表情を動かすと違和感が増し、笑ったりしゃべったりするたびにフィラー過多の部分が動きに合わせて歪み、むしろ老けたように見えてしまうことさえあります。また一度膨らませすぎた部分は重力でたるみやすく、時間の経過とともにさらに不自然さが強調される場合もあります。 

なぜこのような不自然さが生じるのでしょうか? 大きな原因の一つは、施術者が顔全体の調和よりも「気になる部分」だけに囚われてしまい、フィラーに過度に頼りすぎることです。本来はリフトアップ手術や別の処置が必要なケースでも、無理にフィラーだけで解決しようとすると、額・頬・顎など様々な部位にフィラーを大量注入することになり、結果として顔が丸ごと膨らんだようになってしまいます。また、適切でない層に注入したり、硬すぎる製剤を浅い部分に入れたりするなど技術的なミスも凸凹の原因です。さらに患者さん側の要望で「このシワをもっと消して」と同じシワに繰り返し注入するいわゆる“ラインを追いかける”治療も、不自然な膨らみを招きます。こうした要因が重なると、部分ごとのボリューム過多や輪郭の乱れにつながるのです。 

もう一つの視点は「光の当たり方」です。顔の美しさは光の反射によって大きく左右されます。若々しい顔は適度な丸みとメリハリがあり、額から頬にかけて綺麗なハイライトが入ります。しかしフィラーを入れすぎた顔は、光の反射パターンが乱れてしまいます。例えば本来なら陰影が生まれるはずの頬骨周りがパンと膨らみすぎると、平面的にテカって見えたり、逆に不自然な陰影ができたりします。これは、肌表面の凸凹が増えることで生じる現象です。写真を撮ったときに頬や額が異様に光って見えるようなら、それはフィラーの入れすぎによるものかもしれません。人間の目は僅かな違和感も敏感に察知するため、光の具合が普段と違うだけで「なんだか不自然だな」という印象を与えてしまうのです。 

結局のところ、ヒアルロン酸注入による整形感は「量とバランスの失敗」から生じると言えます。裏を返せば、経験豊富な医師が顔全体の黄金比バランスを考慮しつつ必要最小限の量を的確に注入すれば、他人に気づかれない自然な若返りを実現できるのです。「あれ、この人何かやったのかな?」ではなく、「最近なんだか元気で若々しい」と思わせる——それこそが理想的なヒアルロン酸治療なのです。

疑問3: どこに入れると若返って見えるの?

ヒアルロン酸注入で自然に若返り効果を出すには、「どこにどれだけ入れるか」が重要です。年齢とともに痩せてしまう部分に適切なボリュームを補ってあげることで、顔の印象を大きく改善できます。特に以下のようなポイントは、注入による若見え効果が高い部位として知られています。

額(ひたい)

額は意外と年齢が出やすいパーツです。加齢で皮下組織が減ると額の丸みが失われ、平坦または凹凸のあるおでこになりがちです。額にハリがないと表情が暗く見えたり、強ばった印象を与えてしまいます。ここにヒアルロン酸を注入してふっくらとした曲線を取り戻すと、顔全体が柔らかな雰囲気になります。額が丸みを帯びていると光をきれいに反射し、明るく若々しい表情につながります。実際、額のシワ治療目的だけでなく、美容先進国では額の丸みを整えるフィラー注入が一般的に行われています。「額が丸いと若く見える」はメイク術でも知られる鉄則ですね。

こめかみ

こめかみ(側頭部)がこけてくるのも老け見えの要因です。こめかみのくぼみは加齢のサインで、上顔面が“しぼんだ”印象を与え、眉尻も下がって見えます。ヒアルロン酸でこめかみを満たすと、額から頬への移行がなだらかになり、顔の輪郭が整います。こめかみがふっくらすると目尻からこめかみにかけての影が薄れ、結果的に眉の位置が引き上がったように見える効果もあります。実際の施術でも「こめかみに注入したら目元がパッと明るく見えるようになった」という声が多く、横顔の美しさも向上します。

目の下

目の下のくぼみ(いわゆる涙槽〈るいそう〉やクマ部分)は、疲れ顔・老け顔の最大の原因と言っても過言ではありません。加齢により目の下の脂肪や支えが減ると、涙袋の下に影ができて「やつれた」印象を与えてしまいます。ヒアルロン酸でこのくぼみを埋めてあげると、クマが薄くなり一気に元気な表情に変わります。特に寝不足でもないのに「いつも疲れて見える…」という方には、目の下への少量の注入が劇的な効果を発揮します。目元がフラットで明るくなると、他人からの印象は「休暇明けのようにスッキリして若々しい!」という感じに変わるでしょう。

頬(ほほ)

頬のボリュームは若々しさを象徴するポイントです。歳を重ねると頬の上部がやせて平たくなり、笑った時のハリも乏しくなります。頬の高い位置に適度なボリュームを補うと、それだけで中顔面全体がリフトアップして見えます。ヒアルロン酸を頬骨のあたりに注入すると、緩んだ皮膚が持ち上がり、ほうれい線やマリオネットラインも目立ちにくくなります。さらに頬に丸みが出ることで、先ほど述べた光の反射も良くなり、健康的なツヤ感が生まれます。「ほっぺがふっくらしている=若い」のイメージ通り、頬への注入は顔に生命力を取り戻す施術なのです。ただし入れすぎには注意で、ナチュラルな範囲で少し持ち上げるのがポイントです。

口角(こうかく)

口角が下がっていると、どうしても悲しげ・不機嫌そうな印象になってしまいます。加齢で口角周囲の支持組織が減ると、口角がキュッと上がらずへの字に下がったままの状態になります。ヒアルロン酸を口角の下や周囲に注入して支えを作ると、口角がふんわり持ち上がり表情が明るく見えます。特に何もしていない時の「への字口」が改善されるため、周囲から見ても優しく穏やかな表情に変わります。また口角を支えることで口周りのシワやたるみも軽減され、フェイスラインがすっきり見える効果もあります。 

これらのポイント以外にも、鼻唇溝(ほうれい線)そのものへの注入や、顎先・フェイスラインへの注入で若見え効果を高めるケースもあります。大切なのは、自分の顔のどの部分が老けた印象に直結しているかを見極め、そこに的確にアプローチすることです。人によって必要な部位は異なりますが、経験豊富な医師であればあなたの表情の特徴を踏まえて「ここに少し入れると一番効果的」というポイントを提案してくれるでしょう。

疑問4: ヒアルロン酸って危なくないの?

注射である以上、ヒアルロン酸治療にも副作用やリスクは存在します。しかし適切に行われれば比較的安全性の高い施術であり、多くの場合トラブルなく終わります。まず一般的な副作用としては、腫れ(むくみ)や内出血、赤み、圧痛、しこりなどがあります。これらは注入による一時的な組織反応で、ほとんどが数日〜1,2週間で自然に収まります。もし小さなしこり(結節)が残っても、ヒアルロン酸の場合はヒアルロニダーゼという分解酵素を注射することで比較的容易に溶解できます。実際、仕上がりの修正が必要なときやアレルギー反応が起きた際には、この酵素でヒアルロン酸を溶かして元に戻せるため安心です。ヒアルロン酸自体、もともと体内にある物質でアレルギーを起こしにくい点も安全性の高さにつながっています。 

一方で、極めて稀ですが重大な合併症も報告されています。それが血管塞栓(けっかんそくせん)と呼ばれるトラブルです。誤ってヒアルロン酸が血管内に注入されてしまうと、その先の血流が途絶えて皮膚組織が壊死したり、顔の特定の動脈から眼の血管に入ると失明を引き起こす可能性があります。実際に世界中で報告された失明症例は決してゼロではありませんが、ごく少数です(美容医療の件数全体から見れば極めて例外的な頻度です)。とはいえ万一起きれば深刻な事態となるため、施術を行う医師は細心の注意を払っています。具体的には、危険エリアでは針先を鈍針(カニューレ)に変えて血管を避けたり、少量ずつ慎重に注入して圧力を下げるなどの工夫が取られます。また万一早期に血管塞栓の疑いが生じた場合には、先ほどのヒアルロニダーゼ酵素を迅速に注射して詰まったフィラーを溶かし、血流を回復させる処置が行われます。こうした対策によりリスクを最小限に抑えているのです。 

安全にヒアルロン酸治療を受けるためには、信頼できる医師・クリニックを選ぶことが何より重要です。経験豊富な医師であれば、顔の解剖を熟知した上で適切な層に注入し、必要最小限の量で効果を出してくれます。カウンセリングでリスク説明をきちんとしてくれるか、万一の際の対応策(緊急の薬剤や設備)が整っているか、といった点もクリニック選びの指標になります。価格が極端に安い所や、無資格の施術者による注射は避けましょう。幸い、ヒアルロン酸は世界中で広く使われ安全性も確立された製剤です。正しい方法で行えば怖がりすぎる必要はありませんが、「念のため」に備えて、信頼できるプロに任せることが大切なのです。

疑問5: 本当に効果あるの?

「ヒアルロン酸で本当に若返るの?」と半信半疑の方もいるでしょう。結論から言えば、適切に行えば見た目年齢を確実に引き下げる効果が期待できます。実際、ヒアルロン酸で顔全体をボリュームアップした研究では、施術後に見た目年齢が平均で6〜9歳若返ったとの報告があります。写真判定で他人が評価しても明らかに若く見えるという結果です。このように科学的にも効果が示されていますが、何より本人や周囲の実感として「若返った」「元気に見える」という声は多く、美容クリニックの現場でもヒアルロン酸注入のリピート率は非常に高いです。 

ヒアルロン酸注入の効果は単にシワが埋まるだけではありません。表情の“印象”そのものがポジティブに変化することが分かっています。ある美容外科医は「上手な施術を行うと、患者さんはリラックスして休息十分に見え、怒ってもいないのに怒っているように見える表情が和らぎ、幸福そうで他人に好印象を与える顔つきになる」と述べています。実際、口角や目元の形が少し変わるだけで「機嫌が良さそう」「若々しくエネルギッシュ」といった感情的な印象の変化が起こります。ヒアルロン酸で外見が改善すると本人の気持ちも前向きになり、自信が表情に現れてさらに魅力が増す、というプラスの循環も生まれやすくなります。 

エビデンス(科学的根拠)と人々の実感の両面から見ても、ヒアルロン酸注入は適切に用いれば「本当に効果がある」若返り法と言えるでしょう。ただし過度な期待は禁物で、効果には個人差があります。また老化そのものを止める魔法ではないので、継続的なケアとの併用が大切です。それでも、「最近なんだか若々しいね」「表情が明るくなったね」と言われるような変化を得られる可能性は十分にあるのです。

実践的アドバイス

自分でできる日常的な印象ケア

ヒアルロン酸注入など専門施術だけが若返りの方法ではありません。日常生活でちょっと意識するだけで印象を良くする工夫も色々あります。例えば、まず「姿勢」。背中が丸まってうつむきがちだと顔にもたるみが出やすく、老けた印象を与えてしまいます。スマホを見る時などは特に顎が引けて猫背になりがちなので、意識して背筋を伸ばし、視線を真っ直ぐ保ちましょう。姿勢が良いだけで首元やフェイスラインがすっきり見え、表情も明るくなります。 

次に「表情」です。無意識のうちにへの字口やしかめっ面になっていないか、ふと鏡でチェックしてみてください。いつも口角を少し上げ気味にしておくだけで、周囲からの印象は驚くほどソフトになります。これは女優さんも実践しているテクニックで、「口角を上げて話す癖」をつけると、声のトーンまで明るくなるというメリットもあります。また、眉間の力を抜いておでこをリラックスさせると額のシワ予防にもなり、一石二鳥です。忙しい時こそ意識的にふっと笑顔を作ってみる——それだけで顔の筋肉もほぐれ、若々しい表情を保つ助けになります。 

最後に「光の使い方」にも気を配りましょう。実は照明や光の当たり方で顔の見え方は大きく変わります。例えばビデオ会議のとき、真上からの蛍光灯だけだとクマやほうれい線が強調されて老けて見えがちです。窓の方を向いて自然光を正面から受けたり、デスクライトを顔に柔らかく当てたりすると、影が消えて健康的に見えます。自宅の鏡でも、少し上からライトを当ててみると肌がフラットに映り若々しく見えます。証明写真を撮るとき「下からのライトはNG」と言われるのも同じ理由です。日常でも自分の立ち位置や照明を工夫して、顔に有利なライティングを味方につけましょう。

専門的な施術を検討するときのポイント

「やっぱりプロの力も借りたい」と思ったとき、どのクリニック・医師を選ぶかが成功の鍵を握ります。まず重要なのは、信頼できる資格と経験を持つドクターかどうか。美容外科や皮膚科の専門医資格を持ち、ヒアルロン酸注入の実績が豊富な医師を選びましょう。クリニックのWebサイトや口コミで、医師の経歴や症例写真をチェックすることをおすすめします。特に自分と同じ年代・悩みの症例写真で仕上がりを確認できると安心です。 

次にカウンセリングも重要な見極めポイントです。こちらの悩みを親身に聞いてくれるか、リスクや代替案についてきちんと説明してくれるかを注目しましょう。例えば「この部分はフィラーではなくボトックスの方が適していますよ」など、他の施術も含めた提案が出る医師は信頼できます。逆にどんな悩みにも「じゃあヒアルロン酸入れましょう」と画一的な対応しかしない場合は注意が必要です。 

費用も現実的な検討事項です。ヒアルロン酸注入は1本あたりの料金が設定されていることが多く、使用量によって総額が変わります。極端に安いクリニックは品質の低い製剤を使っていたり、十分なアフターケアが無かったりする恐れもあります。一方で高ければ必ずしも腕が良いとも限りません。相場感を把握しつつ、納得できる説明と価格設定のクリニックを選びましょう。また、施術を受けるか迷ったときは一度で全部やろうとせずに、少量から試してみるのも一つの方法です。ヒアルロン酸は後から追加も修正もできるので、まずは気になる箇所1カ所だけ受けて様子を見る、といったステップでも良いでしょう。 

最後に適応の判断について。ヒアルロン酸注入は万能ではありません。皮膚の極端なたるみや余剰皮膚が多い場合は、フィラーではなく外科的なリフトアップ手術が必要なこともあります。また骨格による根本的なくぼみ(例えば先天的な額の形や顎の後退など)は、フィラーである程度改善できますが、プロテーゼ挿入や骨切り手術のほうが適するケースもあります。信頼できる医師であれば、その人にとって本当に必要な施術かどうかまで含めてアドバイスしてくれるはずです。「無理に売らない」姿勢のドクターかどうかも、判断ポイントと言えるでしょう。

予防のための考え方

誰しも年齢を重ねるにつれて老化現象は避けられませんが、「予防美容」の視点を持つことでそのスピードを緩やかにすることが可能です。ヒアルロン酸注入も、変化が目立ってから慌てて行うより、早め早めに少量ずつケアしていく方が自然な状態をキープしやすいと言われています。例えば30代後半〜40代で少し頬がこけてきた段階で適度にフィラーで補充しておけば、50代以降にドラスティックな施術に頼らずに済むかもしれません。最近の研究では、ヒアルロン酸を皮膚に注入することでコラーゲン産生が促され、肌そのものの老化を遅らせる可能性も示唆されています。実際、ヒアルロン酸注射を繰り返している人の肌は、何もしていない人に比べてハリが保たれているという声もあります。それだけヒアルロン酸には「将来のしわやたるみを予防する」効果が期待できるのです。 

もっとも、予防的に利用するとはいえ、若いうちから過度に注入する必要はありません。大切なのは、自分の顔の変化に敏感になり、適切なタイミングで適切な処置を取り入れることです。定期的に昔の写真と見比べて「あれ、ここが痩せたかな?」と感じたら専門家に相談してみる、くらいの意識で十分です。またヒアルロン酸以外にも、日焼け止めを欠かさず塗る、保湿や栄養ケアをしっかり行う、喫煙を控える、表情筋のエクササイズをする等、トータルな老化予防策を並行して続けることが大切です。そうすることでヒアルロン酸の効果も長持ちし、いつまでも「年齢より若く見える」自分でいられるでしょう。

結論

「ヒアルロン酸注入で自然に若返る!印象美人になる方法」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。年齢とともに変化する顔の構造や、それに対するヒアルロン酸の効果についてお伝えする中で、「老け見え」の理由と解決策がイメージできてきたのではないかと思います。 

大切なのは、正しい知識に基づいて自分らしい美しさを引き出す選択をすることです。ヒアルロン酸注入は決して「別人のように作り変える」ためのものではなく、あなた本来の魅力を損なうことなく印象をほんの少しポジティブにシフトさせるための手段です。科学的な根拠に裏付けられた安全性と効果があるからこそ、世界中で多くの女性たちがそのメリットを享受しています。この記事を読んでくださったあなたも、ぜひ焦らずに情報収集をしつつ、自分に合った美の磨き方を見つけてください。あなたのペースで、前向きに「美」の冒険を続けていきましょう。 

最後に、本記事で参照した主な研究論文や文献を以下にまとめます。専門的な内容に踏み込みたい方は参考にしてみてください。

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参考文献

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