産後の美容医療デビュー|授乳中でも安全な治療選びと最適タイミング

この記事の執筆者

丸岡 悠 医師
丸岡 悠(まるおか ゆう)
医療法人丸岡医院 理事

1988年山形県酒田市生まれ。酒田南高校卒業後、獨協医科大学(栃木)にて医師免許取得。 沖縄県立北部病院、独立行政法人日本海総合病院を経て現職(医療法人丸岡医院)。ラベールミラクリニック新井医師に師事し、ヒアルロン酸TFT治療を学び、庄内プライベートクリニック(美容外科/美容皮膚科)を開業。

産後の美容医療デビュー|授乳中でも安全な治療選びと最適タイミング

目次

はじめに:産後の美容医療に対する不安を解消します

出産という大きなライフイベントを終え、育児に奮闘する日々。鏡を見るたびに「妊娠前の自分に戻りたい」と感じるママは少なくありません。

産後の体型変化や肌トラブルは、多くのママが抱える共通の悩みです。しかし、授乳中の美容医療は赤ちゃんへの影響が心配で、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、産後・授乳中でも安全に受けられる美容医療について、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。

産後の身体の変化と美容医療のニーズ

ホルモンバランスの変化による影響

産後は急激なホルモン変化により、以下のような症状が現れやすくなります:

  • 肌トラブル:シミ・肝斑の増加、乾燥、たるみ
  • 体型の変化:お腹のたるみ、胸の下垂
  • 髪の問題:抜け毛、髪質の変化
  • 顔の変化:むくみ、ほうれい線の深まり

これらの変化は自然な現象ですが、適切な美容医療により改善可能です。

産後うつと外見の関係

産後の外見の変化は、精神面にも大きく影響します。自分に自信を持つことは、育児へのモチベーション向上にもつながります。

授乳中でも受けられる安全な美容医療

1. ヒアルロン酸注入(TFT法)

安全性:◎(授乳中でも可能)

ヒアルロン酸は元々体内に存在する成分のため、授乳中でも安全に施術を受けられます。

効果的な部位

  • ほうれい線
  • 目の下のクマ・たるみ
  • こめかみのくぼみ
  • 頬のこけ

TFT法の特徴
顔全体のバランスを考慮した少量注入により、自然な若返りが可能です。産後の疲れた印象を改善し、生き生きとした表情を取り戻せます。

2. IPL(フォトフェイシャル)

安全性:◎(授乳中でも可能)

光治療は皮膚表面にのみ作用するため、母乳への影響はありません。

改善できる症状

  • シミ・そばかす
  • 赤み・毛細血管拡張
  • 肌のキメ・ハリ

3. ケミカルピーリング(マイルドタイプ)

安全性:○(医師の判断により可能)

サリチル酸やグリコール酸を使用したマイルドなピーリングは、授乳中でも受けられる場合があります。

効果

  • 古い角質の除去
  • ニキビ・ニキビ跡の改善
  • くすみの解消

授乳中は避けるべき美容医療

1. ボトックス注射

母乳への移行の可能性があるため、授乳終了後まで待つことが推奨されます。

2. 強力なレーザー治療

ダウンタイムが長く、炎症反応が強い治療は避けた方が安全です。

3. 全身麻酔を伴う施術

脂肪吸引や豊胸手術など、全身麻酔が必要な施術は授乳中は行えません。

産後の美容医療:最適なタイミング

出産直後(0-3ヶ月)

この時期は身体の回復を最優先に。美容医療は控え、保湿ケアなどの基本的なスキンケアに専念しましょう。

産後3-6ヶ月

体調が安定してきたら、軽い施術から始められます:

  • IPL治療
  • マイルドなピーリング
  • 医療機関でのスキンケア

産後6ヶ月以降

より積極的な治療が可能になります:

  • ヒアルロン酸注入
  • 各種レーザー治療
  • 美容点滴

授乳終了後

すべての美容医療が選択肢に入ります:

  • ボトックス注射
  • 強力なレーザー治療
  • 外科的施術

実際の施術例:30代ママのケース

Aさん(35歳、産後8ヶ月、授乳中)

お悩み

  • 目の下のクマとたるみ
  • ほうれい線の深まり
  • 全体的な疲れた印象

施術内容
TFT法によるヒアルロン酸注入(総量3cc)

結果
自然な若返り効果により、「疲れてる?」と聞かれることがなくなりました。授乳への影響もなく、安心して施術を受けられました。

産後の美容医療:よくある質問

Q1. 授乳中のヒアルロン酸注入は本当に安全?

A: はい、安全です。ヒアルロン酸は分子量が大きく、母乳に移行することはありません。多くの医療機関で授乳中でも施術を行っています。

Q2. 施術後すぐに授乳できますか?

A: ヒアルロン酸注入やIPL治療なら、施術直後から授乳可能です。ただし、施術部位の圧迫は避けてください。

Q3. 産後どのくらいで施術を受けられますか?

A: 体調が安定していれば、産後3ヶ月頃から軽い施術は可能です。ただし、個人差があるため医師に相談してください。

Q4. 費用はどのくらいかかりますか?

A: 施術により異なりますが、TFT法なら1回10万円程度で顔全体の若返りが可能です。

施術を受ける際の注意点

1. 必ず授乳中であることを申告

カウンセリング時に授乳中であることを必ず伝えましょう。

2. 信頼できるクリニック選び

産後・授乳中の施術経験が豊富な医師を選ぶことが重要です。

3. 無理のないスケジュール

育児との両立を考え、ダウンタイムの少ない施術から始めましょう。

4. パートナーの理解

施術について事前に相談し、協力を得ることも大切です。

まとめ:産後も自分らしく美しく

産後・授乳中でも、安全に受けられる美容医療はたくさんあります。大切なのは、正しい情報を得て、信頼できる医師のもとで施術を受けること。

育児に忙しい毎日だからこそ、自分のケアも大切にしてください。美容医療で外見の悩みを解消することは、自信を取り戻し、より前向きに育児に取り組むきっかけになるはずです。

まずは無料カウンセリングから始めて、あなたに最適な治療プランを見つけてみませんか?

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