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脂質異常症の症状と治療|代謝・内分泌

脂質異常症とは?コレステロールが高いと言われたら読む記事

この記事を書いた人
丸岡 悠(まるおか ゆう)
丸岡 悠(まるおか ゆう)
外科医

1988年山形県酒田市生まれ。酒田南高校卒業後、獨協医科大学(栃木)にて医師免許取得。沖縄県立北部病院、独立行政法人日本海総合病院を経て現職(医療法人丸岡医院)。

みなさんこんにちは。医療法人丸岡医院の丸岡悠です。

今日は「脂質異常症」について、お話しさせていただきたいと思います。

健康診断で「コレステロールが高いですね」「中性脂肪が高いですよ」と言われた経験のある方、みなさんの中にも結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。でも、実際には「で、どうすればいいの?」とそのまま放置してしまっている方が非常に多いのです。

正直、これはとても「もったいない」と僕は思っています。脂質異常症は症状がないからこそ怖いのです。自覚症状がないまま、気づいたときには血管がボロボロになっていた、なんてケースを僕はこれまで何度も目の当たりにしてきました。

だからこそ今日は、脂質異常症について「正しく知っていただく」ことを一番の目的にお話ししたいと思います。難しい専門用語を並べるよりも、日常に活かせる情報をお届けしますね。

目次

脂質異常症とはどんな病気か

脂質異常症というのは、血液中の「脂質」のバランスが崩れた状態のことを言います。以前は「高脂血症」と呼ばれていましたが、2007年に日本動脈硬化学会が名称を変更しました。

ではなぜ名前が変わったのか?それは単純に「高い」だけが問題ではなくなったからです。HDLコレステロール(いわゆる「善玉コレステロール」)が低い状態も、脂質のバランスが崩れているわけです。だから「異常症」という表現になったのです。

血液中の脂質というのは大きく分けると次の3種類です。

①LDLコレステロール(悪玉)②HDLコレステロール(善玉)③中性脂肪(トリグリセライド)

この3つのどれか一つでもバランスが崩れると「脂質異常症」という診断になります。日本国内で脂質異常症と診断される方は、推計で約2,200万人とも言われています。実はとても一般的な疾患なのです。

でも、知っているようで実は正確には知らない、というのが現実です。僕の外来でも「コレステロールが高いと言われたのですが、コレステロールって何ですか?」と聞かれることが本当によくあります。みなさんが悪いわけじゃなくて、医療側がきちんと説明できていないことが多いのだと思います。

コレステロールには「良い」と「悪い」がある

コレステロールという言葉は悪者扱いされがちですが、実はコレステロール自体は体にとって必要不可欠な物質です。細胞膜を作ったり、ホルモンを合成したり、胆汁の材料になったりと、体中で重要な役割を担っているわけです。

では問題は何か?それは血液中の量とバランスです。

LDLコレステロールは「悪玉」と呼ばれますが、これは肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ役割を持っています。ただ、これが多すぎると血管の壁に積み重なって「プラーク」と呼ばれる塊を形成します。これが動脈硬化の始まりなのです。

一方でHDLコレステロールは「善玉」と呼ばれ、血管の壁に溜まったコレステロールを肝臓に回収して戻す働きをします。だからHDLは「高ければ高いほどいい」と思っていただいて大体間違いありません。

中性脂肪(トリグリセライド)はエネルギーの貯蔵庫として機能しますが、これも過剰になると血液をドロドロにして血管にダメージを与えます。アルコールや糖質の過剰摂取で上がりやすいのが中性脂肪の特徴です。

僕がよく患者さんに説明するのはこの「道路」のたとえです。血管を道路だとしたら、LDLは荷物を積みすぎたトラック、HDLは道路の清掃車、中性脂肪は道路に溢れ出した荷物みたいなものです。バランスが取れていれば渋滞は起きません。でも一方が過剰になれば渋滞が起きて、最終的には事故(心筋梗塞・脳梗塞)が起きてしまうわけです。

自覚症状がないから怖い

脂質異常症の最大の特徴は「自覚症状がほとんどない」ということです。これが本当に厄介なのです。

高血圧も「サイレントキラー」と呼ばれますが、脂質異常症も全く同じです。コレステロールが高くても頭が痛くなるわけでもなく、だるくなるわけでもありません。血管の中でじわじわと動脈硬化が進んでいるのに、体の外側からは全くわからないのです。

ごく稀に、脂質がものすごく高い方では「黄色腫(おうしょくしゅ)」といって、まぶたや腱にコレステロールが沈着した黄色いしこりが出てくることがあります。ただ、これはLDLが400mg/dL以上といった極端なケースが多く、普通の脂質異常症ではほぼ出ません。

だからこそ、健康診断の数値を「異常なし以外は全部気にする」という習慣が大切です。「症状がないから大丈夫」という思い込みが、10年後・20年後の大きなリスクになるのです。

僕の外来では、60代で初めて来院されて「コレステロールが高いと言われ続けて30年経ちました」という方もいらっしゃいます。その方の頸動脈エコーを見ると、もうかなり動脈硬化が進んでいることも多い。「もっと早く来ていただいていたら」と思わずにはいられません。

脂質異常症の診断基準

では実際に、どんな数値だと脂質異常症と診断されるのでしょうか。日本動脈硬化学会のガイドラインでは、以下の数値が基準とされています。

LDLコレステロール:140mg/dL以上で「高LDLコレステロール血症」、120〜139mg/dLで「境界域」とされています。HDLコレステロール:40mg/dL未満が「低HDLコレステロール血症」です。中性脂肪:150mg/dL以上(空腹時)が「高トリグリセライド血症」とされています。

ただし、これらの数値はあくまで「スクリーニングの目安」であって、実際の治療目標値はその人のリスク(糖尿病があるか、喫煙するか、年齢や性別など)によって大きく変わります。

例えばすでに心筋梗塞を起こしたことがある方は「二次予防」といって、LDLを70mg/dL未満に保つことが推奨されます。一方で、若くて他にリスクがない方であれば、LDLが140mg/dL台でも生活習慣の改善から始めることになります。

ちなみに健康診断の結果票に「要指導」「要医療」と書かれている方、これはあくまで機械的な判断です。僕はいつも患者さんに「数値は一つの情報です。大事なのは全体像です」とお伝えしています。数値だけで一喜一憂するより、医師と一緒に全体を見ていく姿勢が大切です。

なぜ脂質異常症になるのか

では、なぜ脂質のバランスが崩れるのでしょうか。大きく分けると「一次性」と「二次性」の2種類があります。

一次性(原発性)脂質異常症というのは、遺伝的な体質によるものです。家族性高コレステロール血症(FH)がその代表で、この場合は食事に気をつけていても、薬なしではコレステロールが下がりにくいです。日本人の500人に1人程度はいると言われています。

二次性(続発性)脂質異常症というのは、何かの原因があってそれに続いて脂質が乱れるタイプです。

原因となる代表的なものは次の通りです。①甲状腺機能低下症②糖尿病③肥満④過剰なアルコール摂取⑤腎臓病⑥ステロイド薬などの薬剤⑦運動不足

でも実際には、生活習慣の積み重ねが原因であることが最も多いです。脂っこいものの食べすぎ、精製された糖質(白米・パン・砂糖)の取りすぎ、運動不足、喫煙、アルコール。これらが重なって少しずつ脂質のバランスを崩していくわけです。

僕が外来で感じるのは「特に悪いものを食べているわけでもないのに」という方が多いということです。ラーメンやポテチを毎日食べているわけでもないのに、なぜかコレステロールが高い。そういうケースは、白米やパンの量、果物の取りすぎ、あるいは遺伝的な体質が関係していることがほとんどです。

放置するとどんな病気になるか

これが一番みなさんに知っていただきたい部分です。

脂質異常症を放置すると、最終的には動脈硬化が進行します。動脈硬化というのは、血管の壁が厚くなり、弾力を失い、内側が狭くなった状態です。そしてここに血の塊(血栓)ができると、一気に血流が途絶える「詰まり」が起きます。

脳で起きれば「脳梗塞」、心臓で起きれば「心筋梗塞」です。これらは命に直結するだけでなく、命が助かっても後遺症が残るケースも多いのです。

日本では年間に約20万人が心筋梗塞を発症し、そのうち約6万人が亡くなっています。脳卒中に至っては年間約11万人が亡くなっています。その背景に、脂質異常症や高血圧、糖尿病があることが多いのです。

ではなぜみんな気をつけないのか?それは「今すぐ何も起きないから」です。コレステロールが高くても今日明日で何かが起きるわけじゃない。でも10年後・20年後に「あのとき気をつけていれば」となるのです。

僕が外来で「今すぐ何か症状がなくても、将来の自分への投資として考えてください」とよくお伝えするのはそういう理由があります。脂質異常症の管理は、今の自分ではなく、10年後・20年後の自分を守るための行動なのです。

まず食事から変える

脂質異常症の治療は、まず生活習慣の改善から始まります。その柱の一つが「食事療法」です。

ただし、ここで一つ重要なことをお伝えしたいのです。食事とコレステロールの関係は、昔言われていたことと今では少し変わってきています。

以前は「卵はコレステロールが高いから食べてはいけない」と言われていました。でも今の考え方は少し変わっていて、食事中のコレステロール量よりも「飽和脂肪酸」の量の方が血中LDLに影響することがわかってきました。だから卵1日2個程度は問題ないとされています。

LDLコレステロールを下げるために特に意識してほしいのは次の点です。飽和脂肪酸(バター・ラード・肉の脂身)を減らす。トランス脂肪酸(マーガリン・市販菓子・ファストフード)を避ける。食物繊維(野菜・きのこ・海藻)を積極的に摂る。魚(特に青魚)を週3回以上食べる。

中性脂肪を下げるためには糖質の管理がとても大切です。白米・パン・麺類・甘い飲み物・果物の食べすぎが中性脂肪を上げます。アルコールも中性脂肪を大きく上げますので、飲む方は量を見直してみてください。

僕自身もダイエットや食事の質には関心があって、いろいろ試してきました。食事の質を変えると、数ヶ月で検査数値が変わることは本当によくあります。「薬を飲まなくても数値が下がりました!」と言ってくれる患者さんの笑顔は、正直とても嬉しいのです。

運動の効果は正直すごい

食事と並んで重要なのが運動です。これは特にHDLコレステロール(善玉)と中性脂肪に対する効果が顕著です。

有酸素運動を継続すると、HDLコレステロールが上がることが多くの研究で示されています。HDLは薬で上げることが非常に難しいのですが、運動は確実に上げる手段の一つです。週に150分以上の中等度の有酸素運動(速歩き・水泳・自転車など)が推奨されています。

でも「週150分なんて無理」と思う方もいるかもしれません。実際に毎日30分が難しいという方も多い。だから僕は「まず10分から」とお伝えします。エレベーターを階段にする。一駅歩く。夕食後に少し散歩する。この積み重ねが、確実に体を変えていきます。

また、筋力トレーニングもベースの代謝を上げることで長期的な脂質管理に役立ちます。有酸素運動と筋トレを組み合わせるのが理想的ですが、まずは「何もしていなかった人が何かし始める」ことが一番大切なのです。

僕のクリニックでは、フィットネスジムの経営もしているので運動指導にも取り組んでいます。実際に運動を習慣化できた患者さんは、コレステロールだけでなく、血圧も血糖値も気分も変わる方が本当に多いのです。運動って「コスパ最強の薬」だと、心からそう思っています。

薬を使うかどうかの判断

生活習慣を3ヶ月〜6ヶ月見直しても数値が改善しない場合、または最初から数値が非常に高い場合、あるいは心臓病や糖尿病などのリスクが高い場合は、薬物療法が必要になることがあります。

脂質異常症に使われる主な薬は次のようなものです。

スタチン系薬剤(HMG-CoA還元酵素阻害薬):LDLを下げる効果が最も強く、最もよく使われます。日本で使われるものにはアトルバスタチン、ロスバスタチン、ピタバスタチンなどがあります。スタチンは心筋梗塞や脳梗塞の予防効果が数多くの研究で証明されており、信頼性の高い薬です。

エゼチミブ:腸からのコレステロール吸収を阻害する薬です。スタチンと組み合わせることで相乗効果が得られます。

フィブラート系薬剤:中性脂肪を下げる効果に優れています。HDLを上げる効果もあります。

PCSK9阻害薬:比較的新しい注射製剤で、LDLを非常に強力に下げます。家族性高コレステロール血症や、スタチンだけでは目標値に到達しない方に使用します。

薬を飲むことへの抵抗感を持つ方は多いのです。「薬に頼りたくない」「副作用が怖い」という気持ちはよくわかります。でも薬が必要な状態で薬を飲まないことのリスクの方が、僕には大きく見えます。スタチンの副作用で最も心配されるのは筋肉への影響(横紋筋融解症)ですが、実際にはまれで、定期的な血液検査で管理できます。「怖い」より「正しく知る」ことが大切です。

日常生活で気をつけてほしいこと

食事と運動以外にも、脂質異常症の管理で大切なことがあります。

禁煙は絶対条件です。タバコはHDLを下げ、LDLを酸化させ、血管を傷つける「三重苦」と言っても過言ではありません。コレステロールの数値を薬でコントロールしていても、タバコを吸っていれば動脈硬化は確実に進みます。

アルコールの量も重要です。適量(日本酒1合程度・ビール中瓶1本程度)を超えると中性脂肪が急上昇します。飲み会が続く時期はその後の血液検査で中性脂肪がドカンと上がっている方をよく見ます。

ストレス管理も意外と重要です。慢性的なストレスはコルチゾールというホルモンを増加させ、これがLDLを上げる一因になります。睡眠の質を上げること、リフレッシュの時間を作ることも、脂質管理の一部だと思ってください。

体重の管理も欠かせません。肥満(特に内臓脂肪型肥満)は中性脂肪を上げてHDLを下げます。BMI25未満、お腹周りは男性85cm・女性90cm未満を目標にするといいでしょう。5〜10%の体重減少だけで、脂質の数値が明らかに改善するケースも多いのです。

定期的な検査の大切さ

脂質異常症は症状がないからこそ、定期的な血液検査が唯一の「モニタリング手段」です。

薬を飲んでいる方は、最低でも3〜6ヶ月に1回は血液検査を受けることをお勧めしています。生活習慣の改善だけで経過を見ている方でも、半年に1回は確認が必要です。

また、当院では脂質異常症のある方には頸動脈エコー検査もお勧めしています。頸動脈(首の血管)の動脈硬化の程度を見ることで、全身の動脈硬化の状態をある程度把握できるからです。動脈硬化が進んでいれば治療をより積極的に行う根拠になりますし、逆に「血管が若い」という結果は生活習慣改善のモチベーションになります。

血液検査で脂質の数値だけを見るのではなく、空腹時血糖・HbA1c・肝機能・腎機能なども合わせて確認することで、より包括的なリスク評価ができます。ちなみに僕のクリニックでは、このような「全体を見る」診療を大切にしています。

さらに言えば、脂質異常症と診断されたからといって悲観しないでください。早く見つかって早く対処できたということは、むしろラッキーなことです。自覚症状が出てから(つまり心筋梗塞や脳梗塞になってから)では遅い。今気づいているなら、今から変えられるのです。

よくある質問(FAQ)

Q1. コレステロールが高いと言われましたが、食事を全部変えないといけませんか?

全部変える必要はありません。「大きく変えようとすると続かない」というのが正直なところです。まずは飽和脂肪酸の多い食べ物(バターたっぷりの料理・脂身の多い肉・揚げ物の頻度)を少し見直す。それだけでも数値に変化が出ることがあります。完璧にやろうとするよりも、「少し意識する」ことの継続の方が大切です。

Q2. 薬を飲み始めたら一生飲み続けないといけませんか?

必ずしもそうではありません。生活習慣が大きく改善して数値が目標値に安定した場合、医師の判断で薬を減らしたり中止できることもあります。ただし、家族性高コレステロール血症など遺伝的な体質が強い場合は長期服用が基本になることが多いです。「一生飲む」と思うと気が重くなりますが、「今のリスクを下げるために必要な期間飲む」と考えると少し楽になるかもしれません。

Q3. 健康診断で「要観察」と書かれていましたが、すぐに病院に行くべきですか?

「要観察」であれば、まず生活習慣を3ヶ月見直してから再検査という流れが一般的です。でも他に高血圧・糖尿病・喫煙などのリスクがある方、家族に若くして心筋梗塞になった方がいる方は、早めに受診することをお勧めします。「要観察」は「放置してもいい」という意味ではありません。

Q4. 卵はどのくらい食べていいですか?

一般的には1日2個程度は問題ないとされています。以前は「コレステロールが多いから制限」とよく言われましたが、食事中のコレステロールより飽和脂肪酸の影響の方が血中コレステロールには大きいことがわかってきました。ただし家族性高コレステロール血症など特定のケースでは制限が必要なこともありますので、主治医に確認してください。

Q5. 中性脂肪が高いのですが、何を食べるのを控えればいいですか?

中性脂肪を上げる「犯人」はズバリ糖質とアルコールです。白米・パン・麺類・砂糖入り飲料・甘いお菓子・果物の食べすぎ。これらを見直すと、1〜2ヶ月で中性脂肪は大きく変わることが多いです。「脂っこいものを控えた方がいいのでは?」と思う方も多いのですが、中性脂肪においては糖質の方が影響が大きいのです。

Q6. スタチンを飲み始めてから筋肉痛がありますが、大丈夫ですか?

スタチンで筋肉に影響が出ることは実際にあります。軽い筋肉痛程度であれば多くの場合は問題ありませんが、「筋肉が異常に痛い」「尿が茶色っぽい」という場合はすぐに主治医に相談してください。横紋筋融解症という重篤な副作用の可能性があります。自己判断で薬を止めるのは危険ですので、必ず医師に相談してください。

Q7. 家族性高コレステロール血症と言われましたが、子供も検査すべきですか?

はい、ぜひ検査を受けさせてください。家族性高コレステロール血症は常染色体優性遺伝の疾患で、お子さんへの遺伝率が高いのです。子供の頃から高LDL状態が続くと、若くして動脈硬化が進むリスクがあります。小学生くらいから検査可能ですし、早く見つかれば早く対処できます。

Q8. 痩せれば脂質異常症は治りますか?

体重を減らすことは非常に有効です。特に内臓脂肪が多いタイプの方(お腹周りが気になる方)は、5〜10%の減量だけで中性脂肪やHDLが大きく改善することがあります。ただし、LDLコレステロールが遺伝的に高い場合(家族性高コレステロール血症)は、痩せても薬が必要なケースが多いです。まずは試してみる価値は十分ありますので、ぜひチャレンジしてみてください。

脂質異常症と向き合う姿勢について

最後にみなさんにお伝えしたいことがあります。

脂質異常症というのは「怖い病気」ではなくて、「知って、管理すれば怖くない病気」です。放置して悪化させると心筋梗塞・脳梗塞につながるのは事実です。でも、正しく管理できれば普通に長く健康で生きることができます。

僕が一番「もったいない」と感じるのは、「健診で引っかかったけど、どうしていいかわからずに放置している」というケースです。「怖いから病院に行きたくない」という方もいます。でも、知らないまま放置することの方が、本当はずっと怖いのです。

食事を少し変えてみる、歩く時間を増やしてみる、定期的に血液検査を受けてみる。この3つから始めるだけで、体は確実に変わります。それを患者さんと一緒に確認していくのが、僕の仕事の一番の醍醐味でもあります。

「健康は最大の資産」です。これは決して大げさな表現ではなく、本当のことです。みなさんが10年後・20年後も元気に笑顔でいられるように、一緒に取り組んでいきましょう。何かご不安なことがあれば、ぜひ気軽にご相談ください。

それではまた!

丸岡悠医師

監修医師

丸岡 悠

庄内プライベートクリニック 院長 / 医療法人丸岡医院 医師

1988年山形県酒田市生まれ。酒田南高校卒業後、獨協医科大学にて医師免許を取得。沖縄県立北部病院、日本海総合病院を経て現職。庄内プライベートクリニック院長として美容医療を担当し、丸岡医院では一般診療・施設診療・訪問診療にも携わっています。