アルコール性肝炎 – 消化器の疾患

アルコール性肝炎とは、継続的な過度の飲酒習慣によって引き起こされる重篤な肝臓の炎症性疾患であり、アルコールの影響で肝細胞が損傷を受けることで多様な症状が出現します。

慢性的な大量飲酒によって肝臓内への脂肪蓄積が進行し、それに伴う炎症反応の結果として、疲労感や食欲不振といった初期症状から、重症例では黄疸や腹水などの深刻な症状まで、段階的に病状が進行していく可能性がある疾患です。

この記事を書いた人
丸岡 悠(まるおか ゆう)
丸岡 悠(まるおか ゆう)
外科医

1988年山形県酒田市生まれ。酒田南高校卒業後、獨協医科大学(栃木)にて医師免許取得。沖縄県立北部病院、独立行政法人日本海総合病院を経て現職(医療法人丸岡医院)。

アルコール性肝炎の種類(病型)

アルコール性肝炎の病型は、肝機能の低下度と組織学的変化の程度から、軽度、中度、重度の3段階に分類されます。

各病型の特徴と進行状態について、具体的な数値と医学的な指標をもとに解説いたします。

病型分類の基本的な考え方

アルコール性肝炎の病型分類において、最も重要な指標となるのが血清アルブミン値(基準値3.8~5.3 g/dL)とプロトロンビン時間(基準値70~130%)です。

これらの値に加えて、AST(GOT)やALT(GPT)などの肝機能マーカーの数値も総合的に判断材料となります。

医療機関では、これらの客観的データと画像診断の結果を組み合わせることで、より正確な病型判定を行います。

評価指標基準値範囲臨床的意義
血清アルブミン3.8~5.3 g/dL肝機能の指標
プロトロンビン時間70~130%凝固能の指標
AST(GOT)10~40 U/L肝細胞障害の指標

軽度アルコール性肝炎の特徴

軽度のアルコール性肝炎における特徴的な所見として、AST(GOT)が基準値の2~3倍程度(80~120 U/L)に上昇し、血清アルブミン値はわずかに低下(3.0~3.8 g/dL)する傾向がみられます。

この段階での肝臓の変化は比較的軽微であり、組織学的検査でも軽度の脂肪化と炎症細胞浸潤が観察されるにとどまります。

  • 血清アルブミン:3.0~3.8 g/dL
  • AST(GOT):80~120 U/L
  • プロトロンビン時間:60~70%

中度アルコール性肝炎の特徴

中度のアルコール性肝炎では、AST(GOT)が基準値の3~5倍(120~200 U/L)まで上昇し、血清アルブミン値は2.5~3.0 g/dLまで低下します。

この段階における肝臓の組織学的変化は明確となり、肝細胞の変性や壊死が広範囲に観察されます。

検査項目中度における典型値臨床的意義
AST(GOT)120~200 U/L肝細胞障害度
血清アルブミン2.5~3.0 g/dLタンパク合成能
プロトロンビン時間40~60%凝固能低下度

重度アルコール性肝炎の特徴

重度のアルコール性肝炎では、AST(GOT)が基準値の5倍以上(200 U/L以上)に上昇し、血清アルブミン値は2.5 g/dL未満まで著しく低下します。

組織学的には、広範な肝細胞壊死と線維化が観察され、肝臓の構造が大きく変化します。

  • AST(GOT):200 U/L以上
  • 血清アルブミン:2.5 g/dL未満
  • プロトロンビン時間:40%未満

病型判定の指標

病型判定には、複数の検査値を組み合わせた総合的な評価が必要です。

特に重要なのが、Modified Maddrey’s Discriminant Function(mDF)という指標で、この値が32以上の場合は重症と判定します。

重症度判定指標判定基準値臨床的意義
mDF32以上重症度評価
MELD score18以上予後予測
Glasgow score9以上重症度評価

アルコール性肝炎の病型分類は、肝臓の状態を正確に評価し、適切な対応につなげるための重要な指標となります。

各検査値の推移を慎重に観察することで、より効果的な健康管理を実現できます。

アルコール性肝炎の主な症状

アルコール性肝炎の症状は、病態進行度に応じて異なる特徴を示します。

体温上昇や血液検査値の変動など、客観的な指標とともに、患者さんの体調変化を数値データに基づいて説明します。

初期症状の特徴

初期段階のアルコール性肝炎では、37.2~37.5度程度の微熱と全身倦怠感が特徴的です。

血液検査では、AST(GOT)が正常値(10~40 U/L)の2倍程度まで上昇し、γ-GTPも150 U/L前後まで上昇することが確認できます。食欲不振により、1週間で体重が2~3kg減少するケースも珍しくありません。

朝方の違和感は特に顕著で、起床時の体温は通常よりも0.3~0.5度ほど高くなる傾向にあります。

初期症状一般的な数値症状の特徴
体温37.2~37.5度微熱が持続
AST(GOT)80~100 U/L軽度上昇
体重変化-2~3kg/週緩やかな減少

中期症状と身体的変化

中期症状では、体温が37.5~38.0度まで上昇し、AST(GOT)は正常値の3~4倍(120~160 U/L)に達します。

右上腹部の張りや痛みが出現し、腹囲が通常より3~5cm増加します。黄疸の指標となる総ビリルビン値は2.0~3.0 mg/dLまで上昇し、目の白い部分や皮膚に黄染が現れます。

  • 体温:37.5~38.0度の発熱
  • AST:120~160 U/Lまで上昇
  • 総ビリルビン:2.0~3.0 mg/dL

進行期の特徴的な症状

進行期になると、38度以上の発熱が持続し、AST(GOT)は200 U/L以上に上昇します。腹水貯留により腹囲が通常より10cm以上増加し、体重も1週間で5kg以上増加するケースが多くみられます。

血小板数は10万/μL未満まで低下し、出血傾向が顕著となります。

進行期指標測定値臨床的意義
体温38度以上持続的発熱
腹囲増加10cm以上腹水貯留
血小板数<10万/μL出血傾向

全身症状と随伴症状

全身症状として、38度台の発熱が2週間以上持続し、CRP(炎症反応)は5.0 mg/dL以上に上昇します。

手掌紅斑は手のひらの20%以上の面積に出現し、クモ状血管腫は上半身を中心に1cm²あたり2~3個の密度で確認できます。筋力低下により握力は通常の60~70%まで低下します。

随伴症状数値指標観察部位
発熱持続38度以上全身
CRP上昇>5.0mg/dL血液検査
握力低下通常の60-70%上肢

緊急性の高い症状

緊急受診が必要な状態として、39度以上の高熱持続、収縮期血圧が90mmHg未満への低下、1日200mL以上の吐血や下血、意識レベルの低下(JCS 2桁以上)などが挙げられます。

これらの症状は、24時間以内の医療機関受診が必要な状態を示唆します。

生命を脅かす危険性のある症状の早期発見と適切な対応のため、定期的な検査と症状の観察が大切です。

アルコール性肝炎の原因

アルコール性肝炎は、1日60g以上のアルコール摂取が5年以上継続することで発症リスクが高まります。

純アルコールの代謝過程と肝臓への負担について、具体的な数値とともに説明します。

アルコールが肝臓に与える直接的影響

健康な成人の肝臓では、1時間あたり約7~8gのアルコールを代謝しますが、これを超える飲酒量が継続すると、肝細胞への負担が急激に増加します。

血中アルコール濃度が0.1%(100mg/dL)を超えると、アセトアルデヒド(アルコールの分解物質)の血中濃度も2~3mg/Lまで上昇し、細胞障害を引き起こします。

標準的なアルコール飲料に換算すると、ビール500mL(アルコール度数5%)で約20g、日本酒1合(アルコール度数15%)で約23g、焼酎1合(アルコール度数25%)で約38gのアルコールを含みます。

飲酒量の目安純アルコール量血中濃度上昇
ビール500mL20g0.04%
日本酒1合23g0.045%
焼酎1合38g0.075%

免疫系の関与と炎症反応

アルコールによる肝細胞障害では、血清ALT値が正常値(8~40 U/L)の3~5倍に上昇し、炎症性サイトカインTNF-αの血中濃度も健常者の5~10倍(20~40pg/mL)まで増加します。

これは「重要」な炎症マーカーとなり、病態の進行度を示す指標となっています。

  • 血清ALT:120~200 U/L
  • TNF-α:20~40pg/mL
  • CRP:2.0~5.0mg/dL

遺伝的要因と個人差

アルコール代謝酵素の活性には、遺伝的な個人差があります。日本人の約45%がALDH2の低活性型を持ち、アセトアルデヒドの分解速度が通常の約1/20程度まで低下します。

この遺伝的特徴により、少量の飲酒でも血中アセトアルデヒド濃度が上昇しやすくなります。

遺伝子型発現頻度代謝能力
正常型55%100%
低活性型45%5%
欠損型<1%0%

環境因子と生活習慣

1日あたりの純アルコール摂取量が60gを超え、これが5年以上継続すると、発症リスクは一般人口と比較して4~5倍に上昇します。

「例えば」、週末の大量飲酒(ビール3,000mL以上/日)を繰り返すパターンでは、発症リスクが通常の2~3倍に増加します。

飲酒パターンリスク上昇率基準飲酒量
毎日飲酒4~5倍>60g/日
週末集中2~3倍>120g/日
時々飲酒1.5倍<60g/日

併存疾患と相互作用

慢性C型肝炎との併存では、肝炎の進行速度が約2倍に加速され、肝硬変への移行リスクが3~4倍に上昇します。肥満(BMI 25以上)との組み合わせでは、脂肪性肝疾患の発症リスクが5倍以上に増加します。

アルコール性肝炎の発症リスクは、複数の要因が組み合わさることで相乗的に上昇していきます。個々の要因を理解し、適切な対応をとることが肝臓の健康維持につながります。

診察(検査)と診断

アルコール性肝炎の診断は、1日60g以上のアルコール摂取が3か月以上継続する患者を対象とし、複数の検査を組み合わせて総合的に判断します。

診断基準と具体的な数値指標を交えて説明します。

初診時の基本診察と問診

初診時の問診では、純アルコール換算で1日60g以上(ビール中瓶5本相当)の飲酒が3か月以上継続しているかを確認します。

身体診察では、右肋骨弓下での肝臓の触知(正常な肝臓は触知できない)や、圧痛の有無を評価し、さらに黄疸の程度をみるため眼球結膜の色調を確認します。

これらの所見は「重要」な診断指標となり、特に体重減少が1か月で3kg以上の場合や、腹囲が1週間で2cm以上増加する場合は、より詳細な検査の対象となります。

診察項目基準値からの変化臨床的意義
肝臓触知2cm以上の腫大肝腫大
体重変化-3kg/月以上栄養状態
腹囲変化+2cm/週以上腹水貯留

血液検査による評価

血液検査では、AST(GOT)が基準値(10-40 U/L)の2-3倍に上昇し、AST/ALT比が2.0以上となるのが特徴です。

γ-GTPは150 U/L以上に上昇し、総ビリルビン値は2.0mg/dL以上、血小板数は15万/μL未満まで低下することが多くみられます。

アルブミン値は3.5g/dL未満、プロトロンビン時間は70%未満に低下すると、重症度が増します。

  • AST:80-120 U/L(軽症)
  • γ-GTP:150-300 U/L
  • 総ビリルビン:2.0-3.0mg/dL
  • 血小板:10-15万/μL
  • アルブミン:2.8-3.5g/dL

画像診断の実施

腹部超音波検査では、正常肝の輝度を1.0とした場合の相対輝度比が1.5以上を示し、肝臓の縦径が12cm以上に増大します。

CT検査では肝臓のCT値が正常値(50-70HU)より20-30HU低下し、MRI検査ではT1強調画像で高信号、T2強調画像で低信号を示します。

検査方法数値指標判定基準
超音波輝度比>1.5脂肪化
CTCT値低下>20HU脂肪沈着
MRIT1/T2変化組織変化

肝生検による確定診断

肝生検では、100倍視野で肝細胞の30%以上に脂肪変性がみられ、好中球浸潤が門脈域周囲に10-50個/視野観察されます。

線維化の程度はMetavir分類でF0(線維化なし)からF4(肝硬変)まで5段階で評価します。

組織所見定量基準重症度評価
脂肪変性>30%中等度以上
好中球浸潤10-50個/HPF活動性指標
線維化F0-F4進行度

重症度評価と経過観察

重症度の判定には、Maddrey指数(ビリルビン値とプロトロンビン時間から算出)が用いられ、32以上を重症と判定します。

MELD score(Model for End-Stage Liver Disease)は、10点未満を軽症、10-19点を中等症、20点以上を重症とし、40点以上は予後不良とされます。

アルコール性肝炎の診断には、これらの検査結果を総合的に判断し、的確な重症度評価を行うことが診療の基本となります。

アルコール性肝炎の治療法と処方薬、治療期間

アルコール性肝炎の治療は、病態の重症度に応じて異なるアプローチを取ります。

まず禁酒を基本とし、栄養療法や薬物療法を組み合わせながら、肝臓の機能回復を目指します。

基本的な治療方針

完全な禁酒が治療の基礎となり、これは「重要」な第一歩です。入院による管理が望ましく、特に重症例では集中的な全身管理を行います。

栄養療法では、必要なカロリーとタンパク質を確実に補給し、肝臓の再生を促進します。

治療段階主な内容
初期対応禁酒と安静
栄養管理高カロリー補給
薬物治療肝保護薬投与

軽症から中等症の治療

肝機能を保護する薬剤を中心とした治療を実施します。ビタミンB1、B6、B12などの補充も併せて行い、栄養状態の改善を図ります。

  • 肝機能改善薬の投与
  • ビタミン類の補充
  • 利尿薬による浮腫改善

重症例への対応

副腎皮質ステロイド薬による治療を主体とし、肝不全の進行を抑制します。「例えば」、プレドニゾロンを使用し、症状の改善を図ります。

投薬内容投与期間
ステロイド4週間程度
抗生物質感染時のみ
利尿薬症状に応じて

合併症への対策

肝性脳症や腹水などの合併症に対しては、それぞれ専門的な治療を実施します。分岐鎖アミノ酸製剤や利尿薬を使用し、症状のコントロールを行います。

合併症治療薬
肝性脳症BCAA製剤
腹水利尿薬
食道静脈瘤β遮断薬

治療経過と回復期の管理

治療開始後の経過観察では、定期的な血液検査で肝機能の改善を確認します。完全な回復には通常3~6か月程度を要します。

  • 定期的な肝機能検査
  • 栄養状態の評価
  • 合併症の観察

肝臓の機能回復には個人差があるため、医師の指示に従った継続的な治療が大切です。

アルコール性肝炎の治療における副作用やリスク

アルコール性肝炎の治療中に発生する副作用とリスクについて、具体的な数値データとともに説明します。

ステロイド薬や利尿薬の使用に伴う合併症の発生頻度や、各種検査値の変動について解説を行います。

ステロイド薬使用に関連する副作用

ステロイド薬の使用では、投与開始後24-48時間以内に血糖値が基準値(70-110mg/dL)から200mg/dL以上に上昇する「重要」な副作用が観察されます。

感染症のリスクは投与開始1週間後から上昇し、特に白血球数が4,000/μL以下に低下すると感染リスクが通常の3-4倍に増加します。

消化性潰瘍は2週間以降に発生率が高まり、投与患者の約15-20%に認められます。

副作用発現時期異常値の範囲
高血糖24-48時間以内>200mg/dL
白血球減少1週間以降<4,000/μL
消化性潰瘍2週間以降発生率15-20%

利尿薬使用に伴うリスク

利尿薬の使用により、血清カリウム値が正常値(3.5-5.0mEq/L)を下回り、2.5mEq/L未満の重症低カリウム血症を引き起こす頻度が約10-15%です。

「例えば」、フロセミド40mg/日の投与で、24時間以内に血清カリウム値が0.5-1.0mEq/L低下します。血清ナトリウム値も125mEq/L未満に低下すると、意識障害のリスクが急激に上昇します。

電解質異常危険値発生頻度
低K血症<2.5mEq/L10-15%
低Na血症<125mEq/L5-10%
代謝性アルカローシスpH>7.4520-30%

栄養療法における合併症

高カロリー輸液では、血糖値が200-300mg/dLに上昇し、血清リン値が2.0mg/dL未満に低下する再栄養症候群が約5%で発生します。

経腸栄養剤の投与では、1日体重増加が0.5kg以上の急激な浮腫が約20%の患者で観察されます。

  • インスリン使用:必要量50-100単位/日
  • リン補充:500-1,000mg/日
  • ナトリウム制限:3-5g/日

肝不全進行のモニタリング

治療中の肝不全進行では、プロトロンビン時間の延長(40%未満)、血小板数の低下(5万/μL未満)、総ビリルビン値の上昇(5.0mg/dL以上)などが警告サインとなります。

腎機能障害では、血清クレアチニン値が0.3mg/dL以上/48時間の上昇を示します。

検査項目警告値緊急度
PT活性<40%
血小板<5万/μL
T-Bil>5.0mg/dL

長期投薬による全身性の影響

3か月以上のステロイド使用で、骨密度が年間5-10%低下し、HbA1cが6.5%以上に上昇するステロイド糖尿病が約30%で発生します。

免疫抑制による日和見感染症は、6か月以上の投与で発生率が40%まで上昇します。

医療機関での定期的な経過観察により、これらの副作用の早期発見と迅速な対応が必要となります。

特に投与開始後3か月間は、2週間ごとの血液検査による厳密な経過観察が推奨されます。

治療費について

治療費についての留意点

実際の治療費(医療費)が以下説明より高額になるケースが多々ございます。以下記載内容について当院では一切の責任を負いかねます事を予めご了承下さい。

処方薬の薬価

一般的な肝機能改善薬であるウルソデオキシコール酸製剤(肝機能を保護する薬)は1錠あたり18.4円、ビタミンB群を含む強力ミヤリサン(腸内環境を整える薬)は1錠あたり14.8円となり、これらが基本的な処方薬となります。

症状に応じて使用する「重要」な副腎皮質ステロイド薬(プレドニゾロン)は1錠(5mg)あたり97.6円で処方されます。

薬剤名1日投与量1日あたりの薬価
ウルソ3錠55.2円
強ミヤリサン4錠59.2円
プレドニゾロン3錠292.8円

1週間の治療費

入院初期の集中治療期間では、補液や肝庇護療法を含めた点滴治療が中心となり、1日あたり28,500円程度の診療報酬が発生します。

これに入院基本料(7,590点)と食事療養費(1食460円×3食)を加算すると、1週間の合計は約247,800円となります。

  • 入院基本料:75,900円(7日分)
  • 投薬・注射料:102,600円
  • 検査関連費用:48,300円
  • 食事療養費:21,000円

1か月の治療費

標準的な入院期間である4週間の場合、初期の集中治療期間と後半の経過観察期間で医療費は異なりますが、概算で83万円から98万円の範囲内に収まります。

これには基本的な検査費用や処方薬、入院料等をすべて含んでいます。

以上

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