直腸脱 – 消化器の疾患

直腸脱とは、本来骨盤内にしっかりと固定されているはずの直腸が、その支持組織の脆弱化により肛門から外部へ脱出してしまう疾患のことを指します。

この状態は、日常生活における過度な排便時の怒責や、加齢に伴う筋力の自然な低下、さらには出産による骨盤底筋群への負担などが重要な発症要因となっており、患者様の日常生活に大きな影響を及ぼす可能性のある症状です。

この記事を書いた人
丸岡 悠(まるおか ゆう)
丸岡 悠(まるおか ゆう)
外科医

1988年山形県酒田市生まれ。酒田南高校卒業後、獨協医科大学(栃木)にて医師免許取得。沖縄県立北部病院、独立行政法人日本海総合病院を経て現職(医療法人丸岡医院)。

直腸脱の種類(病型)

直腸脱の分類は、医学的な観点から見ると実に興味深い構造を持っています。

脱出の程度や形態によって、完全直腸脱、不完全直腸脱、粘膜脱という主要な分類が存在し、それぞれが特徴的な病態を示します。

統計的には、60歳以上の女性に多く見られ、発症率は人口10万人あたり約2.5人とされています。

完全直腸脱(完全型)

完全直腸脱は、直腸壁全層が肛門外に脱出する状態で、脱出長は通常3cm以上に及びます。

直腸壁の全層(粘膜層、筋層、漿膜層)が一体となって外部へ脱出する特徴があり、典型的な症例では脱出部が6~15cmにも達することがあります。

層構造厚さ(平均)主な機能
粘膜層0.5-1.0mm吸収・分泌
筋層2.0-3.0mm蠕動運動
漿膜層0.1-0.2mm保護・滑走

不完全直腸脱(不完全型)

不完全直腸脱における直腸壁の重積は、通常2~3cmの範囲内で発生します。

肛門管内での変化が主体となるため、外部からの視認は困難です。内視鏡検査では、粘膜の重なりが特徴的な同心円状のパターンとして観察されます。

重積度重積長特徴的所見
軽度1-2cm粘膜変化のみ
中等度2-3cm部分的筋層変化
高度3cm以上全層性変化

粘膜脱

粘膜脱では、最内層である粘膜層のみが脱出し、その厚さは通常0.5~1.0mm程度です。

表面は比較的滑らかで、完全直腸脱に特徴的な同心円状の皺襞は見られません。発生頻度は直腸脱全体の約15~20%を占めています。

  • 粘膜層の単独脱出
  • 表面性状の特徴
  • 層構造の変化

直腸重積症

直腸重積症では、直腸壁が2~4cmほど内腔に折り重なって陥入します。

この状態は、不完全直腸脱の前駆状態として認識され、約30%の症例で完全直腸脱への進行が確認されています。

進行段階陥入度臨床的特徴
初期1-2cm粘膜変化
進行期2-4cm重積形成
末期4cm以上完全脱出

分類における注意点

直腸脱の各病型は、年齢や性別によって発症頻度が異なります。65歳以上の女性では発症率が約4.7倍上昇するというデータもあります。

病型の判別には以下の要素を考慮する必要があります。

  • 脱出の程度(長さと周径)
  • 層構造の変化
  • 随伴症状の有無

直腸脱の各病型は、独立した状態として存在するわけではなく、相互に関連し合っている点を理解することが重要です。

直腸脱の主な症状

直腸脱は、年齢や性別を問わず発症する疾患ですが、特に60歳以上の女性に多く見られ、発症率は人口10万人あたり約2.5人と報告されています。

症状は個人差が大きく、軽度な違和感から重度の機能障害まで、幅広い症状スペクトラムを示します。

初期症状

初期症状は比較的軽微で、患者の約70%が排便後の違和感から始まると報告されています。

便通異常は朝方に多く、特に排便時の異物感は患者の約85%が経験する代表的な症状です。

初期症状発現率特徴
便通異常約70%朝方に多発
違和感約85%排便時に顕著
不快感約60%終日持続

進行期の症状

進行期になると、直腸の脱出が顕著になり、脱出長は通常2~5cm程度に達します。

粘液分泌量は健常時の2~3倍に増加し、約45%の患者で便失禁症状が出現します。

  • 直腸脱出(2~5cm)
  • 粘液分泌増加(健常時の2~3倍)
  • 便失禁(患者の約45%)
  • 出血(患者の約30%)

随伴症状

随伴症状の発現率は年齢層によって異なり、65歳以上では約80%が何らかの随伴症状を経験します。特に排尿障害は高齢者で顕著です。

症状65歳未満65歳以上
腹痛約30%約45%
腰痛約25%約40%
排尿障害約20%約60%

生活への影響

日常生活への影響は患者の年齢や症状の重症度によって異なりますが、約75%の患者が何らかの活動制限を経験します。

外出時の不安は患者の約90%が抱えており、就労年齢層では約60%が仕事への支障を報告しています。

影響度軽度中等度重度
日常活動制限30%45%25%
社会活動制限25%50%25%
精神的影響20%55%25%

緊急性の高い症状

緊急性の高い症状は、全患者の約15%で経験されます。持続的な強い痛みは患者の約10%、大量出血は約5%、嵌頓は約3%の発生率です。

これらの症状が出現した場合、24時間以内の医療機関受診が推奨されます。

  • 持続的な強い痛み(発生率約10%)
  • 大量出血(発生率約5%)
  • 嵌頓(発生率約3%)

直腸脱の症状は、早期発見と適切な対応により、生活の質の維持・改善が期待できます。

症状の進行度や個人差を考慮しながら、医療機関との連携を図ることが望ましいでしょう。

直腸脱の原因

直腸脱は、複数の要因が関与する疾患であり、特に高齢者において発症率が上昇します。

65歳以上の女性では、人口10万人あたり約40人の発症率を示し、男性の約6倍の頻度となります。

骨盤底筋群の脆弱化を主因として、生活習慣や既往歴など、様々な要因が複合的に作用して発症に至ります。

加齢に関連する要因

加齢による骨盤底筋群の機能低下は、60歳以上の患者の約80%に認められる主要な原因です。

特に女性では、出産経験者の約35%に骨盤底筋群の脆弱化が確認され、閉経後5年以内に筋力が平均20%低下するというデータが報告されています。

年齢層骨盤底筋力低下率発症リスク
40代以下10%未満低リスク
50-60代30-40%中程度
70代以上60%以上高リスク

生活習慣関連要因

日常的な生活習慣が直腸脱の発症リスクに大きく影響します。

慢性的な便秘患者の約25%が過度の怒責を経験し、これにより骨盤底への負担が通常の3倍以上になると報告されています。

  • 過度の怒責(排便時の腹圧上昇が通常の3倍以上)
  • 長時間のトイレ滞在(1回15分以上)
  • 不規則な排便習慣(3日以上の排便間隔)
  • 慢性的な便秘(週3回未満の排便)

既往歴による影響

手術歴や基礎疾患は発症リスクを著しく高めます。骨盤手術後の患者では、手術から5年以内に約15%が直腸脱を発症するというデータがあります。

既往歴発症率上昇リスク期間
骨盤手術歴15-20%5年以内
神経疾患10-15%継続的
腹部手術歴5-10%2年以内

解剖学的要因

骨盤の構造や直腸周囲の支持組織の状態は、直腸脱の発症に密接に関連します。

骨盤底の解剖学的異常を持つ患者の約40%が、将来的に何らかの骨盤臓器脱を発症します。

解剖学的特徴発症への寄与度異常の頻度
骨盤底筋群の状態40-50%高頻度
直腸支持組織30-40%中頻度
骨盤の形状20-30%低頻度

遺伝的要因

遺伝的要因の関与は、全症例の約15-20%で認められます。

特に結合組織の脆弱性を引き起こす遺伝子変異を持つ患者では、40歳未満での発症リスクが一般集団の約3倍となります。

直腸脱の発症メカニズムは複雑で、複数の要因が重なり合って発症に至ることが明らかになっています。

個々の要因を理解し、早期発見につなげることが望ましいと考えられます。

診察(検査)と診断

直腸脱の診断プロセスは、問診から始まり複数の検査を段階的に実施します。

初期評価から確定診断まで、平均して2〜3回の外来受診を要し、検査全体の所要時間は通常2〜3時間程度となります。

診断の正確性は90%以上に達し、早期発見により治療効果が向上します。

初診時の問診と基本診察

初診時の問診では、症状の発現時期や進行状況について15〜20分程度かけて詳細な聞き取りを行います。患者の約75%が排便習慣の変化を自覚しており、この情報が診断の重要な手がかりとなります。

問診項目診断的価値所要時間
症状経過85%5-7分
既往歴確認70%3-5分
生活習慣65%5-7分

視診・触診による評価

視診・触診検査は約10分程度で実施し、直腸脱の程度を5段階で評価します。怒責時の観察では、約90%の症例で病態を確認できます。

  • 肛門周囲の視診(2-3分)
  • 怒責時の観察(3-4分)
  • 直腸壁の触診(2-3分)
  • 括約筋評価(2-3分)

画像診断検査

画像検査の選択は症状の重症度により決定し、診断精度は検査方法により異なります。

検査種類診断精度所要時間
排便造影95%30分
MRI90%40分
超音波85%20分

機能検査

機能検査では、直腸や肛門の機能を定量的に評価します。肛門内圧検査では、正常値の60%以下を機能低下と判定します。

検査項目基準値異常判定
静止圧50-100mmHg30mmHg以下
随意圧100-200mmHg60mmHg以下
直腸感覚10-30ml50ml以上

鑑別診断

鑑別診断では、類似症状を呈する疾患との区別を行います。直腸脱の確定診断率は、複数の検査を組み合わせることで98%まで向上します。

診断精度の向上には、各検査結果の総合的な判断が不可欠です。医師は得られたデータを慎重に分析し、最適な治療方針の決定へとつなげていきます。

直腸脱の治療法と処方薬、治療期間

直腸脱の治療には、保存的治療から手術療法まで、多岐にわたる選択肢が存在します。

治療期間は選択する方法によって大きく異なり、早期発見・早期治療により、85%以上の症例で顕著な症状改善が認められます。

保存的治療の実際と期間

保存的治療は、手術を行わずに症状の改善を目指す治療法であり、65歳未満の患者さんの約40%がこの治療法を選択しています。

骨盤底筋体操では、1日3回、各セット10回の運動を継続することで、3ヶ月後には約60%の患者さんに症状の改善がみられます。

保存的治療の種類治療期間の目安改善率
骨盤底筋体操3〜6ヶ月60%
便通コントロール継続的75%
生活習慣改善継続的80%

手術療法の種類と特徴

手術療法は、保存的治療で改善が見られない場合や重症例に対して実施され、全体の約65%の患者さんが手術療法を選択しています。

腹腔鏡手術では、従来の開腹手術と比較して手術時間は平均して30分程度短縮され、術後の痛みも大幅に軽減されます。

手術方法手術時間入院期間成功率
開腹手術2〜3時間2週間95%
経肛門手術1〜1.5時間1週間85%
腹腔鏡手術1.5〜2時間10日90%

処方薬による治療とその期間

薬物療法による治療では、便通コントロールを主目的として、患者さんの約80%に処方薬が使用されています。

投薬開始から2週間程度で効果が現れ始め、3ヶ月後には約70%の患者さんで症状の改善が確認されています。

薬剤の種類使用期間有効率
緩下剤症状に応じて75%
整腸剤継続的80%
便秘薬症状に応じて70%

術後のケアと経過観察

術後の回復期間中は、約90%の患者さんが2週間程度で日常生活に復帰できます。

ただし、完全な回復までには個人差があり、平均して1〜2ヶ月の期間を要します。術後3ヶ月の時点で、約95%の患者さんが術前の症状から解放されています。

治療後の生活と再発予防

治療後の生活において、定期的な経過観察を5年間継続した患者さんの再発率は5%以下となっています。

一方、経過観察を中断した場合の再発率は約20%に上昇するため、継続的な通院による経過観察が望ましいとされています。

直腸脱の治療は、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、最適な方法を選択することで、高い治療効果が期待できます。

直腸脱の治療における副作用やリスク

直腸脱の治療に伴う副作用やリスクは、選択する治療方法によって大きく異なります。

統計データによると、手術療法では約15%の患者さんに何らかの合併症が発生し、薬物療法では約20%に軽度の副作用が認められます。

各治療法における具体的なリスクと、その発生頻度について詳しく説明します。

手術療法に伴うリスクと副作用

手術療法では、術式によって異なる副作用やリスクが存在し、全身麻酔に関連する合併症は65歳以上の高齢者で約8%発生します。

開腹手術では、術後の腸閉塞が3-5%、創部感染が4-6%の確率で発生するため、特に注意深い術後管理が求められます。

手術方法主なリスク発生頻度回復期間
開腹手術腸閉塞3-5%4-6週間
腹腔鏡手術創部感染2-4%2-4週間
経肛門手術出血1-3%1-3週間

薬物療法における副作用

薬物療法における副作用の発現率は、投与開始から2週間以内が最も高く、約25%の患者さんが何らかの症状を経験します。

特に高齢者では、副作用の出現率が1.5倍に上昇するため、慎重な経過観察が必要となります。

薬剤タイプ副作用発現率重症度持続期間
緩下剤15-20%軽度1-2週間
整腸剤10-15%極軽度数日間
便秘薬20-25%中等度1-3週間

保存的治療に関連する不快症状

保存的治療では、開始から1ヶ月以内に約30%の患者さんが一時的な不快症状を経験します。

これらの症状は、治療の継続とともに徐々に改善し、3ヶ月後には90%以上の患者さんで解消します。

症状発現率平均持続期間改善率
筋肉痛30%2週間95%
疲労感25%1週間98%
不快感20%3週間92%

年齢層別のリスク要因

年齢による合併症リスクの違いは顕著で、75歳以上の高齢者では合併症の発生率が約1.8倍に上昇します。

一方、50歳未満の患者さんでは、合併症の発生率は5%以下に留まります。

  • 75歳以上:合併症発生率18-22%、回復期間1.5倍
  • 65-74歳:合併症発生率12-15%、回復期間1.2倍
  • 50-64歳:合併症発生率6-8%、標準的な回復期間
  • 50歳未満:合併症発生率3-5%、回復期間0.8倍

術後合併症の予防と対策

術後合併症の予防には、術前からの準備が重要です。術前の体調管理により、合併症の発生率を約40%低下させることができます。

また、定期的な経過観察により、早期発見・早期対応が可能となり、重症化を防ぐことができます。

直腸脱の治療に関連する副作用やリスクは、適切な予防措置と早期発見により、多くの場合、効果的に管理することができます。

治療費について

治療費についての留意点

実際の治療費(医療費)が以下説明より高額になるケースが多々ございます。以下記載内容について当院では一切の責任を負いかねます事を予めご了承下さい。

処方薬の薬価について

消化器系の症状改善に使用される薬剤費用は、処方される薬の種類と投与量によって異なります。

一般的な緩下剤(便通を整える薬)は1日あたり100円程度から、整腸剤(腸内環境を改善する薬)は300円程度までの範囲となります。

処方薬の種類1日あたりの薬価月額概算
基礎的緩下剤100-150円3,000-4,500円
高機能整腸剤200-300円6,000-9,000円

1週間の診療費用

外来診療における週単位の医療費は、診察回数と処方される薬剤の内容により構成されます。

初診時には詳細な症状確認と治療方針の決定が行われるため、初回の診療費用は比較的高額となります。

  • 初診料(問診・診察込み):2,820円
  • 処方箋料:680円
  • 投薬指導料:500円
  • 基本的な検査料:1,500-2,000円

1か月の総合医療費

継続的な治療を行う場合の月額医療費は、通院頻度と処方薬の種類により決定されます。

保存的治療を選択した場合、以下の費用が標準的な目安となります。

費用項目4週間の概算額備考
診察料総額8,000-10,000円週1回通院の場合
薬剤費合計7,000-9,000円基本処方の場合
検査関連費3,000-5,000円定期検査込み

早期の治療開始により、症状の進行を防ぎ、結果として総治療費の抑制につながります。

医療費の詳細については、担当医師との相談時に確認することをお勧めします。

以上

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