感染症の一種である出血性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が生じ、出血を伴う疾患となります。
この疾患の特徴として、腹部の痛みや血便、下痢などの症状が挙げられます。 原因には、細菌や寄生虫などによる感染が考えられているようです。
重症化した際には、脱水症状や貧血、電解質のバランス異常などの合併症を引き起こすこともあり得ます。 したがって、早期の発見と適切な対処が大切な疾患だと言えるでしょう。
ここからは、出血性大腸炎の原因や症状、どのように診断されるのかなどについて詳しく解説を進めていきたいと思います。
出血性大腸炎の種類(病型)
出血性大腸炎にはどのような種類(病型)があるのか解説していきます。
出血性大腸炎の典型的な病型
出血性大腸炎の典型的な症状は、大腸の粘膜に炎症が起こり、出血を伴う病態です。腹部の痛みや血便、下痢などの症状が挙げられます。
感染してから数日から1週間程度で症状が現れるのが一般的とされています。
溶血性尿毒症症候群の特徴
出血性大腸炎の重症型として知られているのが、溶血性尿毒症症候群(HUS)です。
HUSは、溶血性貧血、血小板減少、急性腎不全を3徴とする症候群となります。
症状 | 概要 |
溶血性貧血 | 赤血球の破壊により、貧血が生じる |
血小板減少 | 血小板数が減少し、出血傾向を示す |
急性腎不全 | 腎機能が低下し、尿量減少や浮腫などを呈する |
HUSは、出血性大腸炎の5~15%に合併すると報告されています。特に小児の場合、重症化しやすいため注意が必要だと言えます。
非典型的溶血性尿毒症症候群とは
非典型的溶血性尿毒症症候群(aHUS)は、HUSの亜型の一つです。
aHUSは、次のような特徴を有しています。
- 志賀毒素による症状ではない
- 補体制御異常が関与している
- 再発率が高い
- 家族内発症が見られることがある
出血性大腸炎と類似した疾患
出血性大腸炎と類似した症状を示す疾患には、以下のようなものが挙げられます。
- 感染性腸炎(サルモネラ、カンピロバクターなど)
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
- 虚血性大腸炎
- 大腸癌
これらの疾患との鑑別が重要となります。 詳細な問診や検査結果を総合的に判断し、適切な診断を下す必要があります。
出血性大腸炎の主な症状
出血性大腸炎ではどのような症状が主に見られるでしょうか。
腹痛
出血性大腸炎の初期症状として、腹痛がしばしば見られます。
腹痛は下腹部を中心に生じ、痙攣性の痛みを伴うことが多いです。
痛みの程度には個人差がありますが、中等度から重度の痛みを訴える患者が多いとされています。
腹痛は食事や排便により増悪する傾向にあります。
血便
出血性大腸炎の特徴的な症状の一つが、血便です。
炎症により大腸粘膜から出血が生じるため、鮮血や血液の混じった下痢便が認められます。
血便の種類 | 特徴 |
鮮血便 | 鮮紅色の血液が混じった便 |
血性下痢便 | 血液と下痢便が混じったもの |
血便の量は少量から多量まで様々ですが、持続的な出血により貧血を来すこともあります。
血便が続く際は、速やかに医療機関を受診する必要があるでしょう。
下痢
出血性大腸炎では、頻回の水様性下痢を伴うことが多いです。
下痢の回数は1日10回以上に及ぶこともあり、患者のQOLを著しく低下させます。
下痢に伴う脱水や電解質異常にも注意が必要です。特に高齢者や基礎疾患を有する患者では、重症化するリスクが高くなります。
下痢に伴う合併症 | 概要 |
脱水 | 水分や電解質の喪失により生じる |
電解質異常 | ナトリウムやカリウムなどの異常 |
循環不全 | 脱水により血圧が低下する |
適切な水分・電解質の補充と安静が重要となります。重症例では、入院治療が必要となることもあります。
発熱
出血性大腸炎の患者の多くに、発熱が認められます。発熱は38℃以上の高熱を呈することが多く、全身倦怠感を伴い、以下のような発熱の特徴があります。
- 感染症状の出現から数日後に生じる
- 解熱剤でも容易に解熱しない
- 数日から1週間程度持続する
発熱が遷延したり、全身状態が悪化したりする場合は、重症化の徴候である可能性があります。
出血性大腸炎の原因・感染経路
出血性大腸炎の原因となる病原体と、その感染経路について紹介します。
出血性大腸炎の主な原因菌
出血性大腸炎の原因として最も重要なのが、腸管出血性大腸菌(EHEC)です。
EHECは、志賀毒素を産生する大腸菌の一群であり、O157やO26などの血清型が知られています。
血清型 | 特徴 |
O157 | 最も頻度が高い血清型 |
O26 | 小児では比較的多い |
O111 | 集団感染の原因となることがある |
EHECは、ヒトや動物の腸管内に存在し、食品や水を介して感染が広がります。
感染力が非常に強く、少量の菌でも発症する可能性があります。
EHECの感染経路
EHECの主な感染経路は、以下の3つです。
- 食品を介した感染
- 水を介した感染
- ヒトからヒトへの感染
食品を介した感染では、以下のような食品が原因となることが多いです。
- 加熱不十分な肉類(特に牛肉)
- 汚染された野菜や果物
- 非殺菌乳や乳製品
また、井戸水や河川水など、汚染された水を介した感染も報告されています。
ヒトからヒトへの感染は、患者の便に触れた手を介して広がります。特に、家族内や施設内での二次感染に注意が必要だと言えます。
EHECの予防策
EHECの感染を予防するためには、以下のような対策が重要です。
予防策 | 具体的な方法 |
食品の衛生管理 | 十分な加熱調理、野菜の洗浄など |
水の衛生管理 | 井戸水や河川水の飲用を避ける |
手洗いの徹底 | 調理前やトイレ後の手洗い |
EHECは感染力が強く、アウトブレイクを引き起こすことがあります。
感染が疑われる際は、速やかに医療機関を受診し、適切な対応を行うことが大切だと考えられます。
その他の原因菌
EHECの他にも、以下のような病原体が出血性大腸炎の原因となることがあります。
- カンピロバクター属
- サルモネラ属
- エルシニア属
- 赤痢菌
これらの病原体も、汚染された食品や水を介して感染が広がります。
H2 診察(検査)と診断
出血性大腸炎の診察(検査)の方法と、臨床診断および確定診断について紹介していきます。
出血性大腸炎の診察手順
出血性大腸炎が疑われる患者に対しては、以下のような診察手順が行われます。
特に、問診では以下のような点に注目します。
- 血便や下痢の有無とその性状
- 腹痛の部位や性質
- 発熱の有無と程度
- 感染源との接触歴(食事歴、旅行歴など)
身体所見では、腹部の所見が重要となります。 圧痛や反跳痛、筋性防御などの所見から、大腸の炎症の程度を推測します。
出血性大腸炎の臨床診断
出血性大腸炎の臨床診断は、以下の criteria に基づいて行われます。
criteria | 概要 |
症状 | 血便、下痢、腹痛など |
身体所見 | 腹部圧痛、反跳痛など |
検査所見 | 血液検査での炎症反応上昇など |
これらの所見から、出血性大腸炎を疑い、確定診断のための検査を進めますが、臨床診断だけでは他の疾患との鑑別が難しいことが少なくありません。
出血性大腸炎の確定診断
出血性大腸炎の確定診断には、以下のような検査が用いられます。
検査 | 概要 |
便培養検査 | 便中の病原体を同定する |
血清抗体検査 | 病原体に対する抗体を測定する |
内視鏡検査 | 大腸粘膜の炎症所見を直接観察する |
便培養検査では、腸管出血性大腸菌(EHEC)などの病原体を同定します。血清抗体検査では病原体に対する抗体価の上昇を確認します。
内視鏡検査は、確定診断に有用な検査です。大腸粘膜の発赤、びらん、出血などの所見から、出血性大腸炎の診断を確定します。
ただし、内視鏡検査は侵襲的な検査であるため、患者の状態に応じて適応を判断する必要があります。
鑑別診断
出血性大腸炎と鑑別を要する疾患には、以下のようなものがあります。
- 感染性腸炎(サルモネラ、カンピロバクターなど)
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
- 虚血性大腸炎
- 大腸癌
これらの疾患では、症状や検査所見が出血性大腸炎と類似することがあり、詳細な問診や検査結果を総合的に判断し、適切な鑑別診断を行うことが大切です。
出血性大腸炎の治療法と処方薬
出血性大腸炎の治療方針
出血性大腸炎の治療は、以下の方針に基づいて行われます。
- 安静と休養: 腸管の安静を保ち、全身状態を改善する
- 補液と電解質補正: 脱水や電解質異常を是正する
- 抗菌薬投与: 原因菌を排除し、感染を制御する
- 対症療法: 下痢や腹痛などの症状を緩和する
治療方針は、患者の重症度や合併症の有無によって異なります。
軽症例では、安静と補液のみで改善することもありますが、重症例では積極的な治療が必要です。
補液と電解質補正
出血性大腸炎では、下痢による脱水や電解質異常が生じやすいため、適切な補液が重要です。
補液には、以下のような種類があります。
種類 | 概要 |
経口補液 | 経口的に水分や電解質を補充する |
静脈内補液 | 静脈から直接水分や電解質を投与する |
重症例や経口摂取が困難な患者では、静脈内補液が選択されます。補液の内容は、患者の状態に応じて調整されます。
電解質異常には、ナトリウムやカリウムの異常などがあります。これらの異常は、補液や電解質製剤の投与により是正します。
抗菌薬投与
出血性大腸炎の原因菌である腸管出血性大腸菌(EHEC)に対しては、抗菌薬投与が行われます。
ただし、抗菌薬の使用には注意が必要です。
不適切な抗菌薬の使用は、かえって病状を悪化させる可能性があります。特に、溶血性尿毒症症候群(HUS)の発症リスクが高まるとの報告もあります。
そのため、抗菌薬の選択は慎重に行う必要があり、一般的には以下の抗菌薬が使用されます。
- ホスホマイシン
- ニューキノロン系抗菌薬
- セフェム系抗菌薬
対症療法
出血性大腸炎では様々な症状が生じるため、対症療法が重要です。
主な対症療法には以下のようなものがあります。
症状 | 治療 |
下痢 | 止痢薬、整腸剤など |
腹痛 | 鎮痛薬、抗痙攣薬など |
発熱 | 解熱薬、冷却など |
これらの治療は、患者の症状に応じて選択されます。
ただし、対症療法だけでは根本的な治療にはならないため、原因療法との併用が必要です。
重症例の治療
出血性大腸炎の重症例では、より積極的な治療が必要となります。特に、以下のような合併症を伴う際は、集中治療が考慮されます。
- 溶血性尿毒症症候群(HUS)
- 脳症
- 多臓器不全
これらの合併症では、透析や血漿交換、ステロイド投与などの特殊な治療が行われることがあります。
治療に必要な期間と予後について
出血性大腸炎の治療期間
出血性大腸炎の治療期間は、患者の重症度や合併症の有無によって異なります。
軽症例では、数日から1週間程度で症状が改善することが多いです。
重症度 | 治療期間 |
軽症 | 数日~1週間 |
中等症 | 1~2週間 |
重症 | 2週間以上 |
ただし、これはあくまでも目安であり、個々の患者によって差があります。
治療期間は、症状の改善度や検査結果を見ながら判断されます。
重症例や合併症を有する患者では、治療期間が長期化することがあります。
特に、溶血性尿毒症症候群(HUS)を合併した場合は、数週間から数ヶ月の治療が必要となることもあります。
出血性大腸炎の予後
出血性大腸炎の予後は、早期診断と適切な治療が行われれば、一般的に良好です。 ほとんどの患者は、合併症なく回復します。
軽症例では、治療後の再発はまれです。ただし、中等症以上の患者では再発のリスクが高くなります。
重症度 | 再発率 |
軽症 | 5%未満 |
中等症 | 10~20% |
重症 | 30%以上 |
予後不良因子
出血性大腸炎の予後を悪化させる因子には、以下のようなものがあります。
- 高齢
- 基礎疾患の存在
- 免疫抑制状態
- 重症感染症
- HUSの合併
これらの因子を有する患者では、より慎重な管理が必要です。
予後改善のための対策
出血性大腸炎の予後を改善するためには、以下のような対策が重要です。
- 早期診断と治療開始
- 適切な感染管理
- 合併症の予防と早期発見
- 患者教育と啓発活動
特に、早期診断と治療開始は予後改善に大切だと言えます。 症状が出現した際は、速やかに医療機関を受診することが求められるでしょう。
出血性大腸炎の治療における副作用やリスク
抗菌薬の副作用
出血性大腸炎の治療では、抗菌薬の使用が必要となることがあります。ただし、抗菌薬の使用には副作用のリスクが伴います。
抗菌薬 | 主な副作用 |
ホスホマイシン | 下痢、悪心、嘔吐など |
ニューキノロン系 | 腱障害、中枢神経症状など |
セフェム系 | アレルギー反応、肝機能障害など |
これらの副作用は、患者の状態や使用量によって異なります。副作用が生じた場合は、速やかに医療機関に相談する必要があります。
特に、ニューキノロン系抗菌薬による腱障害は重大な副作用の一つです。
アキレス腱断裂などの重篤な症状を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
抗菌薬のリスク
出血性大腸炎の治療において、抗菌薬の不適切な使用はリスクを伴います。特に、以下のようなリスクが懸念されています。
- 溶血性尿毒症症候群(HUS)の発症リスク
- 薬剤耐性菌の出現リスク
- Clostridioides difficile感染症のリスク
HUSは、出血性大腸炎の重篤な合併症の一つです。抗菌薬の使用により、HUSの発症リスクが高まるとの報告があります。
また、抗菌薬の乱用や不適切な使用は、薬剤耐性菌の出現につながります。薬剤耐性菌は、治療を困難にし、感染症の重症化を招く恐れがあります。
さらに、抗菌薬の使用は、Clostridioides difficile感染症のリスクを高めます
C. difficile感染症は、抗菌薬による腸内細菌叢の撹乱によって引き起こされる難治性の下痢症です。
その他の治療のリスク
出血性大腸炎の治療では、抗菌薬以外にも様々な治療が行われることがあります。
これらの治療にも、一定のリスクが伴います。
治療 | リスク |
輸血 | アレルギー反応、感染症伝播など |
ステロイド | 感染症の悪化、副腎不全など |
血漿交換 | 出血、低血圧、感染症など |
これらのリスクは、患者の状態や基礎疾患の有無によって異なります。
特に、ステロイドの使用は感染症を悪化させる可能性があるため、注意が必要で、急性期におけるステロイドの使用は、避けるべきとの意見も少なくないです。
リスク管理の重要性
出血性大腸炎の治療では、副作用やリスクを適切に管理することが重要です。そのためには、以下のような対策が必要です。
- 適切な抗菌薬の選択と使用
- 副作用のモニタリングと早期対応
- 合併症の予防と早期発見
- 患者教育と服薬指導
特に、抗菌薬の選択と使用については、専門家の判断が大切だと言えます。安易な抗菌薬の使用は避け、感受性試験の結果に基づいて選択することが重要です。
予防方法
出血性大腸炎の予防方法について解説していきます。
手洗いの徹底
出血性大腸炎の予防において、手洗いは最も基本的かつ重要な対策の一つです。
特に、以下のような場面では、石鹸と流水で十分な手洗いを行うことが求められます。
- トイレの後
- 調理の前後
- 食事の前
- オムツ交換の後
手洗いは、腸管出血性大腸菌(EHEC)などの病原体を物理的に除去する効果があります。また、手を介した感染の拡大を防ぐことができます。
手洗いの方法 | ポイント |
石鹸の使用 | 流水で手を濡らし、石鹸をよく泡立てる |
手のひら | 手のひらを合わせ、指を交差させて洗う |
指先・爪 | 指先や爪の間も丁寧に洗う |
手首 | 手首も忘れずに洗う |
すすぎ | 流水でしっかりとすすぐ |
手洗いは、30秒以上かけて丁寧に行うことが大切です。また、ペーパータオルや清潔なタオルで手を拭くことも重要です。
食品の衛生管理
出血性大腸炎の予防には、食品の衛生管理も欠かせません。特に、以下のような点に注意が必要です。
- 生肉や生野菜の十分な加熱
- 調理器具の洗浄・殺菌
- 食品の適切な保存温度管理
- 賞味期限の確認
EHECは、75℃で1分以上の加熱で死滅します。肉類や野菜は、中心部まで十分に加熱することが重要です。
また、包丁やまな板などの調理器具は、使用後に洗浄・殺菌することが必要です。
特に、生肉を扱った器具は、他の食品と交差汚染しないように注意が必要です。
食品の保存は、適切な温度管理が重要です。食品は、室温で放置せず、冷蔵庫や冷凍庫で保存することが求められます。
食品 | 保存温度 |
生肉・生魚 | 10℃以下 |
調理済み食品 | 10℃以下 |
冷凍食品 | -15℃以下 |
賞味期限の確認も忘れてはいけません。期限切れの食品は、食中毒のリスクが高くなります。
水の衛生管理
出血性大腸炎の予防には、水の衛生管理も重要です。
- 飲料水の安全性確認
- 井戸水や河川水の飲用避ける
- 水道水の塩素濃度の確認
飲料水は、必ず安全性が確認されたものを使用することが大切です 水道水は、一般的に安全性が高いとされていますが、災害時などは注意が必要です。
井戸水や河川水は、EHECなどの病原体に汚染されている可能性があります。飲用は避け、やむを得ない際は、十分に煮沸するなどの対策が必要です。
水道水の塩素濃度は、定期的に確認することが求められます。塩素濃度が低下すると、病原体が増殖するリスクが高まります。
感染予防の啓発
出血性大腸炎の予防には、感染予防の啓発も重要な役割を果たします。
- 手洗いの重要性の周知
- 食品衛生に関する情報提供
- 感染症予防の教育
手洗いの重要性は、あらゆる機会を通じて周知することが大切です。
食品衛生に関する情報提供も重要な取り組みの一つです。 消費者に対して、食品の安全な取り扱い方法や注意点を伝えることが求められます。
学校や職場での感染症予防の教育も欠かせません。正しい知識と予防法を身につけることが、感染症予防につながります。
治療費について
出血性大腸炎の治療費は、患者の重症度によって大幅に変動します。
軽症だと外来治療のみで済む場合もありますが、重症化した際は入院治療が必要となり、治療費が高額になりがちです。
また、合併症の有無や治療期間の長さも治療費に影響を与えます。
加えて、保険適用の有無によっても治療費は変動します。
以上
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