肌の悩み

医療ハイフ(HIFU)の効果と安全性|2025年エステ禁止後の正しい選び方と注意点を医師が解説

医療ハイフ(HIFU)の効果と安全性|2025年エステ禁止後の正しい選び方と注意点を医師が解説 | 医療法人丸岡医院

[blog_parts id=”24962″]

「ハイフって本当に安全なの?」2025年の現状について

「ハイフに興味があるけれど、エステで事故があったって聞いて不安」「医療ハイフとエステハイフの違いがよく分からない」このような不安を抱えている方は、決して少なくありません。

2024年12月時点で、ハイフ施術による事故は合計94件報告されており、その多くがエステサロンでの施術によるものでした。これを受けて2024年にはエステサロンでのハイフ施術が禁止となり、現在は医療機関でのみ安全にハイフ治療を受けることができるようになりました。

私がクリニックで患者様とお話ししていて感じるのは、ハイフに対する期待と不安が混在していることです。「メスを使わずにリフトアップできるなら受けてみたい」という期待がある一方で、「本当に安全なのか」「効果はどの程度なのか」といった不安も同時に抱えていらっしゃいます。

医療従事者として、患者様には正確な情報をお伝えしたいと思っています。ハイフは確かに効果的な治療法ですが、適切な知識と技術を持った医師のもとで受けることが何より重要です。安全性と効果、そして限界について率直にお話しさせていただきます。

ハイフ(HIFU)とは何か|基本的なメカニズム

ハイフは「高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound)」の略称で、超音波エネルギーを皮膚の深層部に集中的に照射する治療法です。虫眼鏡で太陽光を集めるように、超音波を一点に集約することで、皮下組織や筋膜(SMAS層)に65℃以上の熱を発生させます。

皮膚に与える作用メカニズム

ハイフが皮膚に与える主な作用は、以下の3つです。

まず、熱による組織の収縮作用です。65℃以上の熱により、コラーゲン繊維が収縮し、即座に引き締め効果が現れます。これにより、治療直後からある程度のリフトアップ効果を実感することができます。

次に、創傷治癒反応による組織再生です。熱による軽微な組織損傷が、人体の自然な修復機能を刺激します。この過程で新しいコラーゲンとエラスチンが産生され、2〜3ヶ月かけて肌質の改善が進んでいきます。

最後に、血流改善による栄養供給の向上です。熱刺激により毛細血管が拡張し、組織への酸素と栄養の供給が改善されます。これにより、肌全体の代謝が活性化され、透明感や艶の向上につながります。

ハイフで届く皮膚の深さ

医療用ハイフは、以下の3つの深さに働きかけることができます。

1.5mm(真皮浅層)では、小じわやきめの改善効果が期待できます。この深さは、表皮に近い部分で、肌質の改善に効果的です。

3.0mm(真皮深層)では、肌のハリや弾力向上効果があります。真皮の深い部分に働きかけることで、コラーゲンの産生を促進し、より確実な肌質改善が期待できます。

4.5mm(SMAS筋膜層)では、リフトアップ効果が最も期待できます。この深さは外科手術でアプローチする層と同じで、根本的な引き上げ効果が得られます。

2025年の安全基準|なぜ医療機関での治療が必要なのか

エステハイフ禁止の背景

令和6年6月7日付けの厚生労働省発表により、エステサロンでのハイフ施術に関する注意喚起が行われました。これは、エステサロンでの事故が相次いだことを受けての措置です。

エステサロンでは、医師ではないスタッフが施術を行うため、皮膚の状態や個人の体質を適切に判断することが困難でした。また、万が一の事故が発生した際の適切な対応も期待できませんでした。

特に問題となったのは、出力設定の不適切さや、施術間隔の管理不足でした。同じ部位に過度に照射したり、肌質に合わない出力で施術したりすることで、火傷や組織損傷が発生するケースが報告されました。

医療機関での安全対策

医療機関では、以下のような安全対策が徹底されています。

事前のカウンセリングで、患者様の肌質、既往歴、服用薬などを詳しくお聞きし、ハイフ治療の適応を慎重に判断します。また、期待される効果だけでなく、起こりうるリスクについても十分に説明いたします。

施術時には、医師または医師の監督下でトレーニングを受けた看護師が、適切な出力設定と照射方法で治療を行います。痛みの程度や皮膚の反応を確認しながら、個人に合わせた調整を行います。

施術後も、適切なアフターケアの指導を行い、万が一の副作用が現れた場合には、速やかに適切な治療を提供できる体制を整えています。

使用機器の違い

医療用ハイフと美容機器用ハイフでは、出力やエネルギーの集約度に大きな違いがあります。

医療用ハイフは、高出力での照射が可能で、深い層まで確実にエネルギーを届けることができます。これにより、より確実で持続性のある効果が期待できます。

一方、美容機器用ハイフは、安全性を重視して出力が制限されているため、効果も限定的になる傾向があります。また、品質管理の基準も医療機器ほど厳格ではありません。

ハイフの実際の効果|何がどの程度改善するのか

リフトアップ効果

ハイフの最も期待される効果は、リフトアップです。SMAS筋膜層に働きかけることで、顔全体を根本的に引き上げることができます。

特に効果的なのは、頬のたるみやフェイスラインのもたつきです。多くの患者様で、治療後1ヶ月頃から「顔が引き締まった」「輪郭がシャープになった」という変化を実感されています。

ただし、リフトアップ効果には個人差があります。皮膚の厚さや脂肪の量、筋肉の状態によって、効果の現れ方が異なります。軽度から中程度のたるみには高い効果が期待できますが、重度のたるみの場合は、ハイフだけでは限界がある場合もあります。

小じわの改善

真皮浅層への照射により、小じわの改善効果も期待できます。特に目尻の笑いじわや口元の細かいしわには、良好な結果が得られることが多いです。

ハイフによる小じわ改善のメカニズムは、コラーゲンとエラスチンの新生です。治療後2〜3ヶ月かけて徐々に効果が現れ、肌のハリと弾力が向上します。

ただし、深いしわや表情筋の動きによる動的なしわには、ハイフよりもボトックス注射の方が適している場合があります。しわの種類と深さを正確に判断して、最適な治療法を選択することが重要です。

肌質改善効果

ハイフには、全体的な肌質改善効果もあります。血流改善により肌の代謝が活性化され、くすみの改善や透明感の向上が期待できます。

また、毛穴の引き締め効果も報告されています。皮脂腺周囲の組織が引き締まることで、毛穴が目立ちにくくなる効果があります。

肌のきめの改善も、多くの患者様で実感されています。表面の凹凸が滑らかになり、化粧のりが良くなったという声をよくお聞きします。

治療の流れと実際の痛み

カウンセリングから治療まで

当院でのハイフ治療は、十分なカウンセリングから始まります。患者様のお悩みや期待される効果をお聞きし、肌の状態を詳しく診察いたします。

治療当日は、まずクレンジングとスキンケア製品の除去を行います。その後、超音波ジェルを顔全体に塗布し、ハイフ機器のヘッドを肌に密着させて照射を開始します。

照射は部位ごとに段階的に行い、患者様の痛みの程度や皮膚の反応を確認しながら進めます。全顔の治療には通常30〜45分程度を要します。

痛みの程度と対処法

ハイフの痛みについては、多くの患者様が心配されるポイントです。実際の痛みの程度は、「チクチクする感覚」から「骨に響くような熱感」まで個人差があります。

特に骨に近い部位(額や頬骨周辺)では、痛みを強く感じやすい傾向があります。これは、超音波が骨に反射することで、より強い刺激を感じるためです。

痛みに敏感な方には、表面麻酔クリームの使用も可能です。また、出力を調整することで、痛みを軽減しながら効果的な治療を行うことができます。

多くの患者様は「思っていたより痛くなかった」とおっしゃいますが、痛みの感じ方は個人差が大きいため、遠慮なくお伝えください。

ハイフの副作用とリスク

一般的な副作用

ハイフ治療後に現れる可能性のある一般的な副作用についてご説明します。

最も多いのは、軽度の腫れや赤みです。これらは治療後2〜3日以内に自然に軽快することがほとんどです。また、治療部位に軽い圧痛を感じることもありますが、これも数日で改善します。

まれに、内出血が現れることがあります。これは皮下の細い血管が一時的に損傷を受けるためで、通常1〜2週間で消失します。メイクでカバーできる程度のものがほとんどです。

乾燥感も一時的に現れることがあります。これは、熱による水分の蒸発と、皮膚のターンオーバーが促進されることによるものです。十分な保湿ケアを行うことで改善します。

避けるべき状況とリスク

以下のような状況では、ハイフ治療を避けるべきです。

妊娠中・授乳中の方は、安全性が確認されていないため治療をお断りしています。また、治療部位に感染症や炎症がある場合、金属プレートなどのインプラントがある場合も治療できません。

重篤な心疾患や血液凝固異常がある方、免疫抑制剤を服用中の方も、治療前に十分な検討が必要です。

また、過度に日焼けした肌や、最近レーザー治療を受けた肌への施術は、色素沈着などのリスクが高まるため、適切な間隔を空ける必要があります。

まれな合併症

極めてまれですが、以下のような合併症が報告されています。

熱傷や水疱形成は、出力設定が不適切だったり、同一部位への過度な照射が原因で起こることがあります。適切な技術と経験を持った医師による治療では、このリスクは最小限に抑えられます。

神経の一時的な麻痺も、ごくまれに報告されています。これは、神経走行部位への過度な照射が原因とされています。多くの場合、数週間から数ヶ月で回復しますが、予防が最も重要です。

組織の過度な収縮による不自然な変形も、理論的には可能性があります。このため、適切な出力設定と照射パターンの選択が極めて重要です。

費用対効果と治療頻度

治療費用の詳細

当院でのハイフ治療費用は、治療範囲と使用するショット数によって決まります。

全顔治療の場合、15万円〜25万円程度が一般的な費用です。この費用には、カウンセリング、治療、アフターケアまでが含まれています。

部分治療の場合は、目元のみで8万円〜、頬のみで10万円〜といった設定になっています。気になる部位に限定することで、費用を抑えながら効果的な治療を受けることができます。

ただし、安価すぎるクリニックには注意が必要です。適切な機器の使用や安全対策にはそれなりのコストがかかるため、あまりに安価な場合は品質に問題がある可能性があります。

治療間隔と持続期間

ハイフ治療の効果は、通常6ヶ月から1年程度持続します。個人差がありますが、多くの方は8〜10ヶ月程度で「そろそろ次の治療を」と感じられるようです。

治療間隔は、最低でも3ヶ月は空けることをお勧めしています。短期間での反復治療は、組織へのダメージが蓄積し、かえって逆効果になる可能性があります。

初回治療の効果を評価し、追加治療の必要性を判断するまでに、通常2〜3ヶ月の観察期間を設けています。この期間中に、コラーゲンの新生が進み、最終的な効果が確認できます。

他治療との費用比較

ハイフ治療を他の治療法と費用面で比較してみましょう。

手術によるリフトアップの場合、費用は50万円〜100万円程度ですが、効果の持続期間は5〜10年と長期間です。一方、ハイフは費用は3分の1程度ですが、持続期間は1年程度と短めです。

糸によるリフトアップは、30万円〜50万円程度で、持続期間は2〜3年です。ハイフと手術の中間的な位置づけと言えるでしょう。

ヒアルロン酸注入は、1回の費用はハイフより安価(10万円〜20万円程度)ですが、持続期間が6ヶ月〜1年と短いため、長期的にはハイフと同程度の費用がかかる場合があります。

TFT治療におけるハイフの位置づけ

TFT治療との組み合わせ効果

当院で行っているTFT(Total Facial Treatment)治療では、ハイフを他の治療法と組み合わせることで、より総合的な若返り効果を目指しています。

ハイフによるリフトアップ効果に、ヒアルロン酸注入によるボリューム補正を組み合わせることで、より自然で立体的な仕上がりが期待できます。たるみを改善すると同時に、加齢により失われたボリュームを補うことで、若々しい印象を回復できます。

また、ボトックス注射と組み合わせることで、表情筋による動的なしわを改善しながら、静的なたるみも同時に解決できます。この組み合わせにより、より包括的なアンチエイジング効果が期待できます。

年代別のTFT治療プラン

30代の方には、予防的な観点からハイフを含むTFT治療をお勧めしています。まだ大きな変化が現れていない段階で適切なケアを始めることで、老化の進行を効果的に遅らせることができます。

40代では、気になる変化が現れ始める時期です。ハイフによるリフトアップを中心に、必要に応じてヒアルロン酸やボトックスを組み合わせた治療プランを提案いたします。

50代以降では、より包括的なアプローチが必要になります。ハイフによる基本的な引き締めに加えて、ボリューム補正や表情筋の調整を組み合わせることで、年代に応じた美しさを追求します。

個別化された治療計画

TFT治療では、患者様一人ひとりの顔の特徴や老化の進行パターンを詳しく分析し、最適な治療の組み合わせを提案いたします。

骨格の特徴、筋肉の動き方、脂肪の分布、皮膚の厚さなど、様々な要素を考慮して治療計画を立てます。画一的な治療ではなく、その方にとって最も効果的で自然な結果を目指します。

また、ライフスタイルや予算に応じて、治療の優先順位を決めることも可能です。すべてを一度に行う必要はなく、段階的に理想の状態に近づけていくことも可能です。

よくある質問と誤解

「ハイフは痛くて効果がない」という噂について

インターネット上では「ハイフは痛いだけで効果がない」という意見も見かけますが、これは適切な治療を受けていない可能性があります。

確かに、出力設定が不適切だったり、技術が未熟だったりする場合は、痛みばかりで効果が感じられないことがあります。しかし、適切な技術と機器を用いれば、痛みは最小限に抑えながら確実な効果を得ることができます。

また、効果の現れ方には個人差があり、1回の治療ですぐに劇的な変化を期待するのは現実的ではありません。2〜3ヶ月かけて徐々に効果が現れることを理解していただくことが重要です。

「ハイフをすると老ける」という心配について

「ハイフを受けると顔が老けて見える」という心配をされる方もいらっしゃいますが、これは通常、過度な治療や不適切な施術が原因です。

適切な出力と照射パターンで治療を行えば、このような問題は起こりません。むしろ、顔に脂肪が少ない方が頻繁にハイフを受けると、逆に老けて見える可能性があるため、患者様の状態を十分に評価してから治療を行います。

定期的な適切な治療は、老化の進行を遅らせる効果があります。重要なのは、経験豊富な医師による適切な判断と技術です。

効果の持続期間について

「ハイフの効果はどのくらい持続するのか」というご質問をよくいただきます。一般的には6ヶ月から1年程度とお答えしていますが、これは個人差が大きいものです。

年齢、肌質、生活習慣、紫外線対策の状況などにより、効果の持続期間は変わります。適切なスキンケアと生活習慣の改善により、効果をより長く維持することが可能です。

また、定期的なメンテナンス治療により、良い状態を長期間保つことができます。1年に1〜2回の治療を継続することで、老化の進行を効果的に遅らせることができます。

まとめ:安全で効果的なハイフ治療を受けるために

医師選択の重要性

ハイフ治療の成功は、治療を行う医師の技術と経験に大きく左右されます。ハイフに関する十分な知識と豊富な経験を持つ医師を選ぶことが、安全で効果的な治療の第一歩です。

カウンセリングの際に、治療のメリットだけでなくリスクについても詳しく説明してくれる医師を選びましょう。また、あなたの肌質や悩みに応じて、ハイフ以外の選択肢についても提案してくれる医師が理想的です。

症例写真や実績を確認し、アフターケアの体制が整っているクリニックを選ぶことも重要です。万が一の副作用に対しても、適切に対応できる体制があるかを確認してください。

現実的な期待値の設定

ハイフ治療に対して現実的な期待値を持つことも重要です。劇的な変化を一度で期待するのではなく、自然で段階的な改善を目指すことが、満足度の高い治療結果につながります。

「10歳若く見えるようになりたい」といった過度な期待ではなく、「疲れた印象を改善したい」「フェイスラインをすっきりさせたい」といった具体的で現実的な目標を設定することをお勧めします。

また、ハイフだけですべての悩みが解決するわけではないことも理解しておくことが大切です。必要に応じて他の治療法と組み合わせることで、より理想的な結果を得ることができます。

治療後のケアと生活習慣

ハイフ治療の効果を最大限に活かし、長く維持するためには、治療後のケアと生活習慣の改善が欠かせません。

十分な紫外線対策は、治療効果を維持する上で最も重要です。日焼け止めの使用はもちろん、帽子や日傘なども積極的に活用してください。

適切なスキンケアにより、治療により改善された肌質を維持することができます。保湿ケアを充実させ、肌のバリア機能を高めることが重要です。

生活習慣の改善も効果の持続に大きく影響します。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけることで、治療効果をより長く維持することができます。

2025年現在、ハイフ治療は医療機関でのみ安全に受けることができる治療法です。適切な医師による治療を受けることで、安全で効果的な若返りを実現することができます。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。あなたにとって最適な治療プランをご提案させていただきます。

[blog_parts id=”24962″]

HIFU)の効果と安全性のご相談・カウンセリング予約

庄内プライベートクリニック(医療法人丸岡医院グループ)では美容医療を提供しています。まずはカウンセリングからお気軽にご相談ください。

電話でのご予約: 0234-25-3217
LINE予約: 友だち追加してご予約

丸岡 悠 医師 | 医療法人丸岡医院

監修医師

丸岡 悠(ゆう)

医療法人丸岡医院 理事 / 医師
庄内プライベートクリニック 院長

本記事は医療法人丸岡医院の監修のもと制作しています。

山形県酒田市出身。獨協医科大学卒業後、沖縄県立北部病院・日本海総合病院を経て現職。顔全体のバランスを見ながら注入部位と量を決める施術を行っています。

獨協医科大学卒業。沖縄県立北部病院、日本海総合病院を経て現職。庄内プライベートクリニックにてヒアルロン酸注入(TFT)・ボトックスを担当。

ご相談・ご予約

記事の内容について、医師に直接ご相談いただけます

庄内プライベートクリニック・代官山院、どちらでもご相談いただけます