腹壁瘢痕ヘルニア – 消化器の疾患

腸・腹膜疾患の一種である腹壁瘢痕ヘルニアは、過去の手術で生じた傷跡部分が脆弱化し、腹腔内の臓器や組織が腹壁を突き抜けて外側に膨隆する病態を指します。

この症状は、手術後の回復過程において傷跡部位の組織が十分な強度を獲得できなかった場合や、過剰な圧力が加わることにより発生する可能性があります。

患者様の中には、腹部に違和感や疼痛を自覚したり、目視で膨らみを確認できたりする方もいらっしゃいますが、無症状の場合もあるため、定期的な健康診断による経過観察が重要となります。

この記事を書いた人
丸岡 悠(まるおか ゆう)
丸岡 悠(まるおか ゆう)
外科医

1988年山形県酒田市生まれ。酒田南高校卒業後、獨協医科大学(栃木)にて医師免許取得。沖縄県立北部病院、独立行政法人日本海総合病院を経て現職(医療法人丸岡医院)。

腹壁瘢痕ヘルニアの種類(病型)

腹壁瘢痕ヘルニアは、開腹手術後の傷跡部分に発生する腹壁の脆弱化による疾患です。

その形態や状態によって5つの主要な病型に分類され、各病型の特徴的な所見は診断の重要な指標となります。

病型の分類と理解は、医学的評価における基礎的な要素として位置づけられています。

単純型の特徴

単純型は腹壁瘢痕ヘルニアの基本形態であり、腹壁の欠損部が比較的小規模な状態を指します。

一般的にヘルニア門(腹壁の開口部)の直径は2〜5cm程度で、CTやMRI検査での計測により正確な評価を行います。

欧州ヘルニア学会の分類によると、単純型は腹壁瘢痕ヘルニアの約60%を占めると報告されています。

単純型の規模分類直径サイズ発生頻度
極小型2cm未満15%
小型2-4cm45%
中型4-6cm40%

単純型の特徴として、腹壁の層構造の破綻が限局的であり、筋膜(腹壁を形成する膜状の組織)の欠損も単一層にとどまることが挙げられます。

ヘルニア門の形状は円形または楕円形を呈することが多く、腹腔内臓器の脱出も軽度です。

複雑型の分類と特徴

複雑型は、単純型と比較してより高度な病態を示し、ヘルニア門の直径が6cm以上に及ぶことも珍しくありません。

国際ヘルニア学会のデータベースによると、複雑型は全症例の約30%を占めています。

複雑型の特徴発生部位特記事項
多発性開口型正中線上複数の欠損
広範囲欠損型側腹部筋層の離開
混合型複数領域組織の癒着

複雑型では、腹直筋の離開(筋肉の分離)を伴うことが多く、腹壁の層構造の破綻も複数層に及びます。

European Hernia Society(欧州ヘルニア学会)の調査では、複雑型の約70%で腹直筋離開を伴うと報告されています。

嵌頓型の病態

嵌頓型は、腸管や大網(腹腔内の脂肪組織)などの腹腔内臓器がヘルニア門に固定され、自然還納が困難となった状態を指します。

米国外科学会の統計によると、腹壁瘢痕ヘルニアの約15%が嵌頓を経験します。

  • 急性嵌頓:24時間以内の発症
  • 慢性嵌頓:1週間以上の経過
  • 部分嵌頓:腸管壁の一部のみの嵌入
  • 完全嵌頓:腸管全周の嵌入

絞扼型の特性

絞扼型では、ヘルニア内容物の血流障害が発生し、組織の虚血性変化が特徴となります。

国際外科学会のガイドラインによると、嵌頓型の約25%が絞扼型に移行すると報告されています。

絞扼の段階虚血時間組織変化
初期6時間未満可逆性あり
中期6-12時間部分壊死
後期12時間以上完全壊死

再発型の特徴

再発型は、過去の修復手術後に同一部位または近接部位に再度ヘルニアが発生した状態です。

World Journal of Surgery(世界外科学会誌)の報告では、従来の修復術後の再発率は15-20%とされています。

  • 早期再発:術後3か月以内の発症が25%
  • 晩期再発:術後1年以降の発症が75%
  • 同一部位再発:修復部位での再発が80%
  • 近接部再発:修復部位周辺での再発が20%

腹壁瘢痕ヘルニアの病型分類は、医学的な評価と経過観察の基準として確立されています。

腹壁瘢痕ヘルニアの主な症状

腹壁瘢痕ヘルニアは、腹部手術後の傷跡部分に発生する疾患として知られており、その症状は多岐にわたります。

手術痕における組織の脆弱化により、腹腔内の臓器が皮下に突出することで、患者さんの生活に大きな影響を与えることがあり、早期の症状把握が必要となります。

基本的な症状と特徴

腹壁瘢痕ヘルニアの初期症状として特徴的なのは、手術痕付近に見られる膨隆(突出した部分)と、それに伴う違和感です。

この膨隆は体位変換や日内変動によって大きさが変化し、特に立位時や咳をした際に顕著になる傾向にあります。

腹部全体の張り感は食後に増強し、長時間の立位姿勢によって不快感が増大することが臨床的に確認されています。

症状の発現時期特徴的な症状増悪因子
早期局所的な膨隆立位姿勢
中期持続的な違和感腹圧上昇
後期慢性的な痛み身体活動

病型別の症状の違い

腹壁瘢痕ヘルニアの症状は、病型によって明確な違いを示します。単純型では腹壁の膨隆と軽度の違和感が主体ですが、複雑型になると腹痛や消化管症状(食欲不振、便通異常など)が随伴します。

嵌頓型(かんとんがた:腸管が戻らなくなった状態)では急性の腹痛と嘔吐が特徴的で、絞扼型(こうやくがた:血流が途絶えた状態)では激しい痛みと全身性の症状が出現します。

病型分類主症状随伴症状重症度
単純型膨隆なし軽度
複雑型腹痛消化器症状中等度
嵌頓型急性腹痛嘔吐・発熱重度

症状の進行と変化

症状の進行は以下のような段階的変化を示します。

  • 初期段階:局所的な膨隆と間欠的な違和感
  • 進行段階:持続的な腹部不快感と機能障害
  • 重症段階:急性腹症様の症状群
  • 慢性段階:持続的な疼痛と日常生活障害

腹壁瘢痕ヘルニアの進行に伴い、症状は徐々に増悪する傾向にあります。初期の軽微な違和感から、進行すると持続的な腹部症状へと変化していきます。

日常生活への影響

腹壁瘢痕ヘルニアによる日常生活への影響は広範囲に及びます。

身体活動の制限や姿勢変化に伴う不快感は、患者さんのQOL(生活の質)を著しく低下させる要因となります。

生活場面具体的症状影響度
仕事環境立位時の疲労中度
家事動作重量物挙上時の痛み高度
運動時活動制限高度

要注意の症状

緊急性の高い症状として、以下の項目に注意が必要です。

  • 急激な疼痛の出現と増強
  • 持続する嘔吐や著しい腹部膨満
  • 38度以上の発熱
  • 膨隆部の急激な増大や発赤

腹壁瘢痕ヘルニアの症状は、個々の患者さんの生活環境や活動状況によって大きく異なります。

日常的な体調の変化に留意し、早期の医療機関受診を心がけることが望ましいと考えられます。

腹壁瘢痕ヘルニアの原因

腹壁瘢痕ヘルニアは、腹部手術後の組織修復過程において発生する合併症の一つです。

手術創部の治癒不全や組織の脆弱化が主たる原因となり、研究データによると開腹手術後の約10-15%の患者さんに発症すると報告されています。

複数の危険因子が重なることで、発症リスクは相乗的に上昇することが明らかになっています。

手術に関連する原因

腹壁瘢痕ヘルニアの発生率は、手術の種類や方法によって大きく異なります。

緊急手術では計画手術と比較して2-3倍の発生率を示し、特に術後感染を併発した場合、発生リスクは4倍以上に上昇します。

縫合材料の選択や縫合技術も重要な因子となり、特に筋膜の縫合状態が組織の治癒過程に大きく影響します。

手術関連因子リスク上昇率特記事項
緊急手術2-3倍組織の準備不足
術後感染4倍以上創傷治癒遅延
不適切な縫合2-5倍技術依存性大

患者側の要因

個々の患者さんの身体状態や基礎疾患が発症リスクに関与します。

BMI30以上の肥満患者では発症リスクが2倍に上昇し、血糖コントロール不良の糖尿病患者では3倍以上のリスク上昇が認められます。

喫煙者における発症率は非喫煙者の1.5倍に達し、長期ステロイド使用者では2倍以上のリスクがあります。

リスク因子相対リスク影響メカニズム
肥満(BMI≧30)2.0腹圧上昇
糖尿病3.0以上組織治癒遅延
喫煙1.5血流障害

解剖学的要因

腹壁の解剖学的特徴が発症に深く関与します。正中切開では側方切開と比較して1.5-2倍の発症率を示し、特に臍周囲での発生頻度が高くなります。

腹直筋の走行や筋膜の構造が、ヘルニア門(腹壁の欠損部)の形成に影響を与えることが解明されています。

以下の部位別発生頻度に注目が必要です。

  • 上腹部正中:全体の40%
  • 下腹部正中:全体の30%
  • 側腹部:全体の20%
  • その他:全体の10%

生活習慣関連因子

日常生活における様々な要因が発症と密接に関連します。継続的な重労働従事者では、一般的な職種と比較して発症リスクが1.8倍上昇します。

慢性的な便秘による腹圧上昇も重要な因子となり、持続的な咳嗽を伴うCOPD患者では2倍以上の発症リスクが報告されています。

生活因子リスク倍率予防的配慮
重労働1.8倍負荷軽減
慢性便秘1.5倍排便管理
COPD2.0倍以上咳嗽管理

腹壁瘢痕ヘルニアの発生には、これらの要因が複雑に絡み合っており、個々の患者さんの状況に応じた総合的な評価が求められます。

診察(検査)と診断

腹壁瘢痕ヘルニアの診断は、段階的な評価手順に基づいて実施します。

医師による視診・触診から始まり、画像診断による客観的評価へと進行し、最終的な確定診断に至ります。

一般的な診断精度は90%以上とされており、特にCT検査による診断の感度は95%を超えると報告されています。

基本的な診察手順

診察は視診による手術痕周囲の観察から開始し、膨隆の有無や大きさ、形状を詳細に記録します。

触診では膨隆部の還納性(押し戻せるかどうか)を評価し、立位・臥位での変化を観察します。

ヘルニア門(腹壁の欠損部)の大きさは、一般的に2cm未満を小型、2-4cmを中型、4cm以上を大型と分類します。

診察手順評価内容所要時間
問診既往歴確認5-10分
視診膨隆評価3-5分
触診還納性確認5-7分

画像診断の種類と特徴

画像診断では、腹部単純X線検査から開始し、超音波検査、CT検査へと進みます。

超音波検査は非侵襲的で即時性があり、動的評価が可能です。

CT検査の空間分解能は0.5mm以下で、ヘルニア門の正確な測定が可能となります。

MRI検査は、特に軟部組織の評価に優れ、1mm以下の詳細な組織構造を描出できます。

検査方法所要時間被曝量
X線検査5分0.7mSv
CT検査15-20分5-10mSv
MRI検査30-40分なし

病型別の診断ポイント

各病型における特徴的な所見を明確化します。

単純型では3cm未満のヘルニア門と良好な還納性が特徴です。複雑型では腸管の癒着による還納困難を認め、嵌頓型では強い疼痛と腸閉塞症状を伴います。

絞扼型では、造影CT検査で腸管壁の造影不良や浮腫所見が観察されます。

病型ヘルニア門径緊急度
単純型3cm未満
複雑型3-5cm
嵌頓型5cm以上

鑑別診断の実施

鑑別診断には、画像検査による客観的評価が不可欠です。

腹壁血腫は造影CTで特徴的な造影パターンを示し、腹壁膿瘍では造影効果を伴う被包化病変として観察されます。

腹壁腫瘍との鑑別には、MRI検査におけるT1/T2強調画像の信号特性が有用です。

確定診断と重症度評価

確定診断には、複数のモダリティによる総合的な評価が重要です。

CT検査での3D再構成画像により、ヘルニア門の形状や大きさを正確に測定し、MRI検査で周囲組織との関係を詳細に評価します。

病型分類と重症度評価に基づき、今後の方針を決定していきます。

腹壁瘢痕ヘルニアの正確な診断には、系統的な診察と画像検査による客観的評価の組み合わせが必要となります。

腹壁瘢痕ヘルニアの治療法と処方薬、治療期間

腹壁瘢痕ヘルニアの治療には、手術療法を中心とした様々な選択肢があり、患者さんの状態や病型に応じて個別の治療方針を立てます。

統計データによると、手術による修復の成功率は95%以上とされ、再発率は10%程度です。

治療期間は手術方法により異なりますが、完全な回復まで通常3〜6か月を要します。

基本的な治療方針

治療方針の決定には、ヘルニア門(腹壁の欠損部)のサイズや患者さんの全身状態が判断基準となります。

単純型では2〜3週間の待機期間を設けて予定手術を行い、嵌頓型や絞扼型では6時間以内の緊急手術を実施します。

手術時期の選択は治療成績に大きく影響し、緊急手術の場合は合併症率が15〜20%上昇するとの報告があります。

病型手術までの期間手術時間入院期間
単純型2-3週間60-90分5-7日
複雑型1-2週間90-120分7-10日
嵌頓型6時間以内120-180分10-14日

手術方法の種類

現代の手術方法は、従来の直接縫合からメッシュ(人工補強材)使用へと進化しています。

腹腔鏡下手術では3〜4個の5-12mm程度の小切開で手術を完了でき、術後痛みは従来法と比べて40%減少します。

ロボット支援下手術では、3D画像による精密な操作が可能となり、手術時間は平均して120分程度です。

手術方法手術創の大きさ術後痛み回復期間
直接縫合5-10cm中等度4-6週間
腹腔鏡下0.5-1.2cm×3-4か所軽度2-4週間
ロボット支援0.8-1.2cm×4か所軽度2-4週間

術後管理と回復期間

術後管理は段階的に行い、早期離床(手術後24-48時間以内の歩行開始)を推奨します。

創部の完全な治癒には3-4週間を要し、日常生活への完全復帰までは約6週間が目安となります。

重量物(3kg以上)の挙上制限は術後8-12週間継続します。

術後経過活動内容制限解除時期
1週間以内歩行開始術後1-2日
1-4週間軽作業可能術後2週間
1-3か月通常業務術後4-6週間

治療後の経過観察

経過観察は術後1年間を基本とし、1週間後、1か月後、3か月後、6か月後、12か月後に定期検査を実施します。

再発の95%は術後2年以内に発生するため、この期間の定期的な観察が重要です。

長期成績の向上には、体重管理(BMI 25未満)と腹圧上昇の予防が必要となります。

腹壁瘢痕ヘルニアの治療成績は、手術方法の選択と術後管理の質に大きく依存します。

個々の患者さんの状態に合わせた治療選択と、適切な術後管理が治療成功の鍵となります。

腹壁瘢痕ヘルニアの治療における副作用やリスク

腹壁瘢痕ヘルニアの手術治療には、一般的な手術リスクと疾患特有の合併症が伴います。

手術部位感染の発生率は一般的な腹部手術の2倍以上(10-15%)に達し、メッシュ(人工補強材)使用による特有の問題も報告されています。

高齢者や基礎疾患を持つ患者さんでは、合併症率が1.5-2倍に上昇することが臨床研究で明らかになっています。

手術に伴う一般的なリスク

手術関連の合併症は、患者さんの年齢や基礎疾患によって発生率が変動します。

65歳以上の高齢者では感染率が15-20%まで上昇し、糖尿病患者ではさらに1.5倍高くなります。

手術時間が3時間を超える場合、感染リスクは2倍に増加するとの報告もあります。

リスク要因一般的な発生率高リスク群での発生率
創部感染10-15%20-25%
深部感染3-5%8-12%
血腫形成5-8%10-15%

メッシュ関連の合併症

メッシュ使用による合併症は、材質や固定方法により発生頻度が異なります。

ポリプロピレン製メッシュでは慢性炎症が3-7%で発生し、複合メッシュでは感染率が2-4%となっています。

腸管との癒着は10-15%で認められ、その中の約3%で腸閉塞症状を呈します。

メッシュの種類合併症の種類発生頻度
ポリプロピレン慢性炎症3-7%
複合メッシュ感染2-4%
両面コーティング癒着5-8%

病型別の特有リスク

緊急手術を要する嵌頓型や絞扼型では、合併症率が通常の2-3倍に上昇します。

腸管切除を要する症例では、縫合不全のリスクが8-12%に達し、術後の在院日数も1.5-2倍に延長します。

再発型では、手術の技術的難易度が上昇し、合併症率は初回手術の1.5倍となります。

手術時期合併症率平均在院日数
待機手術15-20%7-10日
緊急手術35-45%14-21日
再発手術25-30%10-14日

長期的な問題点

術後6か月以上持続する慢性疼痛は15-20%の患者さんに発生し、そのうち5%は日常生活に支障をきたす程度の痛みを訴えます。

メッシュ周囲の線維化による腹壁硬化は30-40%で認められ、10%程度で違和感が持続します。

リスク軽減のための注意点

術後のリスク軽減には、段階的な活動再開が重要です。

術後3か月間は5kg以上の重量物挙上を避け、6か月までは激しい運動を控えることで、再発率を50%低減できるとの報告があります。

定期的な経過観察により、早期の合併症発見と対応が望ましい結果につながります。

治療費について

治療費についての留意点

実際の治療費(医療費)が以下説明より高額になるケースが多々ございます。以下記載内容について当院では一切の責任を負いかねます事を予めご了承下さい。

腹壁瘢痕ヘルニアの治療費は、手術手技料、入院費用、使用する医療材料費など、複数の要素から構成されます。

特にメッシュ(人工補強材)を使用する手術では、材料費が総額に大きく影響します。

医療機関の規模や所在地域によって費用は10-20%の幅で変動する傾向にあります。

処方薬の薬価

手術後の疼痛管理には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を中心とした鎮痛薬と、感染予防のための抗生物質が使用されます。

薬剤費は症状の程度や使用期間によって変動し、標準的な処方で1日あたり2,000円から4,000円程度となっています。

薬剤種類1日薬価1週間薬価主な使用期間
鎮痛薬1,500円10,500円1-2週間
抗生剤2,500円17,500円3-5日間

1週間の治療費

標準的な入院期間における基本的な医療費には、入院基本料、手術手技料、材料費、投薬費が含まれます。

手術方法により費用は異なり、腹腔鏡手術では従来の開腹手術と比較して手術料が15-20%増加します。

費用項目通常手術腹腔鏡手術
手術料250,000円300,000円
メッシュ代80,000円100,000円
入院基本料42,000円42,000円

1か月の治療費

標準的な入院では、手術関連費用と入院費用を合わせて45万円から80万円程度となりますが、高度な手術や長期入院となった場合は100万円を超えることもあります。

なお、これらの費用には各種医療保険制度による給付が適用されます。

以上

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