野兎病とは、ウサギやリスなどの野生動物から感染するバクテリアが原因となって発症する人獣共通感染症です。
この感染症の主な症状は、発熱やリンパ節の腫れ、皮膚の潰瘍などがあげられます。重症化するリスクもあるため、注意が必要です。
日本国内における発生例は少ないですが、アウトドアレジャーの人気から、近年患者数は増加傾向にあります。
野外活動を行う場合は十分な対策が求められます。
野兎病の種類と特徴
野兎病には、その症状や感染経路の違いから潰瘍性扁桃炎型、腺熱型、肺炎型、敗血症型に分類されます。
どの病型も致死率が高いため、速やかな診断と治療の開始が重要とされています。
潰瘍性扁桃炎型(Ulceroglandular form)
潰瘍性扁桃炎型は、野兎病の中で最も一般的な病型です。
感染部位に潰瘍ができ、所属リンパ節が腫れるのが特徴的な症状となります。
感染経路 | 皮膚からの感染 |
潜伏期間 | 3~5日 |
致死率 | 5~15% |
感染部位は手や腕など皮膚の露出部分であることが多く、野兎病菌に汚染された動物の血液や体液などから経皮的に感染します。
潰瘍は無痛性で、しばしば痂皮が形成されます。
腺熱型(Typhoid form)
腺熱型は、全身症状が主体となる病型で、高熱や倦怠感などの症状が現れます。
リンパ節腫脹は全身性で、特に頸部や腋窩、鼠径部のリンパ節腫脹が顕著です。
- 高熱(38~40℃)
- 倦怠感
- 頭痛
- 筋肉痛
- 関節痛
感染経路は、野兎病菌に汚染された水や食物からの経口感染が考えられています。潜伏期間は1~3週間で、致死率は30~60%と高くなっています。
肺炎型(Pneumonic form)
感染経路 | 肺からの感染 |
潜伏期間 | 1~10日 |
致死率 | 30~60% |
肺炎型は、野兎病菌を吸入することで感染する病型です。咳嗽や胸痛、呼吸困難などの呼吸器症状が主体となります。
胸部X線写真では、びまん性の間質性肺炎像を呈することが多いとされています。
適切な治療を行わない場合、急速に呼吸不全が進行し、死に至ることもあります。
敗血症型
敗血症型は、野兎病菌が血流に入り込み、全身に感染が広がる病型です。
発熱や低血圧、意識障害など、敗血症に特徴的な症状が現れます。
致死率は非常に高く、50~60%にも上ると報告されています。また、敗血症型は他の病型から移行することもあり、注意が必要です。
野兎病において見られる特徴的な症状
野兎病は、感染部位や感染経路によって様々な症状を呈しますが、発熱、リンパ節腫脹、皮膚潰瘍が三大主要症状とされています。
これらの症状は、病型によって程度や現れ方が異なります。
発熱
病型 | 発熱の特徴 |
潰瘍性扁桃炎型 | 38~40℃の高熱 |
腺熱型 | 弛張熱や相対的徐脈を伴う |
発熱は、ほぼ全ての病型で認められる症状です。
潰瘍性扁桃炎型では38~40℃の高熱が特徴的で、腺熱型では弛張熱や相対的徐脈を伴うことが多いとされています。
発熱は野兎病の初期症状として重要で、感染後数日から2週間ほどで出現します。
リンパ節腫脹
リンパ節腫脹も、野兎病の主要な症状の一つです。感染部位の所属リンパ節が腫れるのが特徴で、しばしば化膿を伴います。
潰瘍性扁桃炎型では、感染部位である皮膚の近くのリンパ節が腫れます。一方、腺熱型では全身のリンパ節が腫脹することが多いとされています。
リンパ節腫脹は、発熱と同じくらい早期に出現する症状で、感染後数日から1週間ほどで認められます。
皮膚潰瘍
病型 | 皮膚潰瘍の有無 |
潰瘍性扁桃炎型 | あり |
腺熱型 | なし |
肺炎型 | なし |
敗血症型 | なし |
皮膚潰瘍は、潰瘍性扁桃炎型に特徴的な症状です。野兎病菌が皮膚から侵入した部位に、無痛性の潰瘍が形成されます。
潰瘍は、直径1~3cmほどで、しばしば中心部に痂皮を伴います。潰瘍の周囲は発赤し、浮腫状になることもあります。
皮膚潰瘍は、リンパ節腫脹よりも遅れて出現することが多く、感染後1~2週間ほどで認められます。
その他の症状
野兎病では、上記の三大主要症状以外にも、様々な症状が現れることがあります。
- 咳嗽や呼吸困難などの呼吸器症状
- 腹痛や下痢などの消化器症状
- 関節痛や筋肉痛などの全身症状
- 意識障害や昏睡などの中枢神経症状
これらの症状は、病型によって出現頻度や程度が異なります。
例えば、肺炎型では呼吸器症状が主体となり、敗血症型では全身症状や中枢神経症状が前面に立つことが多いとされています。
野兎病を引き起こす原因と感染経路
野兎病は、フランシセラ・ツラレンシス(Francisella tularensis)という細菌によって引き起こされる人獣共通感染症です。
この細菌は、ウサギやリスなどの野生動物に感染し、それらの動物から人へと伝播します。
フランシセラ・ツラレンシス(Francisella tularensis)
分類 | 特徴 |
グラム陰性菌 | 芽胞を形成しない |
通性細胞内寄生菌 | マクロファージ内で増殖可能 |
フランシセラ・ツラレンシスは、グラム陰性の通性細胞内寄生菌で、芽胞を形成しません。
この細菌は、宿主の細胞、特にマクロファージ内で増殖することができます。
また、フランシセラ・ツラレンシスは、環境中で長期間生存することが可能で、土壌や水中でも数ヶ月間は生存できるとされています。
野生動物からの感染
野兎病の主な感染源は、ウサギやリスなどの野生動物です。
これらの動物は、フランシセラ・ツラレンシスに感染しても、症状を示さないことが多いとされています。
人への感染経路としては、以下のようなものがあげられます。
- 感染動物の血液や体液との直接接触
- 感染動物の死骸との接触
- 感染動物の排泄物との接触
- 感染動物に咬まれること
特に、ハンターや野生動物を扱う職業の人は、感染のリスクが高いと考えられています。
ダニやハエを介した感染
媒介生物 | 感染経路 |
ダニ | 吸血によって感染動物から菌を取り込み、人に伝播 |
ハエ | 感染動物の体液や排泄物に接触し、人に伝播 |
フランシセラ・ツラレンシスは、ダニやハエなどの節足動物によっても伝播されることが知られています。
ダニは、感染動物の血液を吸うことで菌を取り込み、その後人を吸血する際に菌を伝播します。
一方、ハエは感染動物の体液や排泄物に接触することで菌を保持し、それが人の皮膚や粘膜に付着することで感染を引き起こします。
その他の感染経路
上記の他にも、以下のような感染経路が報告されています。
- 汚染された水や食物からの経口感染
- 汚染された土壌からの経皮感染
- 感染者からの空気感染(肺炎型の場合)
ただし、これらの感染経路は比較的まれで、野生動物やダニ、ハエからの感染が主であると考えられています。
診断するための方法と確定診断
野兎病の診断は、臨床症状や疫学的情報をもとに疑われるケースに対し、血清学的検査や細菌学的検査を行うことで確定されます。
早期診断と迅速な治療開始が重要ですが、野兎病に特異的な症状は少ないため、他の感染症との鑑別が必要不可欠です。
問診と身体所見
問診項目 | 身体所見 |
発症時期と経過 | 発熱の有無 |
野外活動歴 | リンパ節腫脹 |
動物との接触歴 | 皮膚潰瘍 |
地域の流行状況 | 呼吸器症状 |
野兎病が疑われる場合、まず詳細な問診を行います。発症時期や経過、野外活動歴、動物との接触歴、地域の流行状況などを確認することが大切です。
身体所見では、発熱やリンパ節腫脹、皮膚潰瘍の有無を確認します。また、肺炎型の場合は呼吸器症状の有無も重要なポイントとなります。
血清学的検査
血清学的検査は、野兎病の診断において重要な役割を果たします。代表的な検査法としては、以下のようなものがあげられます。
- 間接蛍光抗体法(IFA)
- ELISA法
- 凝集反応
これらの検査法は、血清中の野兎病菌に対する抗体を検出することで診断を行います。
ただし、抗体の上昇には感染後1~2週間ほどかかるため、発症初期には偽陰性となる可能性があります。
検査法 | 特徴 |
IFA | 感度・特異度ともに高い |
ELISA法 | 自動化が可能で大量検体の処理に適している |
凝集反応 | 手技が簡便だが、特異度がやや低い |
細菌学的検査
確定診断には、細菌学的検査が必要です。野兎病菌を検体から分離・同定することで診断を確定します。
検査材料としては、以下のようなものが用いられます。
- 潰瘍部の浸出液や膿汁
- リンパ節の穿刺吸引液
- 血液
- 喀痰
分離された菌株は、生化学的性状や遺伝子解析などによって同定されます。
ただし、野兎病菌の取り扱いには、高度な安全設備を備えたバイオセーフティレベル3(BSL3)の施設が必要とされています。
その他の検査
上記の検査法の他にも、以下のような検査が診断の助けとなる場合があります。
- 胸部X線写真(肺炎型の場合)
- 血液検査(白血球数、CRP値など)
- 病理組織学的検査(リンパ節生検など)
これらの検査は、野兎病に特異的ではありませんが、病態の把握や他疾患との鑑別に有用です。
治療法と処方される薬剤
野兎病の治療は、抗菌薬の投与が中心となります。
早期に適切な抗菌薬を投与することが、治療成功のカギを握っています。
また、病型や重症度に応じて、投与経路や期間を調整する必要があります。
第一選択薬
抗菌薬 | 投与経路 |
ストレプトマイシン | 筋肉内注射 |
ゲンタマイシン | 筋肉内注射または静脈内投与 |
野兎病の第一選択薬は、アミノグリコシド系抗菌薬のストレプトマイシンとゲンタマイシンです。
これらの抗菌薬は、野兎病菌に対して優れた抗菌活性を示します。
通常、1日2回の筋肉内注射で投与します。重症例では、ゲンタマイシンの静脈内投与が選択される場合もあります。
投与期間は、7~14日間が一般的です。症状の改善が見られた後も、十分な期間の投与が必要とされています。
代替薬
アミノグリコシド系抗菌薬が使用できない場合や、副作用などで投与が困難な場合は、以下のような代替薬が選択されます。
- テトラサイクリン系抗菌薬(ドキシサイクリンなど)
- フルオロキノロン系抗菌薬(シプロフロキサシンなど)
- クロラムフェニコール
これらの抗菌薬は、経口投与または静脈内投与で用いられます。投与期間は、テトラサイクリン系とクロラムフェニコールでは14~21日間、フルオロキノロン系では10~14日間が目安となります。
小児や妊婦への投与
小児や妊婦への抗菌薬の選択には注意が必要です。
アミノグリコシド系抗菌薬は、聴覚障害などの副作用のリスクがあるため、小児への使用は慎重に検討されます。
妊婦では、テトラサイクリン系抗菌薬とフルオロキノロン系抗菌薬は避けるべきとされています。
クロラムフェニコールも、新生児への影響を考慮し、使用を控える必要があります。
これらのケースでは、リスクとベネフィットを十分に検討し、専門家の意見を参考にしながら、慎重に薬剤を選択することが大切です。
その他の治療
抗菌薬療法に加えて、以下のような対症療法が行われる場合があります。
- 解熱鎮痛薬の投与
- 補液や電解質補正
- 呼吸管理(肺炎型の場合)
- ドレナージや外科的処置(リンパ節膿瘍など)
これらの治療は、患者の状態に応じて適宜選択され、抗菌薬療法と並行して行われます。
野兎病の治療にかかる期間と予後
野兎病の治療期間は、病型や重症度、治療開始のタイミングなどによって異なりますが、一般的には数週間から数ヶ月を要します。
適切な抗菌薬治療が行われた場合、予後は良好であることが多いですが、治療が遅れたり、合併症を伴ったりした場合は、予後不良となるリスクがあります。
治療期間
病型 | 治療期間 |
潰瘍性扁桃炎型 | 2~3週間 |
腺熱型 | 4~6週間 |
肺炎型 | 4~8週間 |
敗血症型 | 6~12週間 |
野兎病の治療期間は、病型によって大きく異なります。
最も一般的な潰瘍性扁桃炎型では、抗菌薬治療を2~3週間行うことで、多くの場合治癒が得られます。
一方、腺熱型や肺炎型では、治療期間が長くなる傾向にあります。これらの病型では、4~8週間の抗菌薬治療が必要とされることが多いです。
敗血症型は、最も重症な病型であり、治療期間も長期に及びます。
6~12週間の抗菌薬治療を要することが多く、集中治療室での管理が必要となる場合もあります。
予後
野兎病の予後は、早期診断と適切な治療が行われた場合、一般的に良好です。
抗菌薬治療が奏功し、合併症を伴わなければ、ほとんどの患者は完治が期待できます。
しかし、以下のような場合は、予後不良となるリスクが高くなります。
- 診断や治療の遅れ
- 高齢者や免疫不全患者
- 敗血症型や肺炎型などの重症病型
- 中枢神経系の合併症
特に、敗血症型では、致死率が30~60%に達すると報告されています。
また、肺炎型でも、呼吸不全や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を合併した場合、予後不良となる可能性があります。
予後不良因子 | 致死率 |
敗血症型 | 30~60% |
肺炎型(呼吸不全合併) | 10~30% |
中枢神経系合併症 | 10~20% |
後遺症
野兎病の後遺症は、病型や合併症の有無によって異なります。
多くの場合、適切な治療が行われれば後遺症を残すことなく治癒します。
ただし、以下のような後遺症が報告されています。
- リンパ浮腫
- 肺線維症
- 胸膜癒着
- 脳神経障害
これらの後遺症は、治療が遅れたり、重症化したりした場合に起こりやすいとされています。
フォローアップ
野兎病の治療後は、再発や後遺症の有無を確認するため、定期的なフォローアップが重要です。治療終了後、数ヶ月から1年程度は、定期的な診察や検査を行うことが推奨されています。
また、肺炎型や敗血症型など、重症病型の場合は、より長期的なフォローアップが必要となる場合があります。
野兎病の治療における副作用やリスク
野兎病の治療に用いられる抗菌薬は、一般的に有効性が高く、重大な副作用の発生頻度は低いとされています。
アミノグリコシド系抗菌薬の副作用
副作用 | 発生頻度 |
腎障害 | 5~10% |
聴覚障害 | 1~5% |
前庭機能障害 | 1~5% |
アミノグリコシド系抗菌薬(ストレプトマイシン、ゲンタマイシンなど)は、腎障害や聴覚障害、前庭機能障害などの副作用を引き起こす可能性があります。
特に、腎機能が低下している患者や高齢者、長期投与が必要な患者では、副作用の発生リスクが高くなります。
定期的な腎機能のモニタリングや聴力検査が必要とされています。
テトラサイクリン系抗菌薬の副作用
テトラサイクリン系抗菌薬(ドキシサイクリンなど)の主な副作用は、消化器症状(悪心、嘔吐、下痢など)です。
また、光線過敏症を引き起こすことがあるため、服用中は直射日光を避ける必要があります。
その他、以下のような副作用が報告されています。
- 歯や骨の発育障害(小児)
- 偽膜性大腸炎
- 肝機能障害
- 血液障害(稀)
妊婦や小児への投与は、リスクとベネフィットを十分に検討する必要があります。
フルオロキノロン系抗菌薬の副作用
副作用 | 発生頻度 |
消化器症状 | 1~10% |
中枢神経症状 | 0.1~1% |
腱障害 | 0.1~1% |
フルオロキノロン系抗菌薬(シプロフロキサシンなど)の副作用として、消化器症状(悪心、嘔吐、下痢など)や中枢神経症状(頭痛、めまい、不眠など)が比較的よく見られます。
また、腱障害(アキレス腱断裂など)のリスクがあるため、高齢者や腎機能低下患者、ステロイド併用患者では注意が必要です。
妊婦や小児への投与は避けるべきとされています。
クロラムフェニコールの副作用
クロラムフェニコールの最も重大な副作用は、再生不良性貧血です。発生頻度は低いものの、致死的となる可能性があります。
その他、以下のような副作用が報告されています。
- 骨髄抑制
- グレイ症候群(新生児)
- 消化器症状
- 末梢神経障害
新生児や妊婦への投与は禁忌とされています。
予防方法
野兎病の予防には、感染リスクの高い状況を避け、適切な対策を講じることが重要です。
特に、野生動物との接触や、ダニに咬まれることを防ぐことが大切です。
野生動物との接触を避ける
野生動物 | 感染リスク |
ウサギ | 高い |
リス | 高い |
イタチ | 中程度 |
ネズミ | 中程度 |
野兎病の主な感染源は、野生動物、特にウサギやリスです。これらの動物との不用意な接触は避けるべきです。
狩猟やキャンプなどの野外活動の際は、以下の点に注意しましょう。
- 野生動物の死骸に素手で触れない
- 野生動物の排泄物に触れない
- 野生動物を捕まえたり、餌付けしたりしない
やむを得ず野生動物に接触する必要がある場合は、手袋やマスクを着用し、接触後は石鹸で手洗いを行います。
ダニ対策を徹底する
ダニは、感染動物の血液を吸った後、人を吸血することで野兎病を媒介します。
ダニに咬まれないための対策が重要です。
ダニ対策 | 具体例 |
服装 | 長袖、長ズボン、靴下を着用する |
忌避剤 | ダニ用忌避剤を衣服や肌に塗布する |
入浴 | 野外活動後は速やかに入浴し、ダニを洗い流す |
衣服の処理 | 衣服を洗濯し、高温で乾燥させる |
野外活動の際は、肌の露出を少なくし、ダニが衣服の隙間から侵入しないよう注意します。ダニ用の忌避剤を使用することも効果的です。
活動後は、速やかに入浴し、ダニを洗い流します。衣服は洗濯し、高温で乾燥させることで、ダニを死滅させることができます。
治療費について
実際の治療費(医療費)が以下説明より高額になるケースが多々ございます。以下記載内容について当院では一切の責任を負いかねます事を予めご了承下さい。
野兎病の治療費は、病状や治療方法、入院の必要性などによって異なりますが、一般的に数十万円から数百万円程度になることが多いです。
項目 | 費用 |
診察料 | 3,000円~5,000円 |
血液検査 | 5,000円~10,000円 |
細菌学的検査 | 10,000円~20,000円 |
野兎病が疑われる患者が初診で受診した場合、まず診察料と各種検査費用がかかります。
診察料は通常3,000円~5,000円程度、血液検査は5,000円~10,000円程度、野兎病菌を同定するための細菌学的検査は10,000円~20,000円程度が目安となります。
以上
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